殺すことで精神が高揚する人間たち | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

2022年3月のLIAのインスタライブ。

 

 

太地町の山で、猟師によって殺された鹿が、違法に投棄されていたとのことで、ライブをされていました。

 

この子は、1歳~1歳半のメスの鹿だそうです。

 

銃を使う狩猟では、ほとんどの場合、鉛玉を使うそうです。

(鉛玉が禁止されているのは、北海道と長野の一部地域のみ)

 

鉛玉を使って野生動物を撃つと、動物が鉛中毒になり

鉛中毒になって死んだ野生動物を、他の動物が食べて連鎖的に鉛中毒になってどんどん死んでいくため、

そういった事を防ぐために、日本では穴を掘って埋めなければ、違法投棄になるそうです。

 

なぜ、違法に投棄されていたかどうかが分かるかというと、このように首が木に引っかかっているから。

 

殺して、解体してから、谷の上から下に向かって投げ落としたからこういう風になっているとのこと。

 

野生動物が死ぬときはこのような格好にはならないため、間違いなく上から投げ落とされたそうです。

 

皮のはがれ方が、刃物で切られているので、人間によって殺されたのは間違いなく、

 

殺し方は、くくり罠に引っかかり、頭を斧でかち割って殺しました。

 

日本全国、11月15日~2月15日までが猟期で、毎日、日本で狩猟が行われています。

(北海道だけが10月15日~)

 

県から任命された鳥獣保護管理員で、山の専門家で、10年以上狩猟問題に取り組んできた、LIAのヤブキさんによると、

こういった違法行為は、太地の猟師だけではなく、日本の猟師、ほぼ全員がこのような事を行っているそうです。

 

 

 

なぜそのような事を行うのかは、狩猟の性質、そしてそれを行う猟師の性質を考えれば明らかです。

 

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鳥獣保護員は、環境省管理の元、各都道府県より任命されて、年間を通して、自身が管理している区域を鳥獣保護法に則って管理­しているのですが、狩猟期間中は普段よりも頻繁に担当区域を周ります。

 

下記の動画は、2­016年1月31日の午前中に撮影したものです。

 

この動画で猟友会員が猟銃を肩に担いで対象どうぶつを探しています。当然、この時点で­弾丸は装填されています。
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しかし、ご覧のように、この男のすぐ後ろには、仲間の猟友会員が歩いています。
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動画には自動車が行き交う音も録音されているのでご覧になられた方はご理解いただけていると思いますが、

私は、この猟場のすぐ脇の道路からこれを撮影しており、道路の隣は、住宅街になっています。

 

つま­り、男が担いでいる猟銃の銃口は、道路と住宅街の方向に向けられています。

猟銃は大変暴発しやすい為、狩猟免許資格試験のさいにも、警察の試験のさいにも、

持ち­方について、銃に対しての振動について、足元が悪い時の転倒など、銃が暴発しないよう­に十分注意しなければならないとされていて、

このような持ち方は「やってはいけない行­為」とされています。

 

しかし、現実には、この動画のような光景は、とてもよく見かけま­す。

 

こんな状態ですから、毎年、必ず犠牲になる一般人がいるのも、当然なのです。
狩猟者による人身事故は、暴力団同士の殺人事件よりも沢山発生しています。

http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1762710.html

さらに詳しく知りたい方は、狩猟者たちによる過去の事件・事故の記事を転載したこちらのページをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/cat_47065.html?p=2

 

犠牲になっているのは、狩猟の対象になっている、どうぶつ達や鳥たち、一般人だけではありません。

狩猟に「道具」として使用されている猟犬や近隣の猫たち犬たちです。


猟場となっている山野から興奮して道路に飛び出し、自動車に轢かれる猟犬も沢山います。
 

山野に隣接する民家の敷地に侵入して、そのお宅で飼育されている猫を噛み殺したり、

こういう事も公にならないだけで、かなりの件数、起きています。

 

年老いたり、用済みになった猟犬や、狩猟者の身勝手な期待を背負わされて野山に放たれたが、狩猟者の期待に答えられなかった猟犬たち、

また、狩猟期間を終えて、次の猟期までの間の飼育が面倒であるが為に、山野に猟犬を置き去りにして帰って行く県外からの狩猟者たち。

 

