日本では、ラム肉も、ウールも輸入に頼っており、特にウールはほぼ100%輸入です。
ウールは、オーストラリアから約15%輸入されています。
そのオーストラリアに在住されているERINAさんが、現地でウール産業の調査の結果を、非常に細かく発信してくれています。
私が住んでいるところでは今無料で羊の毛刈りを教えている。対象は18歳から24歳
— ERINA🌻🌱 (@ern_rhn0206) December 13, 2021
畜産と政府は繋がってる。
動物の命は政治家の収入源でもあるだろうから後継者を育てたいんだろう
消費者が変わらない限り終わらない。だから一人でも多くの人に知って欲しい事実がある pic.twitter.com/8PUbzLCRNc
取り上げたいものが非常に多いですが、今回はこちらについて取り上げたいと思います。
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羊は基本断尾する
1番安い方法は麻酔なしでナイフで切断する。
もちろん血だらけの作業、血が噴き出す羊も多い。
傷口には薬をかけて終わり。
尻尾は処分される。
ウールを買う、羊肉を買う それはあなたもこの方法に賛成しているということ
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羊は尻尾が短いと勘違いしている方がいるかもしれませんが、元々は長い尻尾を持っています。
短い羊が多いのは、ウール産業が、このように羊の尻尾を切り落としているからです。
生後数週間の子羊たちに、このような残酷なことが麻酔なしで行われています。
なぜ、このようなことを行っているのか?
羊は毛が生え変わらず、人の毛刈りが必要な動物と思っている人が多いですが、元々はそうではありません。
本来は、毛が抜けて生え変わる動物です。
人間が品種改良を行い、毛の生え変わらない、大量に毛が生える 羊を作り上げてしまったのです。
それがメリノ種という羊です。
メリノ種は、人間に刈り取らってもらわなければ、数十kgの毛を背負いながら生きていくことになります。
人間都合で品種改良されてしまった羊は、糞尿が毛に付着しやすく、そこにウジ虫がわきます。
それによって、蠅蛆症(ようそしょう)という感染症にかかり、、それが原因で死んでしまう事もあります。
ヒツジのお尻を清潔に保つことが出来れば、この病気にかかる事はありませんが、
金儲け、すなわち効率を重視する羊毛業界はそんなことはやる気がありません。
なので、手っ取り早く済ませるために、尻尾を切り落とすというわけです。
このように、輪ゴムをつけて、血流を止め、壊死させ、腐った尻尾が地面に落ちる、という方法もあります。
去勢も同様の方法で行われています。
このように、ゴムリングを陰嚢に巻き付け、血流を止め、
2週間~4週間ほどで、陰嚢が委縮し、壊死し、腐って睾丸が地面に落ちる、というやり方です。
農家は痛くないなどと言っていますが、痛くないわけがないでしょう。
だったら自分でやってみろ、という話です。
このようにして、切り取られた尻尾は、ゴミとして処分されます。
さて、先ほど、羊毛業界はウジ虫が湧くのを防ぐために尻尾を切っているという話をしました。
ところが、以下の投稿をご覧ください。
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断尾した傷口から菌が入り歩けなくなるこ。
傷口にハエが集り卵を産み付けられるこ。
ウールができるまで、これは一部の犠牲でしかない。
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ERINAさんによると、尻尾を切ったことで、その傷口から菌が入ったり、ハエが集まって卵を産みつけられるとのことです。
それが原因で、歩けなくなったり、病気になってしまったり、死んでしまうこともあるのでしょう。
この子達は、無駄に尻尾を切られて痛めつけられ、そしてそれが原因で苦しめられた、ということです。
ハエが卵を産み付けるのは、尻尾だけではなく、体の至るところで産み付けられるようです。
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ハエに卵を産みつけられ孵化したウジ虫がウールの中で大量発生します。
生きている羊です。
カビます。
黒っぽくなっているのは血が出たせいです。
オーストラリアは時期によってハエが大量発生します。
その中で羊を守る方法の一つが薬品。
ウールを買う人がいれば薬品があってもなくても羊は苦しみます。
ハエに卵を産みつけられたところの毛は刈り薬品をかけ治す。
治らなければ苦しみ死ぬ、良くなっても時期が来ればまた同じ羊がハエに襲われる。
治っても痛々しく健康ではない姿。
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そして、この薬品を、羊を全身浸してかける農家もいます。
‘Sheep dipping' is a process in the wool industry to treat parasites like lice in sheep.
— Animal Save Movement (@animalsavemvmt) May 30, 2021
The sheep are completely submerged in toxic pesticides for almost 15 secs. What a horrific ordeal this must be.
RT if it outrages you 🤬
🎥@dannyboii12340 via TikTok pic.twitter.com/toWXvgu60T
羊は人間と違って、せーのっで息は止められませんし、
そもそも何が起こるか羊たちも分かっていないでしょうから、
有毒な薬品が、目や鼻や口に入ってしまうでしょうね。
また ウールは、動物園のパフォーマンスショーのように、ほのぼのとした雰囲気で優しく毛を刈ってると思いこんでいる人が多いようですが、
あれはただのショーなので、そうしているだけです。
大量生産をしなければならないウール産業では、以下のように行われます。
雑に乱暴に毛を刈られる羊たち。
思い通りにならないことに苛立ち、暴力を奮われる羊たち。
乱暴な扱いをされ、暴行され、死んでしまった羊たち。
ノルマをかけられたり、歩合制だったり、仕事が思うようにはかどらなかったりすると、羊たちはこのように暴力的に扱われます。
そして、エスカレートしていきます。
この羊は、毛を刈り取られた後、立ち上がれず、這って刈り取り場所を脱出しているところです。
間違って皮膚を刈り取った場合は、獣医師ではない人間がたちが麻酔なしで傷口を縫います。
さらに、寒い時期に刈り取ることもあり、
毛を刈り取られ、寒さをしのげなくなってしまった羊たちは、
寒さのために毎年100万頭が死亡しています。
そして年を重ね、生産量の落ちた羊は、使い物にならなくなり、屠殺所に送られ殺されます。
ウール製品を買う方、ラム肉を食べる方は、目を反らさず動画をご覧ください。
中東に輸出されることもあり、これが最も悲惨です。
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中東に送られる羊達はよりいっそう悲惨な運命をたどる。
「死の船」と呼ばれる船に何百万頭もの羊を乗せ3~6週間ほどの間、南半球から北半球への気温差やサイクロンなどの過酷な気象条件や座ることもできない過密さの中で水もなく、糞尿にまみれて輸送される。
さらに、過密で不衛生な環境は怪我をしたり病気が蔓延し、羊たちに多大なストレスを与え健康状態を保っていない。
到着するまでの間に18%の羊が死亡し、そのほとんどが餓死による死亡である。
なんとか生きて港にたどり着いたとしても到着後すぐに、身体をひきずる羊を屠殺場に追い立て、宗教儀式の理由により意識のある状態で喉を切り殺される。
もしくは、別の屠殺場までさらにトラックで搬送されたり、手足を縛った状態で車のトランクや屋根に縛り付け自宅まで運び屠殺する。
中東の真夏には50度くらい気温が上り、衰弱しきっている羊は立つことすらできない。
ウールなどの羊製品を購入する行為は、この死の船も支援することにつながっている。
◆ 航海中に病気やケガをした羊はミンチにし鮫に投げ与えられることもある。
◆ 輸出前の羊の死亡率:40%の子羊が生後8週間以内に寒さや飢えなどで死亡。
年間、800万頭の成羊が、病気や施設不足、管理怠惰などのために死亡。
また、雑な毛刈りにより毛刈りご後の30日以内に100万頭が死亡と異常に高い。
◆オーストラリアから輸出される羊は年間4億頭にもなる。(2010年調べ)
◆オーストラリアは2010年までにミュールシングを段階的に終了させると発表しているが、その後の経過報告はまだでていない。
羊の毛は、人間の髪と同じように自身の体を守るためにあるもので、それを無理やり奪われた羊は当然、病気にかかったり寒さのために死んでしまうこともある。
環境や肌にやさしいコットンやアクリルなど代用繊維はたくさんあり、またウールそのものにアレルギーがなくとも、ウールにつく虫やフンなどにアレルギーを起こす場合がある。
アクリルなどはウールに比べ非常に軽量であり、さらに最近ではリサイクル繊維や高機能素材もあり、ウールを選ばないことは環境のためにもよいと言えるだろう。
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以下は、航海中に、海に捨てられる羊の映像です。
これがウールの生産の現実のほんの一部です。
ERINAさんの調査は、まだまだ取り上げたいことがありますが、次回以降に取り上げさせていただきます。
ウールは、セーター、ニット、帽子、スーツ、制服、羊毛フェルトなどで使用されています。
これら製品を買う人、売る人は、羊たちの虐待を支援しているということです。
犬猫の虐待を非難しておきながら、ウール製品を買うのは矛盾でしかありません。
残念ながら、ワークマンのメリノウール製品は好調だそうですね。
多くの日本人が、他国の羊の虐待を支援し続けています。
ウールがなくても、羊肉を食べなくても人間は生きていけます。
買わないようにしてください。
メリノウールに限らず、動物性の素材の生産は、すべて最悪です。
需要があるから供給があります。
商品を買う人が、お金を支払い、生産者を支えているのです。
つまり、動物性の素材を使用した物を買うのであれば、動物虐待、動物の殺戮を行っているのはあなた自身です。
賢明な消費者がこの裏側に気づき、買うことをやめない限り、動物達の苦しみは一生続きます。
動物性のものは買わないようにしてください。
衣類や小物やアクセサリーは、今使っているものを限界まで使う。
どうしても必要な場合は、タグを見て、動物性の素材が含まれていないか確認する。
中古のものを買う。
などの工夫をお願いします。
バッグ、靴、家具、車の座席の素材、ペットのおもちゃ、首輪なども注意してください。
以下は、アニマルフリー(動物性素材を使わない)ブランドです。
基本は、動物性にしろ何にしろ、今あるものを限界まで使うことです。
最近は、エシカル(倫理的)消費が叫ばれていますが、
最大のエシカルは、「消費しないこと」です。
どうしても新しいものが必要な場合は、こういったアニマルフリーのブランドから購入するとか、
タグを見て、動物性素材が使われていないものを購入するとか
古着を購入するようにしましょう。
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