夜、夫が「茶を淹れてくれ」と言った。奴がそう言うときは大抵、肝臓の具合が悪かったり胃もたれしたり脈が乱れたりしているときなので、その時々の症状に合った薬草茶を淹れる。

 

だから、今日は何のお茶がいいのか(どこの具合が悪いのか)と聞いた。すると珍しく、「ミントか何かさっぱりしたお茶がいい」と言う。どこも具合は悪くなくて、純粋に嗜好品としてのお茶を欲していたのだ。ああ、珍しい。

 

それで、薬草コレクションの中からミントとペパーミントを選んだ。

 

 

瓶の蓋を開けて匂いを嗅ぐと、ペパーミントは何の匂いもしなかったが、ミントの方はスッと鼻に抜ける強烈な感じがした。一瞬、目が覚めるような刺激。どちらにもミントという名前が付いているが、匂いは全然違った。

 

グラグラ煮えているお湯に薬草を入れて、すぐに蓋をして火を止める。

そのまま15分蒸らす。

たっぷりの蜂蜜と一緒に飲む。

 

美味しい。爽やかで脳を覚ますようでありながら、リラックスさせてくれる。

やはり生の(乾燥してはいるが、摘みたてを自然乾燥させただけの物)ハーブは濃くて美味しい。大地の滋養たっぷりだ。

 

※メキシコのスペイン語※

ペパーミント・・・Hierbabuena

ミント・・・Menta

蜂蜜・・・Miel de abeja又は単にMiel