昨日もアステカダンス(danza azteca)の練習に行った。
そこで懐かしい顔に会った。
数か月振り、もしかすると1年振りかもしれない小さなお客さん。
その子はLua(ルア)という女の子。小学校2年生くらいかな。
小さいながらも、前回会ったときからは見違えるほど成長していた。
背も伸びていたし、どこか赤ちゃんぽさが残っていた顔つきや態度がしっかり「子供」になっていた。
この子に会うと、いつもその生命力の強さに圧倒される。
実は彼女は、子供時代のフォレスト・ガンプのように両脚に装具を着けている。
夫は「多分ポリオ(polio)だろう」と言う。
よちよち・ユラユラと歩くことはできるが、走ることはできない。
普段は車椅子(silla de ruedas)に乗っていて、必ずお母さんかお祖母さんが一緒にいる。
でも体を動かすことは好きらしく、また私達(夫と私)のことも気に入ってくれているらしい。それで、ごくたまにではあるが我々の練習に加わってくれる。
そういう理由なので、ルアはウォーミングアップ(calentamiento)の屈伸も足首回しもできないし、勿論ダンスもまともに躍れない。ジャンプもターンもできない。
それでも私達に混じって、全く物おじせずにキャッキャッと笑いながら一所懸命手を伸ばし、全身を動かしてついてくる。
結局、昨日は丸一時間も立ちっぱなしの動きっぱなしだった。無理はしないように、疲れたらいつ中座してもいいと伝えていたのだが、ルアは最後まで頑張った。その間ずっと元気だった。
だが、練習が終わった途端に車椅子へ倒れ込んでいた。あんなに元気に見えていても、やっぱり大変だったんだな。後から脚や腰が腫れないだろうか、痛みは出ないだろうかと心配になった。とはいえ私達が強要したわけではなく(当たり前だが)、彼女が自発的に選んだことである。
それにしても、あの屈託のなさは一体どこから来るのだろうか。
会うたびに圧倒され、両頬にビンタをくらったような気分になる。
帰り際にお母さんから聞いたのだが、なんとルアは腎不全(insuficiencia renal)も患っているそうだ。
あの年で腎不全?えっ、とういことは・・・
実は練習中に夫がこんなことを言っていた。「今のうちからちゃんと動いておけよ。そうしないと、俺の年(56歳)になった頃には動けなくなっちまうからな」と。
本気でありつつ冗談めかして言っていたのだが、そんな事情なら、もしかするとあの子は56歳までなんて生きられない・・・かもしれないの?
あんなにいい子がそんなに重い障害を持っているなんて。
それなのに、あんなにキラキラと一瞬一瞬を生きているなんて。
すごい。眩しい。
それに引き換え私ときたら、こんな年まで生きさらばえて毎日ダラダラと過ごしていて、どうしようもないな。みっともない。
ルアよ、どうか一日も長く元気で生きていってほしい。
