キレーション療法とは、キレート剤を点滴して行う解毒治療。



【はじまり】


1940年代から始まったEDTAキレーション治療は、当初、塗料や染色剤


による鉛中毒患者の治療として使用されていました。


近年は体内の毒物を体外へ排泄だけでなく、血管や細胞を若返らせる


効果が報告されています。


EDTAによるキレーションでは心疾患患者の95%、脳血管障害の54%の


症状改善報告があります。アメリカで1955年にデトロイトで初めて


キレーション療法が行われ、アメリカ全土で予防医学の医者に教育する


学会で研修医などにも教えられ現在広く普及しています。



【どんなもの?】


キレーション療法とは、体内から有害なミネラル(水素やヒ素、カドミウム、鉛)


や老廃物を取り除く方法で、血管内にキレート剤を点滴や内服などで行います。


動脈に沈着したカルシウムを除去し、しなやかな血管に導き、動脈硬化による


疾患を予防する効果もあります。


また、強い抗酸化作用があるため、老化の原因である活性酸素の働きを


抑えることができます。



【施術】


施術は、週1~2回、計10~30回、その後月に1~2回の頻度で行われます。


また、キレーション療法により動脈硬化・狭心症・糖尿病性の血管障害が


改善され、重篤な血管障害(心筋梗塞、脳卒中)の発症の予防となります。


効果が期待できる疾患


・ 冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)
・ 糖尿病性血管障害
・ 脳梗塞 ・閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患


1回にかかる時間

2~3時間


1回にかかる費用

1~2万円




園芸療法とは自然の中で行われる園芸活動によって


心身の回復をはかる療法



【はじまり】


園芸療法の起こりは1812年、ベンジャミン・ラッシュによりアメリカで


行われました。ラッシュは当時の精神疾患治療に関する先駆者でした。


ラッシュは適正な治療が心の病を癒せると考え自分の生誕の地に


精神病院を建設しました。


アメリカでは最初のこの分野の教科書


「心の病に関する医学的問診と観察」を出版。


この著書には次のように書かれています。


「病院にはいっている男性の狂人は木を切ったり、火を熾したり、庭園を


掘ったりすること、女性の患者の場合は洗濯、アイロンかけ、床を擦ることで


しばしば快復する。階級が高くてそのような作業を免じられている者は


病院の壁の中でいつまでも人生を送る」


また、依存症という概念を発明したのもラッシュだと言われています。


この頃まで、酔っ払うことは罪深いことであり、個人の選択の


問題とされていましたが、ラッシュはアルコール依存症が自制心を


失わせるという概念を紹介し、断酒が依存症に対する唯一の治療法で


あるとしました。


第二次世界大戦の後、1950年代からアメリカ合衆国や北欧ではさらなる広がりを


みせました。


アメリカでは主として、戦争からの帰還兵の心の癒しの手段として発展して


きましたが、北欧では平行して、障害者の社会参加、社会復帰の考え方を


主導するノーマライゼーションの一環としても発展が見られました。


その他、現在は障害者や精神障害者、また社会的に心の傷を抱えた人たち、


たとえば、家庭内暴力やレイプの被害者女性、引きこもり、囚人など、


さまざまな人たちが対象として考えられ、それぞれの分野で着実に実績を


上げつつあります。



【期待される効果】


○心理情緒的・生理的効果(感覚的)


○身体機能的・生理的効果:身体の機能回復、維持、増進


○精神的効果(行動的・精神活動的効果)
 園芸作業そのものの楽しみ、
  やりがい(達成感、満足感、責任感)


○社会心理的効果
 植物を媒体とした人とのコミュニケーションから得られる効果




アレルゲン免疫療法とは、患者にアレルゲンエキスを投与し、


免疫寛容へと誘導するアレルギー性過敏症の免疫療法です。



【はじまり】


1873年、イギリスのCharles H. Blackleyは


『枯草熱あるいは枯草喘息の病因の実験的研究』で


当時"hay fever"または"hay asthma"と呼ばれる、季節性の呼吸器疾患が


花粉と関連していることを示しました。


これはアレルギー疾患と、そのアレルゲンとの関係性を示した


最初の学術論文の一つといわれています。


1911年、ロンドンのセント・メリー病院予防注射科の医師 L. Noonは


『枯草熱に対する予防接種』を発表しました。


これは、hay feverに対する未知の花粉に含まれる毒素に対して抗毒素を


検討し発表したものであり、減感作療法の試みの起源であるといわれています。


1900年代初頭は、1888年にフランスのパスツール研究所で開発された


ジフテリア抗毒素に始まるトキソイドやワクチンの研究が盛んだった時期でした。


減感作療法もこのパラダイムの中から派生した、当時の先端医療研究の


一つといえます。


抗生物質が医療研究のパラダイムとなるのは1940年代以降です。


1943年、アメリカのM.H.Lovelessは減感作療法の研究で、血清中に


阻止抗体とよばれる、特定の他の抗体に対して阻害的に働く抗体を


発見しました。


一方で、鼻粘膜におけるIgGの量は変化がないことから、この遮断抗体の関与は


疑問とする意見もあります。



【どんなもの?】


減感作療法、免疫的脱感作療法とも言われます。


アレルゲン免疫療法においては、希釈したアレルゲンを主に皮下に投与します。


現在では、皮下投与の他に、舌下投与も試みられています。


多くのアレルギー疾患の治療が対症療法的であるのに比して、


アレルゲン免疫療法はアレルギー疾患の作用機序に働きかけ、根治を


目標に治療が行われ、費用対効果の高い治療法です。


例)


治療 :花粉症に対し効果を実感するのは治療開始2~4ヶ月後であり、


花粉症情報レベルが低い時期から始められます。


3年目で効果が最大。アレルゲン免疫療法が成功した後は、長期


アレルギー防止効果が見られます。アレルギー症状が再発したり、

治療したアレルゲンとは別のアレルゲンに感作した場合は再び


アレルゲン免疫療法をやり直すことができます。


投与方法)


極めて低い投与量から開始し、定期的(通常週1~2回)投与ごとに徐々に


増量し、維持投与量に達する。維持投与量到達には通常4~6ヶ月を要します。


その後投与間隔は隔週~隔月となり、通常は数年間継続することになります。


舌下投与は皮下投与に比べて安全・効果的・在宅治療が可能であり、


少なくとも最初の季節の内に治療効果は現れるといわれています 。


緩やかな増量は必要無く、通常初回投与から臨床投与量が与えられます。


ヨーロッパなど、いくつかの国では経口投与剤や舌下減感作療法が


行われています。