セラピスト | Barrier free~子供たちの未来へ chiropiroのブログ

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妊娠8か月で生まれてきた3人の子供のうち、2人がPVL(脳室周囲白質軟化症)を発症。足が不自由な息子が幼稚園受験を経て私立小学校へ入学した事や、闘病、さらに我が家のもうひとつの暮らし、ハワイでの生活の記録です。

昨日のリハビリの話の続き。

OT(手先の練習やビジョントレーニング)
の事。
















現在はもう、
積極的にOTを受けていないのだが、
入院中だけは時間を持て余すし入れてもらう様に
お願いしていた。


















初日は立体のパズルをしながら
日常生活や困っている事の聞き取りから。
前回の担当とは違う方なのだ。












「ここではどんな事をしたいですか?
お母さんが決めて良いですよ」












「えーっと…では
ビジョントレーニングをお願いしたいです」














「じゃあ、今は手には全く障害が無いと
いう事ですね?」





 






「…いえ、そうではなく…」















そして別の質問。














「例えば食事の時にお箸よりフォークが良いとか、算数で数字に困っているなどは
ありませんか?」
















「手先の不器用さは感じますし、
フォークがあればフォークの方が
使いやすい様ですね。




算数は、計算は問題ないと思いますが
文章題は苦手です。


これは読みにくさが原因だと思っていて
言葉で言われて答えるより、黙読して答える方が圧倒的に苦手
ビジョンでかなり改善されました。



あとは塾で週2回、テスト時期は週に3回
個別にフォローをお願いしています」














「小3で週に3回も塾に通ってるんですか?
じゃあ、きっと優等生ですね(笑)


でも、不器用と感じながら
手先の訓練はしないのですか?」





どうやらOTの教科書的な順番としては
勉強やビジョントレーニングの前に
お箸やボタンなどの手先の作業を完璧にと
言いたい様だった。








 










※ちょっと毒を吐きます。











この人、何も
分かってないな。















 

どんなにリハビリを重ねても
障害が全く無くなる事はないし、

今は上肢の障害は気にならないとは
言っても、
クラスのお友達と細かく比べたら
足りない部分も多いはず。















それでも、現在のKokiはもう
身体の機能向上がどうこうという
時期はとっくに過ぎており、


→成長が止まった…とかではなく















時間の少ない放課後を使って
下校時間が16時の日も多い
 

日々の生活のクオリティを
どこまで上げられるか



…なのだ。
















お箸は得意ではないが
全く使えない訳でもないし、


お洒落なボタンやジッパー付きの
スリムのジーンズは格好良いが、
緩めのウエストゴムのズボンにすれば
学校で早く着替える事が出来る…












私は今まで
とりあえず何とか日常生活に支障が無い
程度を習得出来たら

その先は柔軟に対応しなければ
いつまで経っても
次のステップに進めないと思い


その都度、その時のKokiの生活で
一番クリアさせたい事をピックアップして
リハビリ内容を決めて来た。













もう少し言えば、塾に通わせているのは 
決してKokiを優等生にしたい訳ではなく、


出来ないからこそ、塾に通って
平均レベルに何とか持ち上げてもらっているのだ。
 
そうでなければ、本来なら5〜6年生で習う内容を3年生でこなす
この学校の授業には付いて行かれない(*_*)

さらに絶賛反抗期中の彼には、親以外が教える方が冷静に向き合える事もあるのだ。















これは昨年、
普段通っているセンターのOTさんと
相談して決めた事だった。






 





下校時間が遅くなった今、
わざわざ放課後に遠いセンターへ行って
リハビリ的な事をするよりも、





で学校の授業内容に沿った
勉強をする方が実用的なのではないか…と。
















そしてそんな理由から
現在は積極的にOTに通っていないのだ。














私はこのOTさんをとても信頼しており、

→最初は空間認知障害を指摘されたり
このままでは字が書けない…など
落ち込む事をストレートに言われて
何度も折れそうになったが、
それこそ年長時は、就学後に向けて空間認知を克服する為に
PTの倍以上OTに通っていた。


おかげで
人の何倍も練習すれば
難しい漢字も書ける事や

読む力は国語以外にも必要だという事、

何より
合理的なリハビリを知る事が出来た。















同じOTのセラピストでも
考え方ひとつでその子の先が
随分変わると思うと、

親がしっかり見極めなければ…ね。


















今回は短期間なので、徹底的に
手先の作業を終わりにした理由
話したりはしなかったが(^_^;)


いつか誰もが教科書通りとは限らない
気付いて欲しいなと思ってしまった。
















それでも実は、KokiはOTが大好き(笑)

久々のビジョンがとても楽しかった様だ。


 




明日はこのパズルの残りを
完成させたいと
OTさんと約束したらしい(*^^*)