イルカ追い込み猟が続いています。
昨日はかなり悲惨な事が起きました。
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午前10時7分、イルカ達は太地漁港の正面まで追われて来てしまった。
追われていたのは32頭のスジイルカの家族。
32頭の内、12頭が赤ちゃんという保育園の集団だった。
この時点で背びれの右側を負傷してエグレたお母さんや、
同じく、背びれの後ろ右側を負傷してエグレ、血を流しながら泳ぐ赤ちゃんイルカがいた。
スジイルカの家族は、畠尻湾に押し込まれるさいに抵抗し、いちど方向転換して逃げようとした、
しかし猟師達はディーゼルエンジンを全開で吹かし、イルカ達の後を全速力で追いかけ、行く手を阻んで回り込み、
イルカ達は再び、畠尻湾の方向にしか逃げ道がなく、午前10時20分、32頭(赤ちゃん12頭)の家族は、畠尻湾に押し込まれた。
スジイルカの家族は、パニックになり、網に絡まり、沢山のイルカが血を流している。
子どものイルカも、お母さんイルカも網に絡まり、もがき続け、溺死するのではないかと思った。
なんとか呼吸をしていたがダイバーが来て羽交い絞めにして殺害するグレーシートの下に連れ込んでゆき、黒いロープで尾びれの根元を縛り、グレーシートの下にシートと並行して張られているグレーのロープに縛り付けられ、身動きが出来ない状態にされた。
すべてのイルカがグレーシートの下に追い込まれ、殺すところを見られないようにする黒いカーテンが閉じられた。
イルカ達は、噴気孔の後ろに、先が尖った金属棒を繰り返し突き刺され、脊髄をグチャグチャに痛めつけられ、血が吹き出ないように、傷口に木製の栓を差し込まれた。
お母さんイルカは、自分の子どもが殺されるところを見ながら助けたいという思いで暴れても、ロープで縛られていて身動きが出来なかった。
子どものイルカもお母さんが殺されるところを見て恐怖におびえ、自身の背中にも激痛が走り、意識がなくなり、死亡した。
赤ちゃん12頭を含む32頭全てのイルカが皆殺しにされた。
※イルカ達は子育てをしやすいように子ども連れの母親だけで1つの保育園のような集団を作り、共同生活をしながら子育てをしてゆくこともある。
場合によっては、そこにお婆ちゃんイルカが1頭入り、子育て中の母親が食べものを探しに行く間、子どもたちの面倒を見たりすることもある。
イルカ達も陸上の哺乳類と同じように、私たち人間と同じように、大人が子ども達を守りながら生活しているのだ。
今回の集団は、そのような完全な保育園の群とは言えないがスジイルカの集団構成によくみられる構造で、
同じ時期に出産し、同じように子育てをしてゆくことで外敵から幼い子どもたちや、子育て中の母親を守り、
種を存続させ、生きて行こうとする野生どうぶつの在り方そのものである。
しかし太地町で行われている「鯨類追込み網漁(イルカ猟)」は、このような事を一切無視し、
赤ちゃんだろうが授乳中の母親だろうが、もっと言えば、妊娠中の母親でさえも、群れごと捕獲し、
イルカショーの為に「生体販売できるイルカがいない場合は、皆殺しにして食肉にする」という猟であり、
授乳中の子どもや母親がいる鯨類(クジラやイルカ)を殺害することが法律で禁止されている捕鯨やつきん棒漁(イルカつきん棒猟)とは異なり、許可さえ受けていれば「何でもアリ」の猟である。
※この猟が行われているのは日本で太地町しかない。これが世界中から批判される理由の一つである。
勘違いしている人のためにあえて記しておくが「人間は食物連鎖の頂点などにはおらず、それどころか食物連鎖になど含まれていない」。
「食物連鎖」とは、その文字のごとく、肉体が食物として連鎖して連なってゆくことを言う。
