象の密猟を促進する日本 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下の投稿をご覧ください。

 

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ジンバブエは、現在約10万頭の象が生息しており、世界で第二位の生息地になっています。

その生息数は年間5%増加しており、持続可能レベルに達しているといいます。


そのため、同国では、国連が定めている「絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関わる条約(ワシントン条約)」で象牙取引禁止の解除を求めています。
アメリカ、EU諸国、イギリスは、こらにより密猟が促進されるとして反対していますが、日本や中国はこれに対して賛成の意を表明しています。

現在日本ではピアノの鍵盤、三味線のバチ、実印などで象牙が使われています。

どうぶつを搾取して人間のために何かを作ると言う事は時代錯誤です。
私たち一人ひとりがどうぶつ由来の製品を使わなくなる事が重要です。

※写真は密猟で殺されたゾウの子どもを保護飼育しているSheldrick trustより転載したものです。

 

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アフリカゾウは、現在、絶滅の危機にあります。

 

今年の2021年3月25日に、 IUCN絶滅危惧種レッドリストにおいて、

アフリカの「マルミミゾウ(シンリンゾウ)」は、「深刻な危機(CR)」

「サバンナゾウ」は、「危機(ER)」と評価されました。

 

IUCN絶滅危惧種レッドリストは、9つのカテゴリーがあり

 

①未評価 ②データ不足 ③低懸念 ④準絶滅危惧 ⑤危急 ⑥危機 ⑦深刻な危機 ⑧野生絶滅 ⑨絶滅

 

と評価されます。

 

⑧と⑨は絶滅になりますので、マルミミゾウは⑦ですから、絶滅寸前の種ということになります。

 

 

しかしアフリカのジンバブエは、今年4月、金のために500頭分のゾウの狩猟権を販売すると発表しました。

 

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アフリカ・ジンバブエの野生生物当局は26日、

収入を確保するため、ゾウの狩猟権を今年は最多で500頭分販売すると発表した。

アフリカゾウの1種は数週間前、絶滅の恐れが最も高い「深刻な危機(CR)」に分類されたばかり。

 

ジンバブエ国立公園野生生物管理局の広報担当者はAFPに対し、ゾウの狩猟は4月から10月の雨期に許可されていると述べ、新型コロナウイルスの流行で経済的打撃を受けている今年は、ゾウ狩りからの収入が特に重要だと説明。

「最多で500頭のゾウを狩猟する許可を得ており、それで収入を上げる」

 

広報担当者によると、ゾウ狩りには追跡係、防衛要員、料理人などの補助要員が必要で、

1頭を狩るのに最大1万ドル(約110万円)の費用がかかるが、それを補って余りある稼ぎを得られるという。

 

広報担当者は、狩猟許可証の発行は1991年から行われており「騒ぐ必要はない」と述べ、今回の決定を正当化した。

 

だが自然保護団体などは、絶滅の恐れが高まっている動物を狩猟することに懸念の声を上げている。

 

ゾウの個体数は全体では減っているが、ジンバブエでは過剰気味で、

一つの環境下で生息可能な最大値を示す「環境容量」は5万頭とされるのに対し、推計8万4000頭となっている。

 

度重なる干ばつで国立公園の資源が枯渇し、ゾウは食料や水を求めて遠方まで移動するようになった。

中には人口密集地に進入して作物を荒らしたり、通り掛かった人を殺したりするゾウもいる。

 

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象の狩猟権を販売して収入を得るためとはっきりと述べています。

元々、ジンバブエの野生生物管理局が運営予算の一部を、狩猟での利益に依存してしまっており、

コロナの影響で観光業での収入が減った分を、狩猟で穴埋めしようとしているわけです。

 

 

 

 

ジンバブエの保護団体は、これを強く非難しました。

 

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ジンバブエの環境・人権保護団体の広報は、ゾウの狩猟を認めるという政府の決定に

「戦慄(せんりつ)を覚える」と述べ、娯楽目的のトロフィーハンティングを強く非難。

 

「この行為は野生動物を動揺させ、人と野生生物との衝突をエスカレートさせる」と指摘した。

 

さらに、家族を無残に殺された野生生物が、地元住民に報復するのはほぼ確実だと述べ、

「トロフィーハンティングは保護の助けになるという政府の主張とは裏腹に、これは貪欲さを動機とする行為であり、金銭を伴わないことさえある。

写真撮影や一般的な観光による収入を増やすため、もっと革新的で環境に優しい対策が必要だ」と訴えた。

 

有料でゾウの狩猟を認めている国はジンバブエだけではない。

昨年12月にはナミビアも、干ばつやゾウの頭数が増えたことを理由に、野生のゾウ170頭を売りに出していた。

 

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アフリカ全土としては絶滅が危惧されているアフリカゾウですが、

ジンバブエでは保護政策が功を奏し年5%ずつ増加していて、推計8万4000頭になっています。

環境許容量は4万5000頭であるため、この頭数が過剰気味であるとされています。

 

そのためなのかは分かりませんが、ジンバブエでは、ゾウによる被害が増えているそうです。

 

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アフリカ南部ジンバブエでゾウの保護活動が成功を収める一方、人との衝突が増加し、今年これまでに60人が死亡した。

政府報道官が10日、明らかにした。

2021年には72人がゾウに襲われて死亡したとされる。

(写真はゾウの群れ。ジンバブエのワンゲ国立公園にて)

 

ジンバブエに生息するゾウは約10万頭。

ボツワナに次ぎ世界で2番目に多く、アフリカ全体の4分の1を占める。


多くの地域で象牙を狙った密猟によって数が減少しているが、ジンバブエでは保護活動が成功し、年5%増加している。


ニック・マングワナ政府報道官は

「一部の地域では、多数のゾウの群れが一緒に移動し、農作物を食べ尽くし、今や住宅地にも入り込んでいる。

住民は反撃を余儀なくされ、ゾウを傷つけてしまうこともある」

とツイッターに投稿した。


その結果、「けがをしたゾウは攻撃的で手に負えなくなる」。


同国の人口は約1500万人で、人口増加率は約1.5%。人口増や貧困のために、地方住民がゾウと衝突せざるを得ないような地域への移住を余儀なくされている。


公園・野生生物管理局のティナシェ・ファラウォ氏は、ゾウの数を減らさなければ「大惨事」になると警鐘を鳴らした。


ファラウォ氏は

「ゾウの群れが水と餌を求めて移動する乾期が近づくにつれ、脅威が増す可能性が高い」

として、レンジャーが特に凶暴なゾウの殺処分を行っていると説明した。


保護活動家によると、ゾウが十分に食べていくには広大な土地が必要で、ジンバブエが養えるゾウの上限は約4万5000頭だという。


ゾウの売買は国際的に禁じられているが、政府は個体数を管理するために不妊・去勢手術や狩猟の許可を検討している。

 

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年間で60人死亡、農作物を荒らす被害も報告されているようです。

 

ただ、これがゾウの増加が原因かどうかは不明。

ゾウが年5%増加しているとのことですが、人の死亡者数は72人→60人と減っています。

 

 

 

 

現地ではゾウを良く思わない人も一部いるようで、狩猟に賛成する人もいます。

 

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ゾウにいとこを殺されたリチャード・カシュウィーカさん(63)は

「ゾウは私たち人間を殺すだけでなく、生活を脅かしている。狩猟の解禁は賛成だ。

ゾウの数を管理するためには、日本のようにゾウのいない国に売るのも手だと思う」と語った。

 

実際、ボツワナと国境を接するジンバブエでは、保護団体からの批判はあるものの、他国にゾウを売って収入を得る動きを続けている。

最近も他の野生動物の保護費に充てるとして、30頭の若いゾウを輸出したという。

 

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日本でも、野生動物たちは邪魔者扱いされ、殺すことを趣味とするハンターによって虐殺されています。

 

狩猟を良しとする国民性をもつ日本人の多くは、こういった被害の話を聞くと、仕方がない、などと判断するのでしょうか。

 

 

 

ぜひ、そういった方々は、実際の狩猟映像を直視しましょう。

 

ただ平和に暮らしていた象の群れに銃を打ちこみ、興奮し、精神が高揚するハンターたち。

 

 

 

 

そして、殺した死体の前で誇らしげに写真を撮るハンターたち。

alice.pi.john.tom

 

これがあなた方が支持する狩猟というものです。

 

 

他国の話と思われるかもしれませんが、象の狩猟は日本人に密接に関係しています。

 

日本は象牙消費大国です。

 

象牙は、印鑑、麻雀パイ、ピアノの鍵盤、三味線のバチ、置物、仏具、装飾品、ビリヤードキューなどに、用いられています。

 

どれも代替素材が使える品ばかりで、こんなくだらない物のために象が殺されているのかと溜息しか出ませんが、

中でも、象牙の印鑑は、日本の象牙市場を大きく支えてしまっており、ゾウの密猟を助長していると世界から非難されています。

 

 

象牙は、どのように取られるかご存じですか?

 

野生の象を、銃で殺して顔の一部ごとチェーンソーで切ってその牙を持ってゆくのです。

 

 

 

 

 

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牙が自然に抜け落ちるとか、寿命で亡くなった象の死体から切り取っているとでも思っていましたか?

 

 

イルカだけでなく、象も殺す国、日本。

そして、絶滅危惧種のクロマグロや、ニホンウナギを食べ、大量消費しています。

 

ゾウと言えば、市原ぞうの国は、ひどい動物園として世界的に有名です。

 

なので、日本は、世界から動物虐待国家と非難されています。

この事実を日本人だけが知らず、日本人は日本を漠然と優しい国だと思い込んでいる、メルヘンチックな国民性なのです。

 

 

日本では、象牙の輸出入は禁止されています。

しかし、国内では、事業者登録を行っている事業者からの象牙製品の入手は合法です。

 

 

日本人や中国人の消費のせいで、象は密猟され、

密猟された象牙の80%近くが中国経由で日本に持ち込まれて消費されています

 

需要がある限り、密猟が行われ続けます。

 

象が殺される最も大きな原因は、金のためです。

 

金を払ってでも、狩猟で殺して興奮を得たいハンター。

そして、密猟によって象牙を奪い、金を得ようとする密猟者。

 

我々日本人が、印鑑を高級感などといった、くだらない嗜好のために買うことで、

遠くにいるはずのゾウたちを絶滅させてしまうかもしれません。

 

象牙の製品を使った商品を買わないようにしましょう。

 

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