こちらの映像、かなり古い映像ですが酪農の虐待の全てが詰まっています。
現場をしっかり撮影しており、ナレーションもプロのようです。
調べてみると、「地球生物会議ALIVE」というNPO法人が2006年に作成したビデオで、もう廃盤になっているようです。
このような素晴らしいビデオを埋もれさせておくのはもったいないですね。
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今、牛の赤ちゃんが産まれました。
子牛は生まれるとすぐに、母牛から引き離されていきます。
我が子の姿を一度も見る事ができません。
本来であれば、牛の赤ちゃんにも母乳が必要です。
でも、この子牛たちは、母牛のおっぱいを吸う事ができません。
幼い子牛には、母牛の乳ではなく、人工ミルクがバケツで与えられています。
子牛はゆっくりと乳首を吸うことができないため、しばしば消化不良になり下痢をします。
乳首を吸うことができないため、子牛の生理的欲求が満たされず、
口寂しくて、代わりに仲間の口や、柵や、檻を舐めています。
子牛がオスの場合は、生後1週間くらいで売りに出され、家畜市場で競りにかけられます。
これ以降は肉牛として肥育され、1歳くらいで屠殺される運命です。
子牛がメスの場合は、乳牛として飼育されます。
子牛は1頭ずつ、小さな仕切りの中に隔離されています。
牛はとても大人しい動物です。
だから自分の身を守るために角があります。
私たちは角のない牛を見慣れています。
それは子牛のときに、角が焼き取られているからです。
せまいところで牛を飼うために、角は邪魔で危険とされています。
麻酔をかけていても、さめた時はさぞ痛いことでしょう。
角を取られない代わりに、身動きできないようにさせられている牛も沢山います。
牛たちはほとんど一生の間、牛舎でつながれて短い命を終えることになります。
牛舎では、子牛を出産し搾乳が始まると、死ぬまで外に出る事も、歩く事さえありません。
身動きもできず、ずっと繋がれたままです。
哺乳動物は、出産しなければ乳を出すことはできません。
牛は1歳を少しこえた頃に、人工授精が行われます。
日本では、乳牛のほとんど全てが人工授精で生まれます。
脂肪分を高めるために、そして沢山の量を搾り取るために、牛たちには牧草ではなく、穀物が与えられています。
牛は草を食べる動物で、繊維質の草を消化するために、胃が4つあります。
しかし、大量に穀物が与えられるため、消火器の病気が起こります。
その1つが、4つ目の胃の位置が変わる病気です。
毎年数%の牛が、この病気で手術を受けています。
不自然な餌を与えることにより、多くの牛が病気になっています。
牛の体はミルク製造機のように作り変えられてきました。
非常に大きな乳房のせいで、乳房炎という病気が蔓延しています。
きちんと世話をしない農家では、牛はこのような状態になってしまいます。
掃除しやすくするために、牛には首枷がはめられています。
定位置で牛が糞尿を排泄するように、電気ショックが与えられます。
汚れた尻尾は切断されてしまいます。
乳しぼりの邪魔になるというので、輪ゴムで締め付け、腐らせるのです。
フリーストールという飼い方では、身動きはできますが、
床一面の糞尿のせいで、蹄(ひづめ)が病気になったり、滑って足を痛めたりします。
もともと牛は暑さに弱い動物です。
この夏のひどい暑さにも、ただじっと耐えなければならないのです。
繋がれたままだと、病気に対する抵抗力も弱くなり、牛たちは様々な病気にかかります。
絶え間なく、抗生物質などの医薬品が投与されています。
母牛たちは、毎年子牛を産み、3~4回出産すると、老廃牛として家畜市場に売りに出されます。
牛の寿命は20年くらいと言われますが、この世界では6~7歳ですでに老いて不要とされます。
繋がれたまま、一度も蹄を切ってもらえなかった牛です。
病気になったり、体の具合が悪くなった牛もいます。
牛たちは、屠畜場に向かうトラックに乗せられます。
一昼夜も走り続け、今到着しました。
牛たちはここに繋がれ、最後のときを迎えます。
そして・・・。
ひたすら人間のために尽くし、死んでもなお、人間に利用されるだけの短い一生を終えます。
****************引用終***************
ビデオを見て分かる通り、酪農の実態は約20年前と何も変わっていません。
それどころか、今はこの頃よりもひどくなっていると言えるでしょう。
何十年も前から
酪農家の「牛は家族」という言葉を真に受け、
都合の悪い事からは全て目を反らし、
感謝して頂きますと呟けば全て正当化できると思っているメルヘンな日本人。
いかに日本人は何の進歩もしていないかがよく分かる映像でした。
人間は、牛乳や乳製品を摂取しなくても生きていけます。
いい加減、自分の欲のためだけに、牛乳を飲み、乳製品を食べるのをやめましょう。
地球生物会議ALIVEを設立したのは、野上ふさ子さんという方だそうです。
wikipediaによると、
子供の頃(昭和30年代の)から、動物園が嫌いでかわいそうに感じていたそうで、
1984年頃から、動物実験反対を主張し始めていたそうです。
残念ながら、2012年10月10日に亡くなったそうです。
こちらが生前の野上ふさ子さんです。
こちらは、彼女の自伝だそうです。
日本にヴィーガンという言葉どころか、家畜の現状が全く知られていないような時代に、このような素晴らしい方がいらっしゃったんですね。
また、他にも地球生物会議ALIVEが作成したビデオがあったようです。
すべてサンプル映像です。
廃盤ですから、もうフルのものは見られないですね。
彼女らの活動を無駄にしないためにも、今を生きる我々ができる事をしていかなければなりませんね。
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