昨日のリハビリの話の続き。
OT(手先の練習やビジョントレーニング)
の事。
現在はもう、
積極的にOTを受けていないのだが、
入院中だけは時間を持て余すし入れてもらう様に
お願いしていた。
初日は立体のパズルをしながら
日常生活や困っている事の聞き取りから。
前回の担当とは違う方なのだ。
「ここではどんな事をしたいですか?
お母さんが決めて良いですよ」
「えーっと…では
ビジョントレーニングをお願いしたいです」
「じゃあ、今は手には全く障害が無いと
いう事ですね?」
「…いえ、そうではなく…」
そして別の質問。
「例えば食事の時にお箸よりフォークが良いとか、算数で数字に困っているなどは
ありませんか?」
「手先の不器用さは感じますし、
フォークがあればフォークの方が
使いやすい様ですね。
算数は、計算は問題ないと思いますが
文章題は苦手です。
これは読みにくさが原因だと思っていて
言葉で言われて答えるより、黙読して答える方が圧倒的に苦手
ビジョンでかなり改善されました。
あとは塾で週2回、テスト時期は週に3回
個別にフォローをお願いしています」
「小3で週に3回も塾に通ってるんですか?
じゃあ、きっと優等生ですね(笑)
でも、不器用と感じながら
手先の訓練はしないのですか?」
→どうやらOTの教科書的な順番としては
勉強やビジョントレーニングの前に
お箸やボタンなどの手先の作業を完璧にと
言いたい様だった。
※ちょっと毒を吐きます。
この人、何も
分かってないな。
どんなにリハビリを重ねても
障害が全く無くなる事はないし、
今は上肢の障害は気にならないとは
言っても、
クラスのお友達と細かく比べたら
足りない部分も多いはず。
それでも、現在のKokiはもう
身体の機能向上がどうこうという
時期はとっくに過ぎており、
→成長が止まった…とかではなく
時間の少ない放課後を使って
下校時間が16時の日も多い
日々の生活のクオリティを
どこまで上げられるか
…なのだ。
お箸は得意ではないが
全く使えない訳でもないし、
お洒落なボタンやジッパー付きの
スリムのジーンズは格好良いが、
緩めのウエストゴムのズボンにすれば
学校で早く着替える事が出来る…
私は今まで
とりあえず何とか日常生活に支障が無い
程度を習得出来たら
その先は柔軟に対応しなければ
いつまで経っても
次のステップに進めないと思い
その都度、その時のKokiの生活で
一番クリアさせたい事をピックアップして
リハビリ内容を決めて来た。
もう少し言えば、塾に通わせているのは
決してKokiを優等生にしたい訳ではなく、
出来ないからこそ、塾に通って
平均レベルに何とか持ち上げてもらっているのだ。
そうでなければ、本来なら5〜6年生で習う内容を3年生でこなす
この学校の授業には付いて行かれない(*_*)
さらに絶賛反抗期中の彼には、親以外が教える方が冷静に向き合える事もあるのだ。
これは昨年、
普段通っているセンターのOTさんと
相談して決めた事だった。
下校時間が遅くなった今、
わざわざ放課後に遠いセンターへ行って
リハビリ的な事をするよりも、
塾で学校の授業内容に沿った
勉強をする方が実用的なのではないか…と。
そしてそんな理由から
現在は積極的にOTに通っていないのだ。
私はこのOTさんをとても信頼しており、
→最初は空間認知障害を指摘されたり
このままでは字が書けない…など
落ち込む事をストレートに言われて
何度も折れそうになったが、
それこそ年長時は、就学後に向けて空間認知を克服する為に
PTの倍以上OTに通っていた。
おかげで
人の何倍も練習すれば
難しい漢字も書ける事や
読む力は国語以外にも必要だという事、
何より
合理的なリハビリを知る事が出来た。
同じOTのセラピストでも
考え方ひとつでその子の先が
随分変わると思うと、
親がしっかり見極めなければ…ね。
今回は短期間なので、徹底的に
「手先の作業を終わりにした理由笑」を
話したりはしなかったが(^_^;)
いつか誰もが教科書通りとは限らないと
気付いて欲しいなと思ってしまった。
それでも実は、KokiはOTが大好き(笑)
久々のビジョンがとても楽しかった様だ。
明日はこのパズルの残りを
完成させたいと
OTさんと約束したらしい(*^^*)