中には、自動車の後を追いかけてこないように、猟犬の足や体を猟銃で撃ち、猟場に捨てて帰路につく狩猟者たちもいます。

 

その為、狩猟期間中の保健所や動物愛護センターには、猟犬がどんどん持ち込まれます。

 

 

そもそも、狩猟を肯定したり、擁護する人間たちがいる事自体が不思議でなりません。

例えば、平成25年の犬と猫の殺処分数(負傷犬猫の殺処分も含む)は138,268匹です。
この数字には、多くの方が悲しい反応を示します。

次に、平成25年「狩猟及びその他の理由(害獣駆除など・・)で殺害された野生鳥獣の数(イノシシ・シカ・サル・カモシカ・クマ・カワウ)は約679,700頭です。

この数字には、犬と猫の殺処分よりも反応が鈍くなる日本の悲しい世の中ですが、

犬と猫の約4.9倍以上の野生鳥獣が殺害されているのです。

しかも!
その半数が趣味の狩猟の犠牲です。

上記の数字には、「害獣」として「駆除」された、どうぶつ達の数も含まれていますが、その殆どは趣味の狩猟です。

平成25年度に殺されたイノシシ・シカ・クマ・サル・カモシカ・カワウ 約679,700頭の内訳は・・・
(サル・カモシカは趣味の狩猟では捕殺できない為、すべて個体数調整と有害鳥獣捕獲)

趣味の狩猟で殺された イノシシの数 155,400頭
趣味の狩猟で殺された シカの数 176,400頭
趣味の狩猟で殺された クマの数 500頭
趣味の狩猟で殺された カワウの数 3,500羽

趣味の狩猟 1年間で335,800匹ものどうぶつが殺されています。

野生鳥獣を、撃ち殺したり、捕まえたりする事で快楽や満足感を得る人間たちの犠牲になっているどうぶつたちがこんなに沢山いるのです。

これは、止むを得ない殺害などではありません。

残りの半数が「個体数調整」と「有害鳥獣駆除」による捕殺数になります。


「個体数調整」、「有害鳥獣駆除」、「害獣駆除」については、
もう何年も前から、ずっと書きたいと思いながら、時間がなくて書けておりません。

一言だけ今、記するすとすれば、「個体数調整」や「害獣」という考え方や「有害鳥獣駆除」という政府を含めた考え方や方針自体が、

あまりにも無知であり、完全に間違っているという事です。

しかも、頻繁に山野に入っている猟友会員たちや、本当に知識と教養がある狩猟者たちは、山が林業によって破壊されているが為に、

また、人間の生活圏が山に入り込み過ぎたりしているが為に、どうぶつたちと人間の生活範囲が混同されてしまった為に「害獣駆除」などという事になっているという事を知っています。

間違いなく知っています。

知っていて殺しているのです。

解っていながら、殺す事を楽しんでいるのですから、知っていて殺す事を楽しんでいる狩猟者たちは本物の悪人です。

彼らは、知識や教養のない幼稚な狩猟者たちとは全く違います。

自分が自分の欲望の為に他のどうぶつ達の命を奪っている事も知っています。

 

そういう方々は、私たちのこういう主張にも殆ど反論や言い訳をしません。

自然をよく知り、また、自らをよく知っているからです。

知識や教養がない狩猟者たちが反論してきます。

自分自身の矛盾に気が付いている狩猟者や精神的に弱い狩猟者ほど反論や言い訳をしてきます。


山の事や、「緑化」と偽って、国策として税金を投入して行なわれてきた「針葉樹林の植林事業、木材ビジネス」についてや、

農産物被害についても関係しますし、長くなりますので、今回は、少しだけ書きますね。
 

農林業被害とは、農業被害と林業被害の事を言います。

農業被害とは、農作物を食べられてしまう事をいいますが、もともと野生どうぶつが生息している場所に農地を作っている事が殆どですから、野生どうぶつに食べられることを覚悟しなくてはなりません。