人間のように、他の生物を殺害して食べ、死んだ時でさえも化石燃料やガスを使用して燃やすという地球上の循環にとってマイナスしかない生き方をしている人類は生態系の破壊者でしかなく、
ましてや野生どうぶつが厳しい自然環境の中で命を食べ、命を繋ぎ、そしてまた自身の命を他のものに食べられるという食物連鎖の中に人間も含まれているなどと勘違いしていること自体が無知であり、愚かさをひけらかしている状態と言える。
ましてや、強化プラスチックで作られた船にエンジンを搭載し、軽油という汚染がひどく、規制されている燃料を燃やして自然環境全体を破壊しながら、生身の体で厳しい自然環境の中を生きている崇高な野生どうぶつ達を殺害したり捕獲するなど、もってのほかであり、愚かの最たるものと言える。
捕獲した野生どうぶつを監禁して見世物にしたり、無理やり触れ合わせるなどして金儲けするなど「極悪」である。
しかし、これらの行為が日常的に行われているのが現代の人類の事実であり、心底うんざりする。
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水族館のイルカは、和歌山県太地町のイルカ追い込み猟によって捕らえられます。
猟師たちは、イルカを見つけると、
バンガーと呼ばれる、この鉄の棒を
カンカンと叩いて、イルカの不快な音を海に大音量で流します。
イルカはこの音から逃れようとします。
この性質を利用され、徐々に入り江まで追い込まれ、
捕まってしまうのです。
追い込まれたイルカは、水族館向きのイルカか、そうでないかを選別されます。
すなわち、生体販売用のイルカか、食用のイルカかが選別されるのです。
生体販売用に選ばれなかったイルカは、食用として殺されます。
— キリ (@Kiri36268982) October 4, 2021
殺すときは、こちらの金属性のピックを
ハナゴンドウ屠殺(イルカ殺害道具)
イルカのせき髄につき刺し、ねじり込みます。
のたうちまわり、痙攣し、やがて死に至ります。
先ほどまで一緒に泳いでいた仲間や家族が、目の前で殺されていきます。
昨日は、12頭が赤ちゃんという保育の群れだったようです。
イルカ達は子育てをしやすいように子ども連れの母親だけで1つの保育園のような集団を作り、
共同生活をしながら子育てをしてゆくこともある
とLIAの記事に書かれています。
種を残すための非常に貴重な群れですが、猟師たちは容赦なく追い込みました。
あまりの恐怖のためパニックになり、網に引っかかりながら もがくイルカたちの姿が映っています。
イルカは我々と同じ肺呼吸なので、ネットに引っかかって水面に上がれなくなると、やがて溺死します。
こちらは2021年、同様に網に絡まり、溺死した赤ちゃんイルカの姿が撮影されています。
以下は、ダイバーが、イルカの吻(ふん)と尾びれをわしづかみにしながら、と殺場まで運ぶ様子です。
こちらも同様に運ばれていますが、このイルカは吻(ふん)の部分にケガをしているのが確認できます。
追い込まれた際にケガをしてしまった可能性が高いです。
今回捕まったスジイルカは、とても繊細な性格で飼育が難しく、
2008年から太地町立くじらの博物館でスジイルカを飼育しては失敗することを繰り返し、殺し続けてきています。
すなわち、スジイルカは生体販売向きではありません。
そのため今回は、赤ちゃん含め、32頭すべてが殺されました。
2021年だけで、約500頭のイルカが追い込み猟によって殺されました。
この殺戮を支援しているのが、水族館に行く人たちなのです。
追い込み猟は、イルカを生きたまま捕らえるための、生体販売が目的の猟です。
伝統のためとか、食文化のためとか、思っている人が多いですが、それらは全てメディアによる刷り込みであり、嘘です。
