現在、様々な動物達が、人間の利益のために、日々壮絶な虐待を受け、虐殺されています。
食(肉、卵、乳、魚介、ハチミツ、フォアグラ、キャビア、フカヒレなど)
衣類・装飾品(毛皮、ウール、ダウン、革、アンゴラ、カシミヤ、モヘア、シルク、真珠、象牙など)
娯楽(動物園、水族館、サーカス、競馬、乗馬、猿回し、闘犬、闘牛、闘鶏など)
使役動物(番犬、盲導犬、災害救助犬、セラピー犬、献血犬、トリュフ犬、ココナッツの猿、祭事・神事の馬など)
その他(生体販売、動物実験、狩猟など)
ありとあらゆる産業で、ありとあらゆる動物たちが、人間の都合で利用され、搾取されているのです。
知識がない方は、以下の動画「Dominion(2018)」でまずは学んでください。
私のブログでは様々な動物問題を発信すると共に、
食 つまり 畜産に関しての発信は4日に1回行うなどして頻度を増やしています。
理由はいくつかあって、
まずは、ほとんどの人が関わっていて、毎日大量に消費を行うものだからということ。
あとは、食の問題に気づき 消費をやめる行動ができた人は、他の動物問題もすぐにやめられる可能性が高いこと。
動物虐待に反対して肉卵乳魚をやめた人が、生体販売の裏側を知りながらペットショップでペットを飼ったりすることはまずないでしょう。
しかし、逆はめちゃくちゃ多いですよね。
その人の置かれた環境によるでしょうけど、非常に大まかに言えば
生体販売 → 衣類→ 娯楽 → 食
の順に辞めやすいのであろうと思います。
自分に関わっていないものや、自分の生活に依存していないもの、知識がとりわけ必要でないものは辞めやすいのです。
生体販売問題は、身近に犬猫がいる人は感情移入もしやすいし、多くの人が虐待に関わっている側ではないですし、知識もそれほど必要ないので、反対者が増えやすいのは当然です。
衣類においても、毛皮などのファッション的な衣類は、わざわざ着なくても暖をとれるわけですから、辞めやすいのです。
犬猫問題を発信している人でも、毛皮の発信は結構見かけます。
ところが、同じ衣類でも、ウールやダウンや革製品になると、途端に反応が薄くなりますし、発信している人はとんと見かけなくなります。
皆さんの依存度が高いからです。
ウールやダウンは防寒具として重宝される他、
ウールに関していえば羊毛フェルトを販売している保護団体も多いです。
そして本革製品を売って、売り上げを保護猫や保護猫カフェに使用するというキャンペーンを頻繁に見かけます。
こういうのが、ヴィーガンが受け入れ難いのですよ。
— あるこ (@arukoutamomo) December 15, 2022
一方で、犬猫は保護するが
羊は食べるから大丈夫です!みたいなね。
ラム革って羊の赤ちゃんの皮なんですよ♪だから柔らかいんですよ♪ pic.twitter.com/W1Mz7HYPq1
猫型バッグとか出してるけど
— S✰R✰🗼⭐会って抱きしめたい (@0092119s1251000) January 1, 2023
これ牛革と羊革らしい。
亡くなった子達の生きた証を
残すため…何故、土に還して
あげないの?
売り上げ金は保護猫に使う
らしいけど、革製品じゃなく
布とかでも作れるはず。
亡くなった動物の革製品の
売り上げ金で、猫たちが
喜ぶと思ってるなんてね〜。#necorepa pic.twitter.com/2eksQrAptC
↑この業者に至っては自然死した動物の革を使っているとか言ってますけど、牛と羊の大量の自然死がどこであるのかぜひ教えてほしいものです。
こういう資金に依存している人達は、革製品の問題を発信することはないでしょう。
毛皮に反対しておきながら、革製品のことには一切触れないことになります。
あるいは、犬猫さえよければ他の動物はどうでもいいという種差別の精神でしょう。
で、彼らの言い分として出てきそうなのが、革は副産物だから、というもの。
まず前提として、革は副産物とは限りません。
牛革ですら、革のために残酷に飼育され、殺される牛は存在します。
そして、仮に副産物だとしても、主産物である肉や牛乳の生産が虐待だらけなわけです。
拉致、監禁、レイプ、殺害が、なぜそれが衣類のための時は虐待で、なぜそれが食べ物のための時は虐待でなくなるのでしょう?
