午後5時頃、インターフォンがいつものピンポンではなく、ギャアアアー!!!とけたたましく鳴った。これは、停電になったか電力が復旧したか、どちらかの合図だ。

 

最近多いんだよな、停電。しかも長い。5分ほどで復旧するチョコ停はしょっちゅうだが、何時間にも及ぶ奴は一時期ほぼなくなった。それが、なんだか最近増えてきてる。どういうこと?

 

全く威張れることじゃないが、私は一日中ネットで時間を潰している。アメブロ、ユーチューブ、ヤフージャパン、ワッツアップ。クロスワード、ジグソーパズル、TVドラマなどなど、ためになる物もあるが単なる惰性で見ている物の方が圧倒的に多いし、体のためにも脳のためにも全然ならない物をダラダラと流しては、寝るタイミングを失っている。馬鹿だ。でも、この自堕落な暮らし、止められない。

 

ところが、突然ブチッとネットが切れた。大好きな浅見光彦(中村俊介版)を見てたところだったのにぃ!(怒)

 

いきなりの手持無沙汰。どうしよう。何もやる事がない。子供もいないし、今日明日は仕事もないし、掃除や洗い物は終わってるし、今日はダンスの練習もないし。やる事なーーーい。退屈だあぁぁぁ!

 

しょうがないから、寝てみるか。ちょっと寝不足だし。でも、すぐには眠れないし落ち着かない。

 

どうしよう、どうしようで30分くらい困った挙句、「そうだ、本を読んでみよう!」と閃いた。読むべき本は色々あるのに、毎日ネットでダラダラしていると本を読む気にならないのだ。どんどん馬鹿になっている自分。

 

午後6時過ぎ。まだ外は充分に明るかったので、庭の淵に腰かけて本を開いた。さあて、怠けて錆びついた脳みそで読めるのかな?

 

開いたのは「Algunas precisiones terminológicas sobre el calendario náhuatl (Gabriel K. Kruell著)」という本、いや小論文(?)だ。今勉強しているAnahúacの暦(メキシコの伝統暦)の解説書だ。

 

 

 

 

自分の「読む力」がどれくらい衰えているのか心配で、ソロリソロリと読み始める。おッ、読めるぞ。ちゃんと読めているぞ。嬉しくなって、今度はサクサク読み進める。

 

更年期の初め頃、字面は読めても意味がさっぱり頭に入ってこないことがあった。そういうときは字に酔ったりもした。それが今日はちゃんと内容が入って来るし、その内容(著者の主張)に納得できて楽しかったし、嬉しかった。

 

やっぱり、本を読むっていいな。気持ちいい。ネットで見る情報とは一味違うな。

 

というわけで、停電さんよ、ありがとう!!!

 

***メキシコのスペイン語***

停電・・・apagón

停電になる・・・se va la luz

電気が復旧する・・・regresa la luz

クロスワード・・・crucigrama

ジグソーパズル・・・rompecabezas