《オーバーラップの嫁》
#019つきみ、迷走中?



10-11稼動まで1週間を切り
09-10でのやり残しはありませんか?
みたいな感じにクレサをしているうちの店

クレサって告知しただけで
なんでこんなに混むんだろ?

まあ、そんな訳で
私の仕事量が増える

「つ~きみさんっ、ク~レ~サっ」

珍しく、ランちゃんがうちの店でWCCFをプレイしている

プレイしているチームは
先日、カラオケ屋で組んだマンCだ

ちなみにうちの店のクレサは
自動式じゃ無いので
こうして私がちょくちょく呼び出されている

「やり納め?」
「ううん、ちょっとした仕入れ」
「ふ~ん」

トレカショップ運営事情の詳しい事は、よく解らないけど
クレサに乗じたカードの仕入れって事なのかな?

ランちゃんは配出を未開封で集めていた

「よく解んないけど、こういうのって箱で仕入れるんじゃないの?」
「う~んっ、まあ、色々あるのよっ」

もとより怪しい商売の話に関して、ランちゃんはあまり話したがらない
なるほど、体裁があるのね……



しかしながら
あと数日で10-11が稼動するっていうこの時期

私もちょいちょい準備プレイをやっている

目新しい実験的なプレイとしては
新要素のスーパーサブを睨んだ
低スタミナ選手の起用やら育成

はたまた、ハーフタイムコミュニケーションによるグラフ変動を考えての
チームスタイルやら

割りと今までの定石を覆した感じの
新しいチーム作りを考えている次第



夕方、私も仕事を終えて
09-10納めプレイをする

使うチームもまた
新しく実験用のチームを立ち上げてみようかと
今日はちょっとした冒険だ



私が怪しい実験をやり始めるとの噂を耳にしたのか
いつもの面子が私のサテに集まった

「……それはガチっすか?」
「つきみさんにしては、随分な暴挙に走ったねw」

アカサカ君もシルシル君も
私のチームを見て、とある事に気付いた様だ

「ああ、なるほどね、それは確かに10-11の新要素実験にはアリだけど……やり過ぎか……な?w」

流石パンダさん、私のやりたい事をすぐに理解したけど
言わんとしている事はごもっともだ

って訳で
私の組んだ怪しいチームレシピは以下

GK□0203ペルッツィ

RSB□0607マイコン
CB□0203ミハイロビッチ
CB☆0708WDFキヴ
LSB□0203セーザル

RDMF☆BANサネッティ
LDMF□0910モッタ
OMF☆0809EXスネイデル

RWF□0910バロテッリ
2nd□0102クルス
CF☆0910ARSミリート

GK□0102オルランドーニ
CB□0809コルドバ
RSB□0405ゼ・マリア
LSB□0708マクスウェル
2nd■0203Aバティストゥータ

こんな感じの4-2-1-3
インテル選抜U5だ



「はいはい、突っ込みなら受け付けないわよwこれでも私なりに考えて組んだんだから」
「う~んっ、迷走中ですかっ?」

ランちゃんも、このチームを見て
色々突っ込みたい表情をしている

仕方ない
ちゃんと意図を説明するかw

「名付けてゼロディフェンス依存よ!」
「いや、そんなドヤ顔されてもw」

早い話が
このチームの選手は全員
奪取、パワー、ディフェンスの
チームパラメーターに依存しないKP戦術で

オフェンス、スピード、支配に依存した選手で構成されている

いわば
チームパラメーターグラフは
上3つだけで能力上昇する訳だ



「やりたい事は解らなくも無いですけど、守備系KP戦術も無しに、どう守備するんですか?」

シルシル君は正にこのチームの弱点を指摘する
ごもっともだけど、そこはそれ

「そこは、ハイポゼッションと、ユーティリティよ」
「あ、はい、そうですね」

確かにこれといったメタ張りの守備系KP戦術はゼロだけど
私の守備のノウハウは
もとよりインテル仕込み

控えのDF枚数も、それを物語っている

「でもでもっ、つきみさんっ、バティは使うんですよねっ?」
「うん、もしかしスーパーサブだし」
「それだとDFの差し替えって、1枠削れちゃうんじゃないんですかっ?」

ランちゃんは痛いとこを突いた

「まあ、そこはねw10-11仕様って事で実験もしたいしw」

ここは単に私が欲張りなだけだw

「まあまあw僕は楽しみだよ、このチーム、可能性としては間違った考えじゃ無いし、それにこの攻撃陣はアンチコンビネーションが効かないのも魅力だよね」

おお、パンダさん、解ってらっしゃる

なぜにこのチームが出来上がったかと言えば正にそこだ

攻撃時パスワークに関してを
EXスナのダイレクトプレイ
即ちスピード依存にする事で
強力なアンチ系守備KP戦術
アンチコンビネーションによるメタを回避

アンチスピードスターや
アンチポストプレイヤーは
個人発動のアンチ系なので
例えメタを張られても、いくばかりか回避し易いのも狙いだ

「う~ん、そうは言っても、このチームの育成ってかなりマゾくないすか?」
「そんな事は解ってるわよ」

アカサカ君に育成云々を言われたくは無いけど
実際問題、最大のネックはそこかもしれない

理論上、上3つ依存なので
育ち切ればどの選手も最大値の特殊能力を発揮出来るのでムダは無い

しかしながら
それならそれ
例えば守備KP戦術を入れても
もとよりB止まりの選手なら
ムダでは無いのだから

守備KP戦術を全く入れない事に
必要性は無いとも言える

育成をする上で言えば
CPUチームに対して、効果が安かろうが全くメタを張れないのだから
まあ、非効率に違いは無い

ともあれ
やると言ったら聴かないのが私の性格
周りのヤジはお構い無しに
私はチームを立ち上げた



暫くして、店の混み具合もあり
レギュラーリーグ1stでランちゃんと当たってしまう

「ランちゃん何節目?」
「最終節ですから、気にしなくていいですよ」

どうやら、優勝確定しているらしい

とはいえ、フェアプレイ精神に則り
ランちゃんは掘りをやっているといっても
普通にプレイしてもらう事にした

「えっ?いいんですかっ?普通にやってもっ」
「一応、実験チームだし、対人の機能具合も知りたいから手加減とかいいよ」

と、談合せずにキックオフ

私のチームの主軸KP戦術は
攻撃時はダイレクトプレイ
守備時はフォアザチーム

守備系KP戦術が無いとはいえ
全体を献身的に活性化させる
フォアザチームでの守備対応は
そこそこの守備も出来る



まず、私のチームのボール
KP戦術はEXスナ様よろしく
ダイレクトプレイ

各選手がパスワークなどを
ワンタッチ、ツータッチで
試合を運ぶ

「思ったより速いなぁ……」

初めて使うKP戦術に
私は少し戸惑ったけど
相手、ランちゃんのマンCはどんなチームか頭に入っている事もあり
あっさりと右サイドをバロテッリで、ぶっちぎってしまう

で、クロス

ダイレクトプレイをKP戦術にしているせいだろうか?
ミリートのダイレクトシュートが容易にゴールネットを揺らした

「やんっ、速いよつきみさんっ」

ランちゃんは、開幕あっさりと得点された事に苦笑いをしつつ
別段負けてもいいという話なので、そこまでのクレームは無い

さて、次は守備
まあ、たぶんザルいんだろうけど
私の守備陣個々の数値はそこまで悪いメンバーでは無い

ランちゃんは別段、選手を動かす感じでは無く
適度に指示ボタンを使って眺めている采配

カードパワーに依存するとこがあるので
対処を間違えなければフォアザチームでもそこまでザルくはならない筈だ

ランちゃんはアグエロで中央個人技を図るが
キヴとのタイマンに摘まれてしまう

フルタイム何度も突かれない限り
ここのタイマンは大丈夫っぽい

サイドなどを駆使して
崩しに掛かられたら、あっさり失点しそうだが
この分なら前半は私のゲームに出来そうだ

キヴよろしく
縦に放る

狙いはクルスだ

やってみたいポストプレイ
まだ立ち上げたばかりなので
機能はしないだろうけど
いいとこ落としてくれればスナ様も飛び込める

が、しかし

クルスはトラップが下手なのか
それとも落としたのか
誰も居ないバイタルにボールを転がして、自ら拾った

「あれ?」

と、これがポストプレイなの?
なんて思いつつも
クルスはミリートへスルーパスを供給して

ミリートのドッピエッタ

あっさりと2点目だ

「え~っ、なんで~っ?」

ランちゃんは
あっさりと獲られた2点目に
違和感があるっぽい

確かに、クルスの動きに関して言えば
違和感だらけだ

まず、足はスゴく遅い
身長が高いというか
足が長いので歩幅が大きく
ドリブルは下手

ただ、アレはなんだろう?

トラップだか
ポストプレイだか
ボールを受けた後の1歩目

トラップとしてはド下手にも程があるのだけど
なぜかしら、無人のバイタルスペースにボールが転がった

で、ポストプレイならば
まあ、散らしなのだから
トップ下のスナ様が拾うなりする筈なのに

自ら拾うw

この一連の動き
どうにも普通じゃ無い
トラップが下手という事で片付けるなら
相手DFがそのボールをかっさらえるのに
なぜかしら、相手DFは静観

そこで、クルスが1歩踏み出してから
相手DFが反応したので
対応が遅れ、相手DFが1枚剥がれ

そしてアシスト

……それは決まってしまう



なんだこのインチキ1人ポストプレイはw



「やだっ、つきみさんっ、クルスがキモチワルイっ!!」

ランちゃん側からして見れば
理不尽な話だ
スピードも無い、一見トラップも下手
なのに、ボールが奪えない

やはりこれは1人でポストプレイをしている様だ



そんなこんな
怪しい試合の流れで更に追加点を加え
後半へつづく