自律神経を整える実践の方法 : 爪もみ療法


爪もみ療法とは、爪の生え際を押してもむことにより


刺激することで免疫力を回復させる療法です。



【どんなもの?】


爪の生え際は神経線維が密集しており、ここを刺激すると、


過度なストレスなどで乱れた自律神経を、バランスのとれた


状態に戻してくれます。すると、免疫力も正常化するため、


さまざまな病気や症状に対して効果を発揮します。


手足の先には、動脈と静脈を結ぶ血管もたくさんあります。


心臓から送られた血液は、ここを迂回して静脈血に合流


しますが、浸透圧が低かったり老廃物が多いと流れにくくなります。


爪の生え際を刺激することが、ポンプのような役割を果たし、


手足の先で血液が迂回する流れを、スムーズにする効果もあると


考えられます。



【方法】


爪の生え際にある10カ所の点を、少し痛いくらいの強さで10秒ずつ


押して刺激します。


とくに痛みを感じるところは、20秒くらいに伸ばしても構いません。


1日2~3回を目安に繰り返してください。


下半身の症状を改善し、血流のバランスを整えるために、足の爪の


生え際も、少し痛く感じるくらいに刺激していきます。


同様に10カ所の点を10秒ずつ、とくに痛みを感じるところは20秒ほど


刺激してください。


足の爪もみは、入浴時に行なうのが効果的です。



自律神経免疫療法とは、自律神経のバランスを整えて免疫を高める


治療です。



【はじまり】


はじまりは新潟の病院に勤務していた福田先生の疑問からでした。


休日にゴルフへ出掛けようとすると、なぜか晴れた日に限って


重症の虫垂炎の急患が運び込まれ、何度も緊急手術に


駆り出されることです。


どうして晴れた日に、重症の虫垂炎を発症する割合が高くなるのか。


この疑問を解くため、免疫学が専門である新潟大学の安保教授との


共同研究がはじまりました。


最初に、白血球中のリンパ球と顆粒球の割合と数が、気圧に


よって変化することを突き止めました。


さらに研究を進めていくうちに、


気圧が高いと、交感神経が優位になって顆粒球の割合と数が


増え、反対に、気圧が低いと、副交感神経が優位になってリンパ球の


割合と数が増えることが発見されました。


自律神経のバランスが、白血球中のリンパ球と顆粒球の割合と数に


影響を及ぼすというこの発見は、とても大きな意味を持ちます。


なぜなら、あらゆる病気が生じる要因につながってくるからです。


また、自律神経のバランスを乱す最大の要因が、ストレスであることも


分かってきました。過度のストレスで交感神経が優位になり過ぎると、


体はいつも緊張した状態になってしまいます。


交感神経優位の状態では血管が収縮し、いつも血流が悪くなって


しまいます。加えて、ウイルスやガン細胞を攻撃するリンパ球が減り、


免疫力はどんどん低下していきます。


また、ストレスによって交感神経が優位になったことで増加する顆粒球


にも着目すると前述したように、顆粒球は細菌などのサイズの大きな


異物から体を防御する機能を持っています。


ところが、その役割を終えるとき、粘膜上で活性酸素をまき散らすため、


増え過ぎると強い酸化作用で組織を破壊していくのです。


体には活性酸素を消去する酵素が備わっているものの、顆粒球の増加に


追いつかなくなれば、組織の破壊が進行し、動脈硬化や老化を加速するほか


ガンや潰瘍などの原因にもなります。


このほかにも、過度に交感神経が優位になることで、消化機能を持つ臓器の


働きや、排泄・分泌をつかさどる副交感神経の働きが抑えられ、体の中にある


毒素を、外に出せないといった障害も生じてきます。


ストレス社会に生きる現代人は、交感神経の過度な緊張によって顆粒球が


増え過ぎている場合が圧倒的に多く、まずは交感神経優位の状態を解消する


必要があります。


でも、まったくストレスをなくしてしまうと逆に副交感神経が優位になり過ぎて


様々な病気になることを、「福田ー安保理論」は示しています。


前述した顆粒球とは反対に、リンパ球が増えると免疫は過敏になり過ぎ、


過剰反応を起こしはじめます。


その代表が花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくのアレルギー疾患です。


先ほどとは逆に、排泄・分泌機能が高まり過ぎて、下痢を起こしやすくなったり、


カルシウムの沈着を妨げ骨粗しょう症を進行させたりもします。


自律神経は血管や内臓の働きを調整しており、交感神経と副交感神経が、


アクセルとブレーキのようにバランスをとりながら、無意識のうちにリズムを


とって働いています。


交感神経はアクセルの働きをし、優位になると心臓の働きが高まり、消化菅の


運動が抑制されて体は活動的になります。


逆に副交感神経はブレーキの働きをし、優位になると心臓の働きは穏やかに、


消化管は活発に働き、心身をリラックスさせます。


こうした働きをすることで、自律神経は白血球中のリンパ球と顆粒球の割合と


数を調整していたのです。


人間の免疫機能と密接に関わる白血球は、主に細菌などによる感染を防ぐ


顆粒球と、ウイルスやガン細胞などから体を守ってくれるリンパ球で


構成されています。


交感神経が優位になると、リンパ球は減少し、顆粒球が増えます。


一方、副交感神経が優位だと、リンパ球が増えて、顆粒球は減少します。


バランスのとれた状態


リンパ球・・・35~41%


顆粒球・・・54~60%


の範囲であり、そこから外れると、多くても少なくても免疫機能を損ない


病気になる可能性が高いことがわかりました。



アニマルセラピーは、動物とのふれあいを通じてのこころの快復を


はかる療法です。



【はじまり】


アニマルセラピ-の中で最も古い歴史を持つのが乗馬療法です。


起源は古代ロ-マ帝国時代にまでさかのぼり、戦場で傷ついた兵士たちの


リハビリに馬が用いられていたとされています。


近世になってからは、1875年にパリで麻痺を伴う神経障害に乗馬が


有効な療法であると報告され、それ以来治療のひとつとして用いられ、


現在では完璧な治療システムとなりました。


病院で最初に動物を取り入れたのは、1792年、イングランドの


ヨ-クシャ-州に設立されたヨ-ク保養所です。


この保養所によって、当時の精神病院が改革されました。


当時では当たり前だった拘束具を使用することを止め、むごい薬物も禁じ、


監獄そっくりの格子を外して二重窓にしました。


中庭にはウサギやアヒルやにわとりなどを放し飼いにし、その世話を


患者たちに任せました。


近代的看護法の創始者であるフロ-レンス・ナイティンゲ-ルも動物、


中でもペットの重要な役割を早くから見抜き、1859年、次のように


記しています。


「小さなペットは病人、とりわけ長期にわたる慢性病患者にとって、


素晴らしい仲間になる。かごの小鳥は、同じく何年間も閉じこめられている


病人の唯一の楽しみだ。彼が動物にエサを与えたり、身の回りの世話を


することができれば、励まされるにちがいない」


ヨ-ク保養所が開設されて75年後の1867年、ドイツのビ-レフェルトに


ベテル(「神の家」)が設立されました。


一部のキリスト教信者たちが、知的障害やてんかんを持つ人々が


屋根裏部屋や座敷牢に入れられていることを懸念し、患者たちが


コミュニティできる生活の場を試みての設立でした。


現在では規模も拡大され、居住者は約5000人、スタッフも5000人を超えます。


居住施設内のそこかしこに小鳥や犬、猫、馬の姿が見られ、入所者は


世話をしたり、交流することができ、他に農場と広大な野生動物園まで


併設されています。


日本では、1920年頃に完成したといわれている森田療法において動物の


世話が用いられています。


森田正馬が創案したこの療法は、「自然をそのまま受け入れる」ということを


体得するために、共同作業、陶芸、食事の準備・片付けなどの他に、


動物の飼育、植物の栽培などが行われていました。



【どんなもの?】


アニマルセラピーとは、動物と触れ合わせることでその人に内在するストレスを


軽減させたり、あるいは当人に自信を持たせたりといったことを通じて


精神的な健康を回復させることができると考えられています。


不登校や引きこもりといった問題、あるいは小児がん(→悪性腫瘍)などの


治癒力強化を目指す技術の1つとして知られ、馬(乗馬)やイルカなど、


情緒水準が高度と言われる哺乳類との交流を通じて、他者を信頼できるように


なるといわれています。


馬を通じたアニマルセラピーは、モンゴル国で盛んに行われています。


また日本でも近年、乗馬療法、治療的乗馬、ホースセラピー、障害者乗馬


などの名称で行われています。


他にも高齢者医療(→高齢者福祉)や難病など長期間の入院を余儀なく


されている患者の支えにに犬や猫などペットと触れ合わせたりといった


活動も知られており、情緒面での好作用によるクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)


の改善といった期待ももたれています。