吻合 | 扶氏医戒之略 chirurgo mizutani

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身近で関心は高いのに複雑・難解と思われがちな日本の医療、ここでは、医療制度・外科的治療などを含め、わかりやすく解説するブログです。

血管吻合…血管吻合は、脳や心臓の血管手術のときに行われる方法で、内膜同士を接着させて吻合される。

吻合とは
管になった器官を縫合し、つなぎ合わせることを吻合といい、消化管の胃・腸吻合や血管吻合等がある。
【消化管の吻合術】漿膜、固有筋層、粘膜下層から成る消化管は治癒が早い組織である。そのため吻合には、やがて組織に吸収されて異物として残らない合成吸収糸が使用される。いくつかの縫合法があり、治療目的や部位に合わせて適する方法が選ばれる。
漿膜接合型吻合…全層縫合と漿膜筋層縫合とを組み合わせる全層-漿膜筋層縫合は漿膜を二重に縫い合わせることで強固な吻合となる。
①全層(アルベルト)縫合…組織の全層を縫合する方法。
②漿膜筋層(レンベルト)縫合…漿膜筋層を縫合する方法。
断端接合型縫合…層と層とを確実に合わせ、治りを早くする方法。粘膜下層は血流が多いので、この方法で縫合すると血流がよく保たれ、びらんや潰瘍の形成が減少する。
①層・層縫合…粘膜と粘膜下層は休止湯間糸で、漿膜と筋層は非吸収糸でそれぞれ別々に縫合する。
②ギャンビー縫合…一層縫合なので組織の損傷が少ない。
【血管吻合術】血管の吻合は脳や心臓の血管手術のときに行われる。内膜同士を接着させて吻合されるため、内膜にずれが生じると血液の凝固や閉塞が発生する。縫合糸は長期間抗張力を維持できる合成非吸収性モノフィラメントのポリプロピレン糸が適している。
血管の結節縫合…①単純結節縫合と、②結節マットレス縫合がある。
血管の連続縫合…①単純連続縫合と、②連続マットレス縫合がある。
【微小血管吻合術】微小血管吻合術では1mmの動脈は5-8針、静脈は7-10針縫われる。
微小血管吻合の基本的手順
①外膜を切除し、引き寄せ、適度な長さを切り取り血管腔への侵入を回避する。
②針は切断部の先端から血管壁の厚さより少し長い位置で血管の全層を通す。
③切断部の先端から同様の距離に針を通す。
④最初の縫合終了後、均等に縫合し、縫合を完了させる。
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