太地町のイルカ追い込み猟は、伝統ではありません。
追い込み猟は、1969年に始まった猟で、まだ53年しか経っていません。
400年の歴史があるとか言っていますが、
先にお伝えした通り、追い込み猟はエンジン付きのボートを使います。
400年前にエンジン付きのボートがあるわけがありません。
すなわち嘘です。
なぜこのような嘘がまかり通っているかというと、捕鯨とごっちゃにしているからです。
捕鯨に関して言えば、400年前には確かに古式捕鯨というものが行われていました。
太地町の沖合海域を回遊するくじらに対して、
ふんどしを締めた男たちが、木の手漕ぎボートに乗合い、100人以上が協力して追いかけ、
くじらの体に銛を打ち込みながら網で行く手を阻み、捕殺していたのです。
猟に出るのも命がけです。
実際、過去100以上が死んでしまった事故もあったのです。
当時は、生きるために命を張って猟に出ていました。
しかし、今はこんな事は誰もやっていません。
古式捕鯨をやっているなら伝統とも言えようものですが、最近始めた追い込み猟は伝統ではありません。
クジラとイルカは、実は同じ生き物です。
体長4~5m以下をイルカ、体長4~5m以上をクジラと、人間が慣習的に呼んでるだけなのです。
クジラとイルカは同じということで、捕鯨という枠に無理やり入れ込み、追い込み猟が伝統だと嘘をついているわけですね。
また、追い込み猟は、食文化のために行われているわけではありません。
イルカの生体販売を目的に始められた、ビジネスのための猟です。
その証拠は沢山あります。
まず、追い込み猟が始まった同じ年、1969年に太地町立くじらの博物館、つまり水族館が建てられています。
食文化が目的ならそんなものを建てる必要はありません。
また、追い込み猟の収入の約8割は、生体販売によるものです。
イルカを生体販売した場合、1頭、100万円~150万円であり、
イルカを肉として販売した場合、1頭、1万5千円~5万円です。
生体販売するとボロ儲けなのです。
1960年代は、アメリカのホームドラマの「フリッパー」が大ブームになりました。
これが世界中で広がり、イルカを売れば儲かる、イルカを展示すれば客がくるということで、水族館やイルカショーが始まり、
生体販売するとボロ儲けできると踏んで、猟師たちは追い込み猟を始めたのです。
食用に捕らえることが目的なら、「突きん棒猟」といって、泳いでいるイルカを上から突き刺して殺す猟が別にあります。
以下は、イルカではありませんが、サメを上から突き刺している動画です。
食文化だと言うのであれば、突きん棒猟の方が、最初から殺して食用に捕獲する猟であるため、筋が通っています。
それに海の上で行う猟ですから、誰にも見られず批判されることもありません。
実際、岩手県などではイルカの突きん棒猟が行われています。
鯨肉を食べる人は確かにいますが、ほんのごく一部です。
鯨肉は、日本人1人あたり30gしか食べられていません。
しかも、給食に無理やり入れ込んでその量ですよ。
年間500頭も殺す必要などないはずです。
しかし、太地町の猟師たちは、あえて追い込み猟を行っています。
それは、生きたまま捕らえたいから。
すなわち、生体販売をしたいからです。
なぜなら、生体販売をすれば儲かるからです。
生体販売のために捕らえ、売れなかったイルカを殺して肉にしているだけです。
そうすることで、食文化のためにやっているという体裁を保つこともできますからね。
以上により、追い込み猟は、伝統のためでも、食文化のためでもありません。
水族館へ生体販売をして、わずか12人の猟師たちが儲けるためにやっている猟なのです。
つまり、水族館がイルカを買い取る限り、追い込み猟は続くことになります。
では、水族館がイルカを買い取る理由は何ですか?