後から大騒ぎするなど、無知極まりないです。


しかし、そんな状況でも、手厚く保障してくれる保険もございます。
それは、「共済」という保険に加入する事で受けた損害(気候による被害、天災被害、野生鳥獣被害などなど)を、お金で保障してくれる保険です。

「共済」には、個人で行なっている家庭菜園から大型農場まで、どんな方でも加入できます。


農業被害が、どうのこうのという方は、まず共済に加入してください。

農林水産省も環境省も各都道府県も、共済への加入を推進しています。
共済へも加入せず、自分たちで防護するなどのやるべきことも遣らず、行政に文句を言って野生どうぶつを駆除させるなど以ての外です。


次に、林業被害についてですが、そもそも、山の木を切り、山を「木材を生産する畑化」して、材木にする為の杉や檜ばかりを植林してきました。

その結果、野生鳥獣は食料を失うばかりか、生息地も追われ、食性も変えられ、道路建設や、人家が山の中に入り込むように作られたり、緩衝地帯が失われていることもあわせて、どうぶつたちが人里におりてくるようになってしまったのです。

 

にも拘らず、野生鳥獣たちは「害獣」などと呼ばれ、猟友会を中心にしたハンティングに高揚する精神の持ち主たちにどんどん撃ち殺されています。

 

その結果、日本国内のエゾオオカミ、ニホンオオカミは絶滅し、

九州地方ではツキノワグマが絶滅し、長野県内でもイノシシが地域絶滅している地域が広がってきています。


※LIAが長野県内で行なっている野生鳥獣の調査については、下記の記事をお読みください。
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1809905.html

杉や檜ばかりを植林した結果、人間にも花粉症が大流行していますが、

近年ではサルなどの哺乳類にも花粉症が広がっています。

(※沖縄県は針葉樹の植林を行っていない為、花粉症の方はいません。これが現実です。)


更に、植林した苗木が成長しても、本来の下種更新の3分の1しか根を張りません。

全国各地で起きている土砂災害の殆どが植林した木々が地面を押さえられるように根を張れない事が原因です。

(※下種更新とは、木の種が自然に落ちたり、野生鳥獣によって運ばれて、糞と一緒に排出されて地面に落ちて芽を出す事。

※天然下種更新とも呼ばれている。)


これらはすべて、杉や檜などの針葉樹の植林を「緑化」などと偽って、林野庁が押し進めてきた林業ビジネスの結果であり、

木々を「材木」などと呼んで、日本人がどんどん使い捨てにして消費してきた結果です。

 

「間伐材を使って作った、木製品や割り箸などを、あたかもそれを使用する事が良いことかのように国民を誘導し、林業ビジネスで山を壊してきた国の責任です。


花粉症の責任も、土砂災害の責任も、すべて国と林野庁と木材会社にあるのです。 

もちろん、本質を知ろうともしない、無知である国民が一番の加害者であることは記すまでもありませんが・・・・・

 

殺す事で解決する問題は一つもありません。 


全ての問題は繋がっているのです。

問題の根本を正さなくては、解決などありません。


話しを元に戻しますね。

つまり、罠を仕掛けて、そこに、どうぶつがかかることや、どうぶつを撃ち殺すことに気持ちが高揚する精神状態の狩猟者たちの、極めて個人的な欲望を満たす為だけに殺されているどうぶつたちが、毎年33万5千匹以上いるのです。

 

しかも、そのどうぶつたちは、人間の手によって作り出されたり品種改良されてきた犬や猫や牛や豚や鶏たちとは違い、

厳しい自然環境の中で、自ら食べ物を探し、繁殖して子孫を残してきた野生鳥獣たちなのです。


狩猟期間中は、山間部や河川では、銃声がそこらじゅうから聞こえますが、

どうぶつを撃­ち殺して、その場で毛皮を剥いでいる猟友会員にも頻繁に出会います。

そういう光景も日­常的です。

 

で、さらに、そこらへんに、毛皮や骨を捨てて、肉や必要な内臓のみ持ち帰っ­たりしています。

どうぶつの毛皮や骨を遺棄する事は、鳥獣保護法に違反する行為ですの­で、

LIAでは、目撃次第摘発していますが、こういう行為も後を絶ちません。

まあ、どうぶつを撃ち殺す事に高揚するような精神の持ち主たちですから、

こういう現場­を押さえても怒鳴り返してくるような輩が多くて、本当に面倒なのですが・・・・・

最後はパトカーに乗っていただいてます。


中には、狩猟もきちんとしたマナーの元に行なえば良いのでは? モラルをもってやれば良いのでは?

というような、ゆるい考え方をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、そもそも、狩猟者にマナーやモラルを求めるのが間違いです。


なぜならば、すべての人にとって、「いのち」が最も重要である事は間違いないと思います。

もちろん、人間の命も含まれます。

しかし、何度、猟銃による事件や事故が起きて人が死んでも、「民間人に銃を持たせることは禁止にしよう!」という意見は出ません。

 

これは、アメリカの銃規制の問題と似ています。

危険なものだと誰もが知っている筈なのに、こんな簡単な事にも反論してくる人間がいるのです。


ちなみに、日本国内には、一般人が許可を受けた銃が約40万丁もあります。
銃砲店を通せば、新たな銃の輸入も容易に出来ます。

これがどういう事なのか解りますよね?

つまり、日本国内でも、銃の乱射事件などを起こそうとすれば、容易に起こせるのです。

ただ単に銃の所持が許可制になっている為に、所有者が誰なのかが把握しているというだけなのです。


登録制という事は、銃を乱射した場合、犯人が誰なのかすぐにわかるだろうという事なのです。

 

逃亡が不可能というだけで、事件を起こした後に、摘発される覚悟があり、

また、自殺する覚悟があり、すべて踏まえた上で周到に準備をすれば、銃乱射事件も起こせますし、

銃によって他人を殺害する事も出来るのです。

これが、一般人に銃所持が許可されているという現実であり、日本国内の現実です。


また、どうぶつの命について考えても同じです。

 

狩猟愛好家とはつまり、どうぶつを殺す事に気持ちが高揚するような精神の持ち主たちです。

そういう人たちに「マナー」、「モラル」などというものがあると思いますか?
 

殺すんですよ。
殺すことを楽しんでいるんですよ。


生きものを殺さないという人には、倫理観や様々な問題意識やモラル、マナーなどあると思いますが、

それらは全て、元を正せば「他者への想い」や「自然環境への想いや尊敬」や「いのちへの想いや、いのちの尊厳への想い」からのものの筈です。
生きものを殺すことを楽しむ人、殺すことに精神が高揚するような人たちに「マナー」や「モラル」を求めること自体が間違いなのです。


山の中で、罠や銃で殺したどうぶつたちは、体にロープをかけられ、引き摺って自動車の所まで運ばれてゆくのです。

死んだどうぶつとはいえ、雪の上や土の上を、コンクリートの上を引き摺られて山から下ろされます。
どうぶつを引き摺って行く事に良心の呵責を感じない人間たちが狩猟者なのです。

自然や山やどうぶつへの敬意などを感じていたら、どうぶつの遺体にロープをかけて引き摺って行くことが出来ますか?

彼らには、どうぶつたちは「獲物」でしかないのです。

だから引き摺って行けるのです。


タバコの吸殻は、そこらじゅうに捨て、

猟銃の薬莢は撃ちっぱなしで、山の中や川原に散乱させたまま帰って行くのです。

 

もちろん、タバコの吸殻を持ち帰る狩猟者や自分の銃から出た薬莢を拾って帰る狩猟者も中にはいます。

しかし、このような人は物凄く僅かです。

殺す事を楽しんで、良しとしている人たちなんですよ。

タバコの吸殻を捨てたり、薬莢を捨ててゆく事に罪悪感や良心の呵責などあると思いますか?

また、今は、あえて詳しく記しませんが、狩猟者たちによる犯罪行為は、鳥獣保護法違反だけに留まらず、

電波法違反や道路交通法違反、食品衛生法違反も繰り返し行なわれています。

こういう人たちに「マナー」や「モラル」などある訳がないのです。

猟友会員や狩猟者たちがどんな気持ちで狩猟をしているのか?、どういう気持ちで命と向き合っているのか? 下記の動画をご覧ください。


素人というていで、事細かに、いろいろな質問をしていますので、映像だけではなく、是非、会話や猟友会員(狩猟者)の言葉を聞いてください。

そこから、どうぶつを殺す事に高揚する精神の持ち主である彼らの本質を見極めてください。

 

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こちらの記事にある通り、

「個体数調整」、「有害鳥獣駆除」、「害獣駆除」以外は、趣味の狩猟であり

平成25年度では、半数にあたる33万頭もの動物が趣味の狩猟で殺されているのです。

 

分かりますか? 趣味ですよ?

趣味、つまり楽しいから殺しているんですよ。

そんな人間に、倫理観とか、モラルなんてあると思います?

 

 

狩猟は仕方ない、などと言う人は、

以下の、実際にクマが狩猟によって撃ち殺されるシーンを見てみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、そこで暮らしていただけの熊が、

人間によって無慈悲に撃ち抜かれ、

血を流しながら逃げまどい、

力尽き、雪山を転がっていく。

 

胸が苦しい。辛い。申し訳ない。

こうして映像を見れば、人間の想像力などたいしたことがない事が分かります。

一体人間は何をやっているのか。

 

こんな事は億の金を積まれたってやりません。

ご覧の方の中には、同じ気持ちの人もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、この殺戮を、たいした儲けが出なくても、楽しんでやる人間がいるのです。

 

 

こんな人間たちに、違法だからとか、倫理観とか、モラルとか求めるだけ無駄であり、

猟犬を山中に捨てる連中がいても、何ら不思議はありません。

 

 

こちらは、山中に捨てられ、山でとらばさみに足を挟まれ、逃げようとして足先がちぎれてしまった犬だそうです。

 

山中に捨てた上に追ってこれないように足や体を撃って重傷を負わせる輩までいます。

 

 

そんなのはごく一部だとか、自分は大切に育てているとか、パートナーだとか言う猟師もいますが、

道具として犬を使っているのに何ら変わりはなく、

パートナーだと思っているのは人間側だけで、犬はただ調教されたことを、指示されたことをやっているだけの話です。

 

 

 

このように残酷な狩猟ではありますが、

現実は、かなり解決が難しいと考えられます。

 

害獣などという動物は、本来この世にはいないはずであり、

もっと言えば、地球にとっての害獣は間違いなく人間なのですが、

分かりやすいように、以下は世間で言われている、田畑を荒らす動物達に対して、害獣という言葉を使わせてもらいます。

 

 

私はもちろんのこと、狩猟反対と言われているほとんどの方は、実際は農業をやっておられない方だと思いますが、

農業をやっている人たちにとっては、害獣の問題は死活問題です。

 

どのように対策したら解決する問題なのか、農業をやっていない私にとっては到底検討もつかず、

狩猟が悲惨であることは分かっていても、解決が見えず、発信をずっと見送ってきました。

 

 

そこで、とある日、猫とネコとふたつの本棚 さんのこちらの記事を読みました。

 

 

猫とネコとふたつの本棚さんは、田舎で兼業農家をされているとのこと。

 

にも関わらず、「害獣」の存在は認めていないとおっしゃられており、

畑は、獣たちの習性を考えた上で対策し、対策対象であるシカもイノシシも、2010年以来、一度も畑には侵入できていない、とのことでした。

 

実際に、農業をしている人から、このような話を聞くのは初めてでしたので、メッセージで色々聞いてみました。

 

 

猫とネコとふたつの本棚さんは、以下の本などから、それぞれの動物の習性を学び、対策を行ってきたそうです。

井上雅央、他『山と田畑をシカから守る』
江口裕輔『イノシシから田畑を守る』
井上雅央『山の畑をサルから守る』

決定版!獣害対策: 女性がやればずんずん進む

 

その結果、サルは対策ができないそうですが、イノシシ、シカは入ってきていないそうです。

 

それどころか、シカたちは狭小果樹園の下草を食べてくれ、痛んで落ちた実もきれいに掃除してくれ、さらにシカたちの落とし物は良質な堆肥になっていく、とのこと。

 

こういう農家もいらっしゃる、ということです。

 

 

ただし、やはり現実はそう甘くないようで、

ネットを張ってあるだけ、電気柵をめぐらせてあるだけの田畑は簡単に侵入され、メンテナンスを怠ってもすぐに侵入され、

被害の大きい動物は複数おり、

シカ、イノシシ、サル、アライグマ、カラス、ハト、ハクビシンなど、その動物や、育てている作物などの対象を踏まえて、対策を変え、

丁寧に、メンテナンスを怠らずに対策する必要があり、

どれだけ完璧に対策を行っても、災害が起こればどこかがほつれて侵入可能になってしまうそうです。

 

農家全員に、そこまでの動物への倫理観と、根気があるかと言われると、残念ながら答えはNoでしょう。

建前では命が大事、と言っていても、本音では動物の命なんてどうでもいいと思ってる人はごまんといます。

 

特に、本業が農家の大規模農業になると、その分、対策は大変になり、丁寧に対策を行う人間は皆無に等しいような気もします。

 

現段階で、倫理観があり、根気がある人は可能かもしれませんが、

誰でも、楽にできる、害獣への有効な対策というのは見つかっていないというのが、現実のようです。

 

 

 

しかし、タヌキやノウサギ、カモやキジは、被害規模の小さいため、殺すべきではないですし、

害獣駆除の問題は一旦置いておいたとしても、害獣駆除以外の、趣味の狩猟は即刻やめるべきです。

 

 

以下、猫とネコとふたつの本棚さんの記事の引用です。

 

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昔のマタギたちのほとんどは違いました。
彼らは文字通り、自分や家族や、自分達の住む集落を守るために、
自分や家族が生きていくために、なんとか生き延びるために、猟をしたのです。



今のハンターたちは、そうではない人がほとんど。
綺麗に除雪された道路を、車でゆっくり行き来して、
道路横の斜面にあらわれたシカを、車から降りて撃つ。
↑少なくとも、私が住んでいる地方にはこういう猟師がふつうにいます。
 

彼らの車も知っています。それも1台じゃありません。
彼らは、人家横でも、神聖な神社境内でも、平気で銃をぶっ放しています。
でなきゃ、どうしてバス停すぐ横の路上とかに薬莢が落ちている?

↓この薬莢が落ちていた場所は、この地域の幹線道路で市街地へ通じる唯一の道でもあります。最寄りのバス停まで32メートル、最寄りの常住民家まで42.5メートル(Googleマップで測定)。↓



皆様、考えて下さい。
こんな連中を増やしたいですか?
ふじみ野市のような事件が増えるだけですよ?

 

自分が毎日暮らしている我が家のすぐ横で発砲音がし、弾丸が飛んでくる。

これは、外国の紛争地域だけでなく、我が国日本の田舎でもおこっていることです。

私が住んでいる地域は、毎年冬中、発砲音です。

山奥のポツンとですらない、地域の主要路線、二車線道路のすぐ横に立ち並ぶ集落なんですが。

動物を銃で駆除する必要があるなら、自衛隊や警察にそういう部署を作ったらよいです。
銃は自衛隊や警察で管理保管。
その方がずっと安心安全じゃないですか?

 

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今年の2月に、埼玉県ふじみ野市で、

66歳の男が、死亡した母親の心臓マッサージを要求し、

それを拒否した医師が、散弾銃で撃ち殺されました。

 

長期間ニュースで流れていたため、ほとんどの人たちがご存じだと思います。

 

はっきりとは分かっていないようですが、

この加害者の男は、猟銃を持っていたことから、狩猟を行うために所持していた可能性が高いですね。

 

この身勝手な人間性からも、狩猟をやっていたとしても何ら不思議ではありません。

 

 

趣味の狩猟を認めるということは、倫理観のない、モラルやマナーの欠けた連中を量産することにつながります。

 

もちろん、狩猟に反対していきますが、現実としてまずは趣味の狩猟に反対していきましょう。

 

 

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