残念ながら、昨日もイルカが追い込まれてしまいました。
イルカは、追い込み猟によって捕らわれます。
音に敏感な性質を利用し、イルカに不快な音を出し、恐怖を与えながら、入り江まで追い込んでいきます。
昨日は、群れの中に8頭の母親のイルカがおり、その全てに1頭の赤ちゃんがいるという、16頭の親子で構成された群れでした。
猟師たちは、子育て中のイルカ達を、容赦なく追い込みました。
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11月15日、午前9時40分、太地町沖10Kmほどの太陽光が反射して眩しい水面の光の中に、
イルカを追い込む時にとられる船の配置で、一列に並ぶバンガーボートを確認。
12時15分、太地町の畠尻湾に追い込まれた。
追い込まれたのは16頭のハナゴンドウ。
最悪な事に、8頭の母親すべてに1頭ずつ赤ちゃんがいた。
LIAは6年間、太地でイルカ猟の監視活動をしているが、このように、母親とそのそれぞれの子どもだけで構成された群れを見た事が無い。
いつものように、世界中の水族館に生体販売するために「太地町立くじらの博物館」から、
7人のドルフィントレーナー達がイルカショーの調教に適したイルカの選別に来た。
猟師とダイバーは、イルカ達を次々とグレーシートの下に追い込んで行き、
トレーナー達は選別作業を始めた。
しかし午後1時7分、ドルフィントレーナー達は、1頭のイルカも選ぶ事なく帰っていった。
午後1時24分、母親8頭は全て殺害され、体をバラバラに切断して食肉にする為に、市場に運ばれ、
赤ちゃん8頭は、母親から引き離され、生きたまま太地町沖の海に捨てられた。
※イルカは哺乳類であり、赤ちゃんは母親の母乳を飲んでおり、母親がいないと生きて行けない。
猟師達は、その事を十分に知っていてこれを行っている。
※赤ちゃんのイルカ達8頭は、エコロケーションを行い、鳴き続け、母親を探しながら、死亡する。
※イルカ猟には、水産庁が決定した捕獲枠が設定されている。
子どものイルカは殺しても、取れる肉が少なく、大人に比べて利益が少ないため、捕獲枠にカウントされることを避けるため、通常、生きたまま海に捨てられる。
子どもは母親無しで生きて行けないため「逃がす」こととは異なる。
※ドルフィントレーナー達は、日常的に生体販売用イルカの選別作業を行っており、自分達が生体販売用に選ばなかったイルカ達が殺害される事を知っている。
※太地町で行われている「鯨類追込み網漁(イルカ猟)」は、世界中の水族館へ生体販売する為に行われています。
その証拠に、2019年に太地町で捕獲されたイルカ998頭の内「突きん棒猟 24頭」「追込み猟 974頭」であり、
割合として、全体の97%以上が生体販売用の「追い込み猟」で捕獲され
「突きん棒猟」にて最初から食用目的で捕獲しているのは、わずか2.4%しかない。
しかも、太地町の「追込み猟」は1969年に、太地町立くじらの博物館に生体展示して、お客を呼ぶために始まったものであり、まだ52年しか経っておらず、伝統でもなければ、食文化とも関係ない。
たんなる新しい見世物目的の「生体販売ビジネス」である。
ですから、イルカ猟をやめさせる為には「水族館」や「どうぶつ園」にチケットを買って入場する人をゼロにするしかない。
イルカショーを見に行く人がいる限り、イルカ猟は永遠に続く。
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赤ちゃんや子供がいると、群れが逃げる速度が落ち、追い込まれやすくなります。
しかし、イルカたちは群れで生活する生き物ですので、
自分の身に危険が迫っていても、赤ちゃんや子供を置いていったりはしません。
猟師たちは、その性質を利用し、親子の群れを追い込みました。
そして、子育て中の母親の8頭を殺し、子供の8頭を海にリリースしました。
注意しなければならないのは、子供を海へリリースしたことは優しさでもなんでもないということです。
追い込み猟では、1年間で捕獲してもよいイルカの数というのが、水産庁によってきめられており、それを捕獲枠といいます。
イルカを殺す目的は、食肉にするためです。
子供のイルカから取れる食肉の量は少ないわけですが、子供のイルカでも大人のイルカでも、捕獲は1頭として数えられます。
総じて、子供のイルカを食肉にすることはデメリットが大きいため、海に返すというわけです。
間違っても、イルカが可哀そうだから、とかそんな理由ではありません。
そんな心があるなら、最初からこんな商売やっていないですから。
海に返されたところで、母親のいない赤ちゃんのイルカが1匹で生きていけるわけがありません。
なので、リリースといっても結局は殺しているのと同じです。
ですので、活動家の間では、海にリリースではなく、「海に捨てる」という言葉が使われます。
母親たちは、イルカトレーナーたちによって、生体販売向きでないと判断され、食肉用に殺されました。
殺す際は、以下の金属製のピックを使い、
せき髄を刺して殺します。
— キリ (@Kiri36268982) October 4, 2021
激痛に、苦しみ、もだえ、
痙攣し、やがて死に至ります。
先ほどまで一緒に泳いでいた仲間や家族が、目の前で殺されていきます。
このシーンを見られないようにするために、猟師たちは、グレーのシートの下でイルカを殺します。
トレーナーたちは、選ばれなかったイルカが殺されることは知っています。
目の前で、パニックで岩に激突し 血の海と化した中で、イルカ達を平然と眺めるトレーナー。
— キリ (@Kiri36268982) November 13, 2021
選別する際は、トレーナーたちの笑い声が聞こえることが、頻繁にあるそうです。
猟師たちは、追い込み猟やイルカ肉を、文化などと言っていますが、文化なら堂々と行えばいい話です。
やましいことがあるから、コソコソと行うのでしょう。
「追い込み猟」は、イルカを生きたまま捕らえるための、生体販売が目的の猟です。
食用に捕らえることが目的なら、別に、「突きん棒猟」といって、泳いでいるイルカを上から突き刺して殺す猟があります。
以下は、イルカではありませんが、サメを上から突き刺している動画です。
食文化だと言うのであれば、突きん棒猟の方が、最初から殺して食用に捕獲する猟であるため、筋が通っています。
それに海の上で行う猟ですから、誰にも見られず批判されることもありません。
しかし、太地町の猟師たちは、あえて追い込み猟を行っています。
それは、生きたまま捕らえたいから。
すなわち、生体販売をしたいからです。
なぜ、生体販売をしたいか。
儲かるからです。
生体販売をすると、イルカは約550万円ほどで売れますが、食肉にすると1万5000円程度にしかなりません。
8:35くらい。
つまり、追い込み猟は文化でもなんでもなく、金儲けのために行っているんですね。
で、生体販売が目的だったら、生体販売向きでないイルカは逃がせばいいじゃないかって話ですが、
文化という建前を元に、日本人を騙しているわけですから、
追い込み猟が生体販売目的と認めてしまえば、日本人を騙せなくなりますよね。
なので、体裁を保つために、イルカを食肉用に殺し続けます。
でもイルカ肉(鯨肉)なんて日本人は食べませんから、給食に無理やり入れるなどして需要を増やしています。
一部の人間の金儲けのために、イルカは追い込まれ、殺されるか、芸をやらされる一生を送ります。
つまり、生体販売をなくさない限り、猟師たちは儲かるので、追い込み猟がなくなることはありません。
水族館がある限り、生体販売は行われます。
すなわち、消費者がこの問題に気づかず水族館に行く限り、イルカ達の地獄は永遠に続きます。
9月1日から、およそ2か月半。
追い込まれたイルカ 約214頭。
・・・生体販売用のイルカ 29頭。
・・・食肉用に殺されたイルカ 92頭。
・・・リリースされたイルカ 93頭。
追い込み猟は、まだ3か月半続きます。
11/14は、「イルカショーに行かないで@東京マーチ」があったそうです。
子供がスピーチしてますよ。
日本の大