水族館に行く人がいるからですよね。
水族館が、人気のイルカを仕入れることで客が集まります。
そうすることで、水族館が儲かるわけです。
すなわち、根本的には、イルカの虐待、虐殺を支援しているのは、
水族館に行き、イルカショーのチケットを買う人たちなのです。
水族館に行く人がいなくなれば、水族館は廃業となり、
水族館がなくなれば、追い込み猟は終わります。
逆に言えば、水族館がある限り、イルカ達の地獄は永遠に終わることはありません。
野生のイルカは死んだ魚を食べません。
なので、 トレーナーたちは、イルカに死んだ魚を食べさせることから調教します。
その際、無理やりタオルで口をこじ開けられることがあります。
日本の映像です。
イルカが嫌がって鳴いている様子が見てとれます。
シャチなどの大型になると、鉄の棒でこじ開けることもあるそうです。
死んだ魚は水分を含んでいないため、口にチューブをさしこみ、水分を与えます。
業界は補液などと呼んでいますが、こんな事をしなければならない時点で、
イルカたちにとって、水族館という環境がいかに不自然なのかが分かります。
水族館のイルカは薬漬です。
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日本のある水族館でイルカに使用している薬品等の種類は、61種類でした。
ビタミン剤 5種類
カルシウム剤 1種類
飼料(微量栄養素含有) 1種類
眼薬 1種類
胃腸 15種類
肝臓薬 1種類
尿 1種類
抗生剤(抗菌剤) 22種類
抗真菌薬(カビ) 1種類
抗炎症 解熱鎮痛剤 3種類
貧血 2種類
鎮痛剤 3種類
止血剤 4種類
不明 1種類
薬漬けです。
胃腸系の薬と、抗生剤が飛び抜けて多いことから、
イルカたちが胃腸の疾患と、細菌による感染症に苦しめられていることがわかります。
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死んだ魚を与えられることにより、ビタミン不足になり、
1日65kmを泳ぐイルカは、水族館の狭いプールの不自然な環境や、やりたくもないショーの調教などによって、常にストレスを抱え
体調を崩しやすく、免疫が下がり、感染症にかかりやすくなります。
そのため、ビタミン剤や、胃腸薬や、抗生剤などのあらゆる薬が必要になります。
また、プールの水の中には感染対策のために塩素が大量に入れられています。
水族館では、野生化のイルカには見られない、
餌の吐き戻し、顔や体の壁への擦り付け、長時間の静止があるとのことです。
こちらは、のとじま水族館のカマイルカの長時間の静止の様子。
異常行動は他にもあり、
ぐるぐると同じところを泳ぐ、常同行動。
無気力状態で浮かびプールの底に頭をぶつける、自傷。
こちらは、香川県高松市の「新屋島水族館」のイルカ。
Dolphins in captivity often exhibit self-harming behaviors due to psychosis. This dolphin banging their head against the glass repeatedly is a prime example.
— julie 🐙 🇺🇦 (@jmcappiello) June 19, 2019
The rake marks on their body are caused by abnormal aggression of other tank mates. 🐬💔 pic.twitter.com/5OhUaR9Lad
何か叫んでいるかのように口を大きく開き、
壁に何度も激突しています。
他にも、鉄柵を噛んで、歯を割ったりすることもあります。
水族館という場所が、イルカにとってどれだけ苦しい場所なのかを、イルカ達は全身で表現しています。
しかし、ほとんどの人はそういった行動をカワイイと言い、気づく気配は全くありません。
イルカには表情筋がない、あるいは表情筋が弱いため、表情の変化がありません。
なのでイルカの顔は、人間目線では常に笑っているように見えてしまいます。
水族館に行く人たちをなおさら鈍感にしてしまう要素なのでしょう。
水族館で飼育されるイルカは早死にしています。
野生のハンドウイルカの寿命は、少なく見積もって40年ですが、
それに対し、水族館のハンドウイルカの寿命は、平均でわずか15年程度。
ストレスフルな状況で、環境に合わない場所で生活させられるので無理もないでしょう。
水族館での出産1年後の赤ちゃんイルカの生存率は20%。
すなわち、死亡率は80%。
いおワールドかごしま水族館のイルカの赤ちゃんの生存率は、なんと11%。
つまり、死亡率は89%です。
水槽から転落したり、人工岩に激突する事故なども起きています。
水族館は種の保存施設、などという人がいますが、
こんなに野生のイルカを殺す猟で捕らえられたイルカを購入し、死亡させ続け、繁殖も失敗だらけの水族館のどこが種の保存施設なのかぜひ教えてほしいものです。
そもそもとして、水族館は種の保存の役割など果たせないんですよ。
水族館での繁殖が成功したところで、野生に戻すことは不可能なので、種の保存にはなりません。
種の保存をするには、動物を一切捕らえることなく、その環境ごと保存しなければ意味がないのです。
すべての動物問題は、消費をなくす以外に解決はありません。
イルカショーのチケットを買わないでください。
水族館に行かないでください。
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