以下は、日本のとある和牛農場の映像です。
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今日畜産牛を見てきました。
携帯で撮ると明るくうつりますが そこはまばらに光がさしてるような真っ暗な場所でした。
牛の息遣い、バケツに口を入れる音
きしむ物音。
こんな場所に毎日毎日毎日
固定されて身動きとれない牛たち。
人間なら気が狂ってしまう。
痛いとか苦しいとかつらい、は人間だけのものではない。
毎日痛めつけられる弱いものに優しさを少しでもわけてほしい。
どうして人間は姿、形の違うものにこれほど残酷になれるのか。
現在、日本に肉用牛繁殖経営は47,200戸。580,000頭の母牛が飼われています。
肉用牛肥育経営は11,600戸で1,568,000頭の肉用牛が飼われているそうです。
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この農場では、牛舎内でつなぎ飼いを行っているようです。
肉牛の多くは牛舎内で一生のほとんどの時間を過ごします。
約88%の農家は、生後1年以上の肥育牛を放牧場や運動場に放すことがなく、
牛は出荷されるまでの期間を牛舎内で閉じ込められっぱなしで過ごします。
その運動不足の状態で、太るよう濃厚飼料が多給されていくのです。
牛の糞が土にかえり草が生え、その草を牛が食べるという自然で持続可能なスタイルの場合は、
牛1頭につき1ヘクタール(100m×100m)の面積が必要だと言われています。
日本人は1日あたり約200gの糞をしますが、肉牛は1日あたり約17.8kgもの糞をします。
つまり、その量は89倍にものぼります。
牛舎のような狭い空間に、多量の糞をする牛が複数いるわけですから、
掃除をしても追い付かず、床が糞尿にまみれる農場が出てきます。
糞尿にまみれた牛舎では、牛は糞尿の上での生活を余儀なくされ、
寝床も糞尿の上になります。
糞尿の上で生活する牛たちは、糞が体にこびりつき、
その糞尿にハエが群がります。
程度は色々ですが、この糞まみれの状況や、糞がこびりついてる様子などは、
自ら動画を上げているような農家の農場でもよく見られます。
肉牛農場では、牛舎飼育が主流ですが、中にはつなぎ飼いを行うひどい農家もいます。
主流である牛舎飼いを行わず、効率のために牛を繋ぐような農家が、
掃除を適切に行うはずもなく、床はやはり糞尿にまみれています。
今回の農場はまさにそのケースのようですね。
糞もこびりついています。
おまけに暗い。
牛達は、一生この状況で過ごすのです。
そして牛達は、他にも様々な虐待を経験します。
肉牛では約60%、乳牛では約85%の農場が除角・断角を行っており、
そのうち、肉牛では約83%、乳牛は約86%の農場が、麻酔なしで行っています。
概算で 日本の農場では、肉牛は約50%、乳牛は約73%が、麻酔なしで除角を行っているのです。
生後3ヶ月以内の牛の除角の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。
角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、
焼きごてを押し当てられます。
この説明を聞いただけで、ほとんどの人が、激痛を伴うことは容易に理解できるでしょう。
除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。
首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。
牛たちは、人間の欲のために、激痛を与えられながら、角を切られるわけです。
少なくとも麻酔を使えば、痛みを軽減できるにも関わらず、
大半の農家は、怠慢、経費削減のため、麻酔を使用しません。
除角の影響で、カラスに角をつつかれて怪我をしたり、角に膿がたまることもあるようです。
こちらの和牛農家は、かなり正直な人で、麻酔なしで牛の角を切る様子を、動画にアップしています。
角を切った後に、痛みで牛が暴れる様子が映っています。
そして、切られた時の痛みは、人間が指を切り落とされたのと同じ、と認めています。
削除したようですが、以前は、鼻かんを開ける様子も動画でアップしていました。
激痛で鳴き叫ぶ牛の様子が映っていました。
牛にとって鼻は敏感に痛みを感じるため、牛を扱いやすくするために、農家は鼻輪をつけます。
生後3ヶ月くらいに、専用の道具を用いて麻酔なしでつけられます。
日本の農家の76,1%が鼻輪の装着を行っています。
また、牛の耳には必ず耳標がとりつけられています。
耳標には個体識別番号というものが書かれています。
https://www.id.nlbc.go.jp/data/zihyou.html
個体識別番号ごとに、牛の性別や、種別、生まれた年、生まれた場所、飼養された場所、と殺された場所、と殺された日などがデータベースに記録されます。
人間でいうマイナンバーのようなもので、
追跡調査ができるようにするため、牛のトレサビリティ法により、必ず両耳につけることが法律で義務付けられています。
早ければ7日以内、遅ければ3か月以上で、専用の器具を用いて、麻酔なしで取り付けられます。
明らかに痛がっているのが分かります。
また、肉牛のオスは、性質をおとなしくさせ牛同士の闘争を防ぐため、やわらかい肉質にさせるためなどの理由で、去勢されます。
生後2か月ほどで腹腔から睾丸が降りてくるため、去勢はそれ以降に行われます。
皮膚を切開して、精索と血管を何度か捻りながら、引いてちぎるという去勢が多くの場合麻酔なしで、獣医師ではなく肉牛農家自身の手で行われています。
言うまでもなく激痛でしょう。
生後3か月より前に行えば痛みを最小限にできると言われていますが、
日本の肉牛の90%以上が、生後3か月以上で去勢を行っています。
肉牛は、乳牛から産まれたオスや、乳牛と和牛を掛け合わせた交雑牛(F1)が肉牛として飼育されます。
母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。
人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。
その方法は、非常におぞましく、
人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。
人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。
当然、牛は嫌がります。
これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。
オス牛も強制的に精子を採取されます。
擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。
老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。
擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ
雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。
肉牛の子供は、自然哺乳で育ち、離乳すると母牛から引き離されるのが一般的です。
近年は 超早期母子分離法といって、
生後3日~5日で引き離し、人工哺育によって子牛を育成する方法が推進されています。
http://okayama.lin.gr.jp/tosyo/jirei2001/P30-32.pdf
下痢の減少による治療費の削減、糞尿処理が楽になるなどといった理由です。
日本では、引き離された子牛のうち、11.9%はつなぎ飼い、20.4%が1頭での単飼が行われています。
つなぎ飼いが最もひどい飼育になりますが、
単飼も、狭い空間で、他のの仲間とじゃれ合ったり親和関係を結ぶことができず、
子牛の本能を満たせない、人間都合の不適切な飼育方法です。
本能を満たせず、ストレスを抱えた牛は、舌遊びという異常行動を行うことがあります。
舌遊び行動とは、
舌を口の外に長く出したり、舌先を左右に動かしたり、舌先を丸めたりする動作を持続的に行う行動のことを言います。
人工哺乳、粗飼料の不足、つなぎ飼い、単飼などの行動規制が原因で、引き起こされます。
母牛の乳を十分に吸わせてもらえなかった、一頭で飼育されている、繋がれたままでどこにも行けない、いつも同じ場所で好奇心を満たすものが何もない、採餌のための探索行動ができないといった不満や苦悩を、舌遊び行動でまぎらわしているのです。
また、脂肪が筋肉の間に細かく網の目のように入った「霜降り肉」を作るために、牛たちは、脂肪細胞の増殖を抑える働きのある、ビタミンAが少ない餌を与えられます。
このビタミンA欠乏が慢性的に続くと、
光の情報を視神経に伝えるロドプシンという物質が機能しなくなり、
重度になると、瞳孔が開いていき、失明に至ってしまうことがあります。
以下は、2011年6月11日 信濃毎日新聞の記事。
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その牛は、額の先で手を振っても反応がなかった。
黒目は焦点が定まっていない。
ほかの牛と体をぶつけることも多い。
「盲目の牛です」。
ステーキなどの高級食材になる和牛を飼う県中部の50 代の男性農家が打ち明けた。
「おいしい肉にしようとすれば、こうした牛が出てしまう」と男性。
飼育中の約130 頭のうち、1 頭が完全に目が見えず、10 頭弱は視力低下が進んでいる。
こうした牛も人体への影響はまったくないとされ、普通に出荷される。
盲目になるのは、肉に「サシ」と呼ばれる白い脂肪分を入れようとして、牛の栄養が偏ってしまうことが原因だ。
和牛の価格は、サシの入り具合で決まる。
多くの農家の目標は、高値で取引される細かなサシが入った「霜降り」の牛を育てることだ。
そのため、農家は生後約1年半から数カ月間、ビタミンを多く含む牧草などの餌を抑え、穀物が中心の飼料で太らせる。
これがサシを入れるために欠かせない技術とされる。
「霜降り」という日本の食文化を支える生産者の知恵だ。
しかし、ビタミンは、視力維持に必要な成分。
欠乏がひどくなると盲目になりやすい。
足の関節が腫れて歩行に障害が出る場合もある。
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先ほどの正直な農家さんは、盲目の牛を出荷する動画もアップしています。
失明しなくとも体に必要な栄養素の欠乏は、牛の苦痛を増加させます。
ビタミン制御した飼料給与が原因で、浮腫(むくみ)等の症状を示した牛の割合が37.7%という調査もあります。
「最上級」の霜降り肉でなくてよいならば、ある程度は脂肪交雑しているにもかかわらず、
食肉格付けの高い「最上級の霜降り」を求めて、牛を病気に追いやるような栄養制限が一般的に行われています。
牛の寿命は20年ほどと言われていますが、
肉牛は2年から2年半ほどで出荷、と殺されます。
出荷時期がきた牛や、用済みとなった牛たちは、と殺場までトラックで運ばれます。
北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、
ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、
どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、人間のペースで長距離を移動させられます。
と殺場に着いた頃にはぐったりしていることもあれば、死んでいることもあります。
ぐったりして動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。
また、屠殺が行われる翌朝まで、夜間、放置されることもあります。
長距離を運ばれ、クタクタにも関わらず、短い紐でつながれ、横たわることができません。
1月の寒い時期であろうと、このまま翌朝まで放っておかれます。
水も飲ませてもらえないことが多々あります。
ドロドロで不衛生な場所に、24時間つながれることもあります。
ストレスで泡をふいています。
どれほど辛いのか。
この牛は、ガチガチに固定されていて、顔を動かすことすらできません。
どうせ殺すわけですから、牛たちには何の配慮もありません。
このような苦しみを経て、最後は、眉間に屠畜銃を打たれ、片足を釣り上げて逆さ吊りにされ、喉を切り裂かれ、出血多量で死亡します。
肉を食べる方はしっかり目を反らさず、動画をご覧ください。
日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますに意味があると言いますが、
このような一生を過ごしても、感謝されたら許しますという変わった方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。
感謝や、いただきますなんて、無駄に大食いしている人間でも言っているような、
何の意味も価値も中身もない、誰でも言える言葉です。
人間は肉を食べなくても生きていけます。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
いつまで美味しいという欲だけのために、牛を虐待し続けますか?
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