病気の猫を見て喜ぶ日本人 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

折れ耳が特徴的な「スコティッシュフォールド」。

この折れ耳が可愛いからと、ペットショップやブリーダーからスコティッシュフォールドを購入する人が多くいます。

 

 

しかし、この折れ耳は可愛くもなんともありません。

耳が折れている原因は、「骨軟骨異形成症候群」という病気からくるものです。

 

骨軟骨異形成症は、骨や軟骨に異常が起き、痛みが出る遺伝性の病気です。

 

手先、足先、尾椎付近の関節や、骨表面を覆う軟骨に異常が起き、コブができたりします。

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このコブは骨瘤(こつりゅう)といい、骨瘤が出来ると神経を圧迫して激しい痛みを伴います。

 

遺伝による進行性の病気で、発症を防ぐことも、進行を遅らせることも出来ません。

 

スコティッシュフォールドは、お尻を地面につけ後ろ足を投げ出す座り方をすることが多く、スコ座りと呼ばれています。

 

このスコ座りを可愛いと言う人が多いですが、

これも、関節の痛みを和らげるためにこのような座り方をしているのであって、実際は可愛くもなんともないのです。

 

リラックスするためにスコ座りをするなどといった嘘を書いている記事が、検索すれば沢山出てきます。

 

他にも、びっこを引いたり、ジャンプしなくなったり、体を触られるのを嫌がったり、しっぽの動きが悪くなったり、痛みに鳴き叫ぶ子もいます。

人間のせいで、激しい痛みを抱えながら生きていかなければならないのが、スコティッシュフォールドです。

 

折れ耳のスコティッシュフォールドであれば、100%、骨軟骨異形成症にかかります。

つまり、折れ耳のスコティッシュフォールドを可愛いと言ったり、購入したりしている人は、病気の猫を見て喜んでいるわけです。

 

スコティッシュフォールドの折れ耳は優勢遺伝ですので、

折れ耳 × 折れ耳 で繁殖すれば75%以上の確率で折れ耳の子猫が生まれ、

折れ耳 × 立ち耳 で繁殖した場合でも50%以上の確率で折れ耳が生まれます。

 

つまり、折れ耳の猫の親は、最低でもどちらかは折れ耳の猫、つまりは病気の猫です。

 

ペットを購入する人たちはよく、良いブリーダーもいます、などと言いますが、

折れ耳のスコティッシュフォールドを産み出すブリーダーは、折れ耳の猫を利用している事が確実ですので、良いブリーダーなわけがありません。


そして、折れ耳 × 折れ耳の場合は、致死性遺伝子の働きで死産や奇形などで生まれてすぐ亡くなる子がとても多く、

生き残っても骨軟骨異形成症、内臓を含むなんらかの奇形を伴う可能性がほぼ100%です。

 

つまり、折れ耳の猫自体が犠牲者ですが、その裏で多くの猫が犠牲となっています。

 

販売価格は、立ち耳の子は折れ耳の子の半値以下です。

ブリーダーたちの多くは金のために折れ耳同士の交配を行います。

 

また、立ち耳のスコティッシュフォールドも、骨軟骨異形成症になる可能性はゼロではありません。

 

 

イギリスとフランスでは繁殖禁止になっていて、ベルギーのフラン

ドル地方は繁殖と販売が禁止となっています。

 

 

アニコム損害保険の人気の猫種ランキングによると、1位は「スコティッシュフォールド」となっています。

 

つまり日本は、病気で痛みを抱える猫が1番人気ということであり、

つまりは、病気の猫をブリーダーは大量生産し、ペットショップは大量に売りさばき、消費者たちは大量に購入している恐ろしい国です。

 

そして、こんな人たちが、良いブリーダーもいる、ブリーダーは一生懸命やっているなどと言うのです。

動物を「購入」している側の意見など何の参考にもならないということです。

 

さらに、3位の短足が特徴のマンチカンも、骨軟骨異形成症になりやすい品種です。

 

短足が原因で、椎間板ヘルニアになりやすく、

短足 × 短足の交配によって、致死性遺伝子が働き、死産や奇形などの障害を持って生まれる確率が高くなります。

 

 

他の犬種・猫種も、様々な遺伝病がブリーダーにより広められ、極端な体型への改良により、苦しめられ続けています。

 

帝王切開でしか子供を産むことができないブルドッグ。

 

巻いた尻尾を作るために、脊椎が歪んだパグ。

 

潰された頭蓋骨により呼吸器に問題を生じやすい、パグ、ペキニーズ、ブルドッグ。

 

聴力を失いやすいダルメシアン。

 

 

ダックスフントのダップルカラーは、マール遺伝子の作用で斑模様が作られることによるものです。

遺伝病の闇

 

マール遺伝子の、部分的に毛色を脱色させるような働きが内臓などの大切な部分に働いてしまうと、

目や耳、内臓などに障害や疾患を持った仔犬が誕生します。

また、死産のリスクも上がります。

 

 

極めつけは、一目見て異常だと分かるティーカップドッグ。

 

未熟児を産ませるために、妊娠している繁殖犬がスプーン1杯の食事しか与えられません。

 

 

業界側は、遺伝子検査をして、遺伝病を減らす取り組みなどを執拗にアピールしていますが、

ただのパフォーマンスであり、遺伝病は減らせていません。

 

ブリーダーが存在する限り、生体販売が存在する限り、このような事は絶対になくなりません。

今後も、安易な交配、安易な購入によって増え続けるでしょう。

 

 

犬猫の悲惨な実態を救うには、消費をなくす。

すなわち、「生体販売の廃止」。これ以外はありえません。

 

外見とか、血統とか、年齢とか、安さといった、自身の欲を優先させるのではなく、

恵まれない保護犬や保護猫を引き取る、あるいは飼わないという選択をしてください。

 

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