電気療法とは身体に理学療法の一環として、患部にそれぞれ適した
電流を流す療法です。
【はじまり】
人間の体に電気を使って治療を行なうことはかなり古くから行なわれて
いました。
一説では、紀元50年頃からとも言われています。
本格的に電気治療装置として世間に広められたのは18世紀
ベンジャミン フランクリン Benjamin Franklin(1706~1790)の
活躍によってでした。
フランクリンは、雷が電気であることを、タコを上げて証明した人でも
ありますが、これを人体に負荷し治療として応用したことでも知られて
います。別名、フランクリン療法とも呼ばれました。
国内でも平賀源内(1729~1780)がエレキテルを発明し、これが
摩擦発電機だったため、治療にも応用されたと記されています。
1796年寛政8年の摂津名所図会で中央に電気治療を施していたことが
知られています。柱にかかった看板には「異国新渡奇品珍物類」と
記されていて、江戸時代には大変珍しい物として扱われていたようです。
こんな昔から電気は人体に効果を与えてくれるものとして活用されていました。
以後、19世紀、20世紀へと電気と人体の関係は更に解明され、
研究によって、心電図や、脳波計、筋電図など近代医学に
活用されるものが数々と発明されました。
こうして西洋、東洋問わず電気を利用した医学は発展をとげてきたのです。
【一般的な電気治療】
○干渉電流型低周波治療
神経や筋肉等を刺激し、随意運動能力の回復を目的に使用します。
血流が増加し、痛み発生物質や老廃物を排泄し、栄養が供給され、
局所症状も改善します。
4000Hz前後の、周波数がわずかに異なる2つ以上の電流を同時に流し、
生体内で生じる干渉電流で刺激を行います。皮膚抵抗が低いため
不快な刺激が少なく、深部の神経や筋肉を効果的に刺激することができます。
疼痛緩和や筋肉増強効果が高いため、広く用いられています。
禁忌
心臓疾患、ペースメーカ使用者、感染症、悪性腫瘍、有熱者、結核性疾患、
血圧異常、急性疾患、極度の衰弱時、妊婦、幼児、または意思表示の
できない人、血流障害の可能性がある人その他、医師が不適当とみなした人
○低周波治療
1000Hz以下の低周波電流で生体を刺激します。
適応、禁忌は上記と同じくとされています。