父は4日の朝から外来に行って、そのまま入院しました。
CTを撮ったところ、右脇腹の痛みは小腸の入口、盲腸の辺りが腫れていると。
腫れている原因はどうやらがん。
播種になって、そこだけではなくあちこちに散らばっているらしく、小腸の腫れているところだけを取っても意味がないと、、、
当初の見立てでは、今の処置としては絶飲食して点滴して痛みを取る、ということだったようですが、その後のカンファレンスか何かで、腸自体はそんなに詰まっているというわけではないので、痛み止めを飲みながら食事をして体力を保持するということになったようです。
これは入院に付き添った姉から聞いた話で、私はCT画像も見てないしで、細かいことはよくわかりませんが、予想していた状況の中でも悪い方になってしまいました。
病院の数少ない個室がたまたま空いていたのがせめてもの救いです。
今日は6日、入院3日目です。
病院に来ていますが、父は痛み止めの頓服でなんとか痛みは抑えていますが、何か食べるとお腹が痛くなるので、ほとんど食べられません。
普通食が出ていますが、おかずを一口ずつ3種類くらい食べておしまい、という感じです。
味付けがイマイチ(ちょっとだけ試食しました)
私が美味しそうなもの食べてたらつられて食べられるかな?と、自分用の昼食にコンビニで父の好きなおでんのゆで卵と大根などを買って来ましたが、小さな一口ずつを食べたらまたお腹が痛くなってしまいました。
食欲がないわけではなく、痛むから食べられない。
姉によると、医師から、食べられるようにならなければ抗がん剤も出来なくて、そうなると予後は厳しいと、おそらくは初めて余命の話が出たそうです。
父もその場に居たようですが、話は聞いていなかったそうです。
さっき近所の人がお見舞いに来て、話の流れで余命の話になり、父は「あと半年とか言われたらもうがっくりやけどね〜」と言っているのを聞きました。
胸がズキン
医師は無治療になったら余命はそんな感じだと言ってたそうなんです。
父がお医者さんの話を聞いてなくて良かった。
父は「もうやりたいこともやって来たし、この歳まで生きられたらもういいかなとも時々思うんですけどね」とは言っていましたが、多分それは表向き。
本心はそれだけではないと思います。
お見舞いに来てくれた人の「まだまだ大丈夫ですよ!」という言葉に、楽観的な予測で答える父。
胸が痛みます。
一昨日電話で話した姉、父の病状の厳しさにショックを受けているかと思いきや、なんか少しお怒りモード
父の一番身近にいる姉は、父のわがままに振り回されていて、入院の時も父が辻褄の合わないことを頑固に言い張ったりしてかなり苛立ったようです。
父は以前は歳のわりにはしっかりしていて、ちゃんと筋の通ったことを言う人だったのに、この数ヶ月、かなり勘違いが増えたり頑固さが増したりで、姉と衝突することが増えています。
私は週に一度しか父と顔を合わさないので、多少のことは素知らぬ顔で流せますが、そりゃ毎日だと腹立つし疲れるだろうなと思います。
父のこの変化、歳のせいなのか、病気のせいなのか。
多分両方でしょうね。
昨日も病院で頓服を飲む間隔を勘違いして飲みすぎていて、薬はナースの管理になって取り上げられたそうです。
今日私が病院に来た時も、レントゲンと血液検査があるので受付にカードを出さないといけないと言い張って、入院中だから受付はいらないんじゃない?と私が言うと怒りました。
結局看護師さんにレントゲンに車椅子で連れて行ってもらって(父は歩けると言いましたが)、やっぱり受付は不要でした。
血液検査は昨日やったので今日は無しでしたし。
今の父を、以前の父と思ってはいけないようです。
哀しいけど仕方ない。
父は医師に、セカンドオピニオンの話もしてみたようですが、お勧めできないと言われたそうです。
既に痛みが出ている状況で、セカンドオピニオンと言ってもすぐには行けないわけだし、しんどいだけで意味が無いといったところのようですが、これは本人が行かなくて良い所もあるので如何なものかとは私は思います。
が、実際のところ、具体的に何処に行けば良いのかとなると、私もよくわからないんです、情けないことに。
しかも姉は、父本人が身体に良いと言われることもせずに勝手気ままにして、しっかり病気と向き合う気が無いのだから、セカンドオピニオンも意味が無いと言います。
それも然り。
83歳という父の年齢を考えても、キツイ治療をどこまでやるのか、どうするのが最善なのか、悩むところです。
こんなことを考えなければいけない時期、もう少し先のことと思っていたのに、なんかいきなり病状が進んだ気がして戸惑っています。
腫瘍マーカー値にあまり出ないのが恨めしくもあります。
癌て本当にやらしい。
「癌」ていう漢字からしてやらしい。
父は高齢なんだから、癌ももっとお手柔らかにしてくれればいいのに、、、
とりあえず、今の父の痛みがどうにかコントロール出来て食べられるようになることを祈るばかりです。