ストーンセラピーとは、身近にあるものを利用した自然療法です。
【はじまり】
石は世界のさまざまな地域で療法に使用されてきました。
地域によって使用する方法は様々ですが、主に温めた石で体を
温めたりマッサージしたりして使用されていたようです。
例えば、アーユルヴェーダ(インド)では5000年以上も前から石を
マルマポイント(ツボ)に使用した歴史があります。
ハワイではカフナたちが溶岩をヒーリングマッサージのために
使用していました。
中国北部では「ヘン石」と呼ばれる石を使った療法があり、
体を温める治療法が発達しお灸や温めた石を使い痛みや冷えを
改善してきました。
ネイティブアメリカンは日光で温めた石をスウェットロッジ(蒸し風呂)
の中で使って浄化を促したり、月経痛時に下腹部に当てて使用しました。
日本でも温石(おんじゃく)を痛みの“癒し”や灸の代用として
利用してきました。
また、石は体に使用するだけではなく、不思議な力が宿っていると
考えられており、いろいろな石が「パワーストーン」として、
お守り、宗教儀式、ヒーリングに使われてきました。
石にはエネルギーをプログラムする、または生み出す力があり、
石そのものも独自の波動を持ち、相互作用する相手に影響を与えると
考えられています。
現在のストーンセラピーはネイティブ・アメリカンの流れを及んだ
ものとして、マリー・ネルソンが開発しました。
彼女はアリゾナ州ツーソンで生まれ育ち、土地に根付いたネイティブ・
アメリカン文化を学びます。
1991年よりマッサージセラピストとして活動を始めましたが94年、
肩を故障し、「肩を守るために石をボディワークで使うように」という
メッセージをスピリチュアルガイド(内なる自分)から受け、
アリゾナ大学の地質学者の協力を得て、石のパワーを科学的に研究実証
しながら作り上げました。
【どんなもの?】
○ホットストーンセラピー
ホットストーンセラピーは、温かい天然の石(ストーン)とオイルを使った
トリートメント法です。
大きめのストーンを体の疲れの出やすい背中(肩・肩甲骨・腰)に並べたり、
足裏や手のひらに置いたり、足の指に小さなストーンを挟んだり、温めた
すべすべのストーンをオイルを塗布した体の上で滑らせ、筋肉の流れに
合わせて全身トリートメントマッサージを行います。
ストーンの遠赤外線効果により、温かさが身体の奥深くまで浸透し、
温泉入浴後の温浴効果ように血液やリンパの流れを活発にし代謝を
高めます。
そして、ストレスや疲れによる筋肉の緊張を緩和、自己治癒力を高め、
心身の調和と浄化を促進します。
肩こり、冷え性、不眠、腰痛、むくみ、目の疲れなど、現代社会の様々な
ストレス症状を緩和手助けをしてくれるのです。
使用する石は、特に限定されてはいませんが、アメリカのアリゾナや
ハワイのマウイ島の火山流から地表に噴出したマグマが急速に冷えて
固まってできた、火成岩(玄武岩)が多く使われます。
玄武岩は、鉄分やマグネシウム分などの鉱物を40%~70%も含む
苦鉄質火山岩で、全体の色は黒っぽく艶があります。
組織の密度が高いため熱が冷めにくく、遠赤外線効果高いので体の
深部までじんわりと温かさを伝えることができるのです。
火成岩はおもに海底をつくっている岩石でもあります。
また、お湯で温めたホットストーンを使って、オイルを塗布し、自宅でも
気軽にマッサージすることもお勧めです。
○パワーストーンセラピー
パワーストーンセラピーは、ジャムセラピー(ジェムヒーリング)などとも
呼ばれる、天然の石の持つ個々のパワーを生かしたナチュラルセラピーです。
天然石には、太古の昔から神秘的な力があることで知られています。
古くは御守りとして身に付けていたり、ギリシャ医学では病気の治療にも
用いられていました。
現在でも伝統的な中国医学やアーユルヴェータ(インド)などには「石薬」
の伝統が残されています。