※ラノベ味
遂に僕らは
魔王バラモスに立ち向かう
ただし、負ける気は微塵も無い
「勇者様っ、これが私の全力ですっ!!」
リリアはそう言って
バラモスの呪文を封じ込め
僕にはスクルトとバイキルトを唱える
更にはバラモスにルカニを掛け
守備力も根こそぎ奪い
僕がダメージを受ければ回復もこなし
魔力の限りを尽くした
僕は、ただ勝つ事だけを信じ
剣を振り抜く
「賢者様々だぁぁああ!!」
もっと格好良い決め台詞は無いのかと
後で思ったが
僕の真っ直ぐに出た言葉
彼女の真っ直ぐな気持ち
そしてこれが
僕らの2人の
真っ直ぐなチカラだった
温かい光が辺りを包む
気が付くと僕らは
目の前にアリアハンが見える
静かな平原に立っていた
ルーラを唱えた覚えは無い
どうやってここに来たのか
記憶も曖昧だ
微かに懐かしい声が
耳に残っているが……
いずれにせよ
1つ確かな事がある
僕らはバラモスを倒して
ここに帰ってきたのだ
「……勇者様、私たちバラモスを倒したんですよね?」
リリアはこの不可思議な現象に
唖然とした表情
はたまた夢見心地なのか
僕に確認を取ってくる
そんなリリアの顔を見て
ふと、旅立ちの日に
リリアが母さんに言った台詞を
僕は思い出した
「ああ、リリアの言う通り、僕らがチカラを合わせたらラクショーだったな?」
リリアも
その台詞を思い出したのか
クスクス笑いながら応える
「はいっ、ラクショーでしたねっ、ラクショー過ぎて、全然実感が無いですっ」
僕らは緊張の糸が切れてしまってか
思わず大笑いをして
その場に寝っ転がった
「ふふっ、もうっ、勇者様ったら、賢者様々だぁって、はははっ」
リリアは勢い、僕のダサい決め台詞を思い出して笑い続ける
「それを言うなよ、あの時は本当にリリアが居て良かったって、ただそれが、まあ……アレだよ」
「はははっ、ふふふひっ、だってぇ~っ」
「こらこら、笑い過ぎだ」
「だって、だって、私だって、無我夢中だったんですものっ、勇者様が、勇者様が……」
リリアは何かを言い掛け
今度は一転して泣き出した
「だって、だって今じゃ全っ然っ、勇者様の方が強いのにっ、なのに、なのにっ、賢者様々だぁって、大きな声でっ、もうっ、バカぁ~っ」
リリアはワンワンと泣きじゃくりながら
僕に抱き付いた
リリアが落ち着いてから
僕らはアリアハン城に向かった
城下町には既に
僕らがバラモスを倒した事が伝わっており
どうにも違和感を覚えたが
僕らがあの光に包まれてから
ここに戻るまで
いくらかの日にちが経過していた事を後に知る
道すがら
僕は実家が気になったが
……帰るのは後回し
まずは王様にバラモス討伐の報告をしなくちゃ
アリアハン城に着くと
僕らは真っ直ぐ王様の謁見の間に通された
謁見の間には
アリアハン城の兵士が
ズラリと並び
その先、玉座には王様が厳かな雰囲気で僕を待っていた
「噂では既に聞き及んでいるが、勇者アル、戦果を述べよ」
「はい、我が父、勇者オルテガの意志を継ぎ、魔王バラモスこの手で確と討伐して参りました」
「左様か、無事そなたの口から聞けて何よりだ、深く礼を言わせて貰うぞ」
王様は目を閉じ
一呼吸吐き
僕らの凱旋の式辞を
声高らかに読み上げた
式辞が終わり
兵士達が
ファンファーレを奏で始めた
その時である
突然の事で
詳しく解らなかったが
強い地震が起こると共に
黒い稲妻が
兵士達を飲み込んだ
そして
闇の奥底から声が響く
喜びのひと時に
少し、驚かせた様だな
我が名はゾーマ
闇の世界を支配する者
このワシが居る限り
やがてこの世界も
闇に閉ざされるであろう
さあ、苦しみ悩むがよい
そなたらの苦しみは
ワシの喜び
命ある者、総てを
我が生け贄とし
絶望で世界を覆い尽くしてやろう
我が名はゾーマ
総てを滅ぼす者
そなたらが
我が生け贄となる日を
楽しみにしておるぞ
ゾーマ
バラモスが最後に残した言葉の意味を
僕は覚った
「まだ諦めない……そういう事か」
遂に僕らは
魔王バラモスに立ち向かう
ただし、負ける気は微塵も無い
「勇者様っ、これが私の全力ですっ!!」
リリアはそう言って
バラモスの呪文を封じ込め
僕にはスクルトとバイキルトを唱える
更にはバラモスにルカニを掛け
守備力も根こそぎ奪い
僕がダメージを受ければ回復もこなし
魔力の限りを尽くした
僕は、ただ勝つ事だけを信じ
剣を振り抜く
「賢者様々だぁぁああ!!」
もっと格好良い決め台詞は無いのかと
後で思ったが
僕の真っ直ぐに出た言葉
彼女の真っ直ぐな気持ち
そしてこれが
僕らの2人の
真っ直ぐなチカラだった
温かい光が辺りを包む
気が付くと僕らは
目の前にアリアハンが見える
静かな平原に立っていた
ルーラを唱えた覚えは無い
どうやってここに来たのか
記憶も曖昧だ
微かに懐かしい声が
耳に残っているが……
いずれにせよ
1つ確かな事がある
僕らはバラモスを倒して
ここに帰ってきたのだ
「……勇者様、私たちバラモスを倒したんですよね?」
リリアはこの不可思議な現象に
唖然とした表情
はたまた夢見心地なのか
僕に確認を取ってくる
そんなリリアの顔を見て
ふと、旅立ちの日に
リリアが母さんに言った台詞を
僕は思い出した
「ああ、リリアの言う通り、僕らがチカラを合わせたらラクショーだったな?」
リリアも
その台詞を思い出したのか
クスクス笑いながら応える
「はいっ、ラクショーでしたねっ、ラクショー過ぎて、全然実感が無いですっ」
僕らは緊張の糸が切れてしまってか
思わず大笑いをして
その場に寝っ転がった
「ふふっ、もうっ、勇者様ったら、賢者様々だぁって、はははっ」
リリアは勢い、僕のダサい決め台詞を思い出して笑い続ける
「それを言うなよ、あの時は本当にリリアが居て良かったって、ただそれが、まあ……アレだよ」
「はははっ、ふふふひっ、だってぇ~っ」
「こらこら、笑い過ぎだ」
「だって、だって、私だって、無我夢中だったんですものっ、勇者様が、勇者様が……」
リリアは何かを言い掛け
今度は一転して泣き出した
「だって、だって今じゃ全っ然っ、勇者様の方が強いのにっ、なのに、なのにっ、賢者様々だぁって、大きな声でっ、もうっ、バカぁ~っ」
リリアはワンワンと泣きじゃくりながら
僕に抱き付いた
リリアが落ち着いてから
僕らはアリアハン城に向かった
城下町には既に
僕らがバラモスを倒した事が伝わっており
どうにも違和感を覚えたが
僕らがあの光に包まれてから
ここに戻るまで
いくらかの日にちが経過していた事を後に知る
道すがら
僕は実家が気になったが
……帰るのは後回し
まずは王様にバラモス討伐の報告をしなくちゃ
アリアハン城に着くと
僕らは真っ直ぐ王様の謁見の間に通された
謁見の間には
アリアハン城の兵士が
ズラリと並び
その先、玉座には王様が厳かな雰囲気で僕を待っていた
「噂では既に聞き及んでいるが、勇者アル、戦果を述べよ」
「はい、我が父、勇者オルテガの意志を継ぎ、魔王バラモスこの手で確と討伐して参りました」
「左様か、無事そなたの口から聞けて何よりだ、深く礼を言わせて貰うぞ」
王様は目を閉じ
一呼吸吐き
僕らの凱旋の式辞を
声高らかに読み上げた
式辞が終わり
兵士達が
ファンファーレを奏で始めた
その時である
突然の事で
詳しく解らなかったが
強い地震が起こると共に
黒い稲妻が
兵士達を飲み込んだ
そして
闇の奥底から声が響く
喜びのひと時に
少し、驚かせた様だな
我が名はゾーマ
闇の世界を支配する者
このワシが居る限り
やがてこの世界も
闇に閉ざされるであろう
さあ、苦しみ悩むがよい
そなたらの苦しみは
ワシの喜び
命ある者、総てを
我が生け贄とし
絶望で世界を覆い尽くしてやろう
我が名はゾーマ
総てを滅ぼす者
そなたらが
我が生け贄となる日を
楽しみにしておるぞ
ゾーマ
バラモスが最後に残した言葉の意味を
僕は覚った
「まだ諦めない……そういう事か」