メキシコのコイン。
たぶん、私が初めて「鳥が描かれた金貨」として現物を手にしたのが、このコインです。
メキシコ🇲🇽の20ペソ金貨の裏には、サボテンの上に止まって、蛇をむさぼるタカがいます。
その下には月桂樹の飾りがあり、素晴らしいデザインですね。
ちなみにエジプトの国鳥は、ハヤブサ目最大の猛禽類、カンムリカラカラらしいです。
名前だけで強そうな感じがして、たぶん、蛇はイチコロでしょう。
一方、メキシコでは「蛇をくわえたワシがサボテンの上に止まった場所に都を築け」という神託があり、
それに従ってテノチティトランが建てられたそうです。(いまのメキシコシティ)
ワシの影響力、恐るべし。
でもその「止まった場所」がどこだったのか、実はよくわかっていないらしく、
現在も発掘調査が続いているそうです。
神殿の跡や石像、儀式に使われた道具が見つかっていて、
中には鷲や蛇の彫刻も。神話とつながってる感じがしてワクワクします。
頭蓋骨が出てきたりして、ちょっと怖い話もありますが…。
この金貨に刻まれたワシは、神話の中で都を導いた鳥。
金貨を眺めながら、いまもメキシコの空を飛びながら、昔の記憶を見守っている…
そんな姿を勝手に想像しています。