動物からすれば、どっちも同じです。
所詮は自分が食べるから、という自分都合でしかありません。
肉食の人が、自分たちの猫や、応援している団体の猫のための資金源を手放してまで、革製品の矛盾に向き合うなんてことはまずないかと思われます。
結局、肉を良しとしていると、こういった矛盾した行動になります。
また、保護犬猫を飼って、犬猫の監禁や虐待に反対しながら、
動物園や水族館の監禁場所に喜んで人や、競馬などの虐待産業に行く人は大勢います。
これらは裏側がどのようなものか知識が必要になることと、
動物園や水族館は、自分の子供が関わってくる母親が多いからです。
生体販売 → 衣類→ 娯楽 → 食
結局、この順の前の問題になればなるほど、大勢が受け入れやすいものの、問題の本質からは遠ざかります。
食の問題は、ほぼ全員が関わり、そして強烈に依存しています。
美味しいという欲はかなり厄介で、理性を失います。
なので、普段理性的な人までもが、植物も命です、などといった理性を失っているとしか思えない論を展開します。
食の問題と向き合える人は、生体販売、衣類、娯楽の動物搾取をやめることなど、非常に容易だと考えられます。
畜産問題に関する発信が多いのは、そのためです。
おそらく私だけではなく、ヴィーガンは全体的に、食の問題に関する発信が多いのではないかと思われます。
さて、前置きがとても長くなりました。
そんな畜産問題ばかり発信するヴィーガンと、
実際に畜産業で働く方々とは、とても相容れるものではないと考える人が多いと思います。
日本はありませんが、海外では視聴率のために、ヴィーガンと畜産農家を対立させ、議論させる番組があるそうです。
こちらは、エドウィンターズと酪農家の議論。
「その七面鳥をオーガニックと呼びながら日常的に虐待することは可能なのだ。」
— Still a Vegan (@_stillavegan) May 15, 2019
- ジョナサン・サフラン・フォア pic.twitter.com/8MqrtflWYU
こういう構図はおそらく皆さんも想定できるはずです。
ところが、ヴィーガンと畜産農家が対話している動画が実はいくつかあります。
以下は、ヴィーガンと酪農家の対話。
以下は、ヴィーガンと養豚農家の対話。
ぜひお時間のある時に見ていただきたいと思います。
ヴィーガンと畜産農家の対談という構図は、不思議な感じがすると思いますが、
まずヴィーガンは、畜産農家に反対しているのではなく、畜産のシステムそのものに反対していることが多いです。
畜産農家個人に訴えかけて、その人の仕事を辞めさせたとしても、
需要がある限り、よそが生産量を増やすか、新しく農場を作る人ができるだけですよね。
今も酪農業界は廃業が増え、縮小に向かってはいますが、
これはあくまで拡大しすぎた業界が、需要に合わせて自然と縮小していってるだけです。
需要をなくさない限り、なくなることはありません。
なので、畜産農家個人に訴えかけることにたいした意味はありません。
消費者に訴えかける必要があるのです。
これを理解しているヴィーガンはそれなりに多いと思います。
とはいえ、畜産農家からすれば、ヴィーガンと聞いて気持ちが良いものではないでしょう。
それにやはりヴィーガン側からすれば、愛情とか家族とか感謝とか、建前的な表現を聞くと、イラっとくる人は多いでしょう。
動画のお2人のヴィーガン、tomoyaさんと、ジェイソンさんに共通するのは、非常に穏やかで、相手を尊重している点です。
どれだけ自分の信念に反することであっても、納得のいかない事であっても、相手の考えを飲み込み、尊重するわけです。
そして、自分の意見を言うときには、「私は」「個人的には」という言葉を使い、
私はこう思う、個人的にはこう思う、という言い方をしています。
これは「I-メッセージ」といい、ヴィーガンがよく使うテクニックだそうです。
「I」は「私」ですね。
「これは動物虐待です」という言い方をすると、相手の信条に反する場合、衝突が起こります。
「私はこれを動物虐待だと考えています」という言い方をすることで、
自分の考えを述べているだけで、相手の信条を曲げているわけではないので、
相手を否定することなく、自分の信条を伝える事ができるということですね。
私はヴィーガンの対話系の動画を見たのは、tomoyaさんのこちらの動画が初めてでした。
こちらは対話というより、インタビューなんですけど、
言いたいことが色々あるだろうに、終始相手の意見を聞く姿勢はすごいなと思いました。
こんな若者が、しかも男性でいるのか、と。
ジェイソンさんは、とある日、ヴィーガンによるデモに参加したときに、真横で生肉を食べて煽っていた男がいました。
多くのヴィーガンが無視をしていた中、ジェイソンさんはその男の元に行き、話を聞きます。
そして対話をし、最後はその男と理解し合い、仲良くなり、最後は相手が気を使って車で目的地まで送ってくれるまでになったという、すごい方です。
先月も、ジェイソンさんとエリーさんがライブしていたときに、アンチヴィーガンが乱入。
1:43:10くらい。
「命に感謝しろ」「ヴィーガンは頂きますを知らない」などといった、お決まりの煽りをコメント。
それに対してジェイソンさんは、「今度ライブしましょう!」と話します。
そして負けじと思ったのか、アンチはそれを了承したようです。
後日、本当にライブが行われることに。
アンチの人は、竹中さんというそうです。
しかし、待てどくらせど竹中さんはきません。
インスタでDMだけして、ライブに入ってきません。
単純に怖かったのでしょう。
ジェイソンさんは、竹中さんに対して優しく語り掛けます。
「顔出ししなくていいですよ」「DMだけでもいいですよ」
その間もDMで、肉の画像を送りつけたり、煽りコメントを入れたりします。
それも、笑って返すジェイソンさん。
しまいには、竹中さんは穏やかになり、最後には
「ファミリーです」「好きです」
と言うようになったのです。
すごい力ですね。
これはほとんどの人が真似できないでしょう。
それに、男性がやるからこそ意味がある気がします。
対話力を持った人格者だからこそ、畜産農家さんと対話することができるのでしょうね。
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