幽霊(ゴースト)のいる英国史
石原 孝哉
さて、最近の新書ジャンルのマイブームは…毒薬・生物・歴史モノ…という感じなのですが、これは当然歴史モノですね。
英国史…しかもそれを幽霊(ゴースト)伝説という観点から読み解く、という変わりダネ(?)の一冊。
私は不動産の仕事をしているのですが、以前一般のお客様を相手に売買やら賃貸やらをダイレクトにしている職場にいた時に、たま~に「幽霊物件」というのが話題になる時があります。
見聞きした中では…
営業マンが女子2人連れを賃貸マンションに案内した時に…その内の一人の子が「ダメ!ここから先へは入れないわっ!!ヤメテっ!!引っ張らないで!!(←当然誰も引っ張っていない)」と言って入口から中へ絶対に入って行かなかったという、相場の2分の1という格安物件とか・・・
賃貸物件を探しているという人のお部屋探し理由に「幽霊と同居する生活に疲れた」と書いてあったりとか・・・(笑)
話を聞いたところ、真顔で淡々と「部屋の中にいるんですよ。私は別に慣れているからいいんですが、友達や彼氏が(幽霊を)見ると怖がって部屋に居たがらないし…」と話す女性^^;
…この物件も、例外に洩れず相場の3分の1という超格安物件(笑)
で、日本では上記のように「幽霊付き物件」というのは「絶対にアヤシイ!」という位に格安で売買や賃貸されるものです。(特に賃貸で絶対におかしい値段のものは、死亡物件か幽霊物件の可能性高し…)
…が!なんとコレがもしイギリスであれば…「幽霊が出る」物件というだけで価格が跳ね上がり(!)入居希望者が続出するんだとかっ!!(ホントかぁ~!?)
それ位に英国人は幽霊(ゴースト)が大好きなんだそうですよ~(笑)
そんなゴースト好きな英国人達…歴史を重んじる彼らが、正史に対してゴースト伝説として語り継いできた歴史の側面から英国史の両面を浮かび上がらせる…という面白い趣向の本です。
英国史の部分はサラリと(それでいて面白く、内容的にも分かりやすい)、ゴーストの部分は著者が直接現地を訪ねていて1粒で2度美味しい感じですね。
英国史について詳しく知りたい!とか、英国のゴースト伝説について詳しく知りたい!という人にとっては中途半端な印象かもしれませんが、両方の良いとこ取りをしたい人には楽しく読めるかもしれません。
…どちらかというと、ちょっと英国史をかじっている方がゴースト伝説面からの肉付けで歴史が楽しめるので良いのかも。
最後に…本とは関係ありませんが、前述の幽霊と同居している(という)女性。
色々と物件を見ていましたが「今の住まいより安い所はないので、多少不便でも今の所を更新する事にします…」と言っていました。
幽霊が出る事を不便と感じる発想も面白いですが、高確率で幽霊が見られるこの物件…英国人の方なら絶対に住みたがるはずですね(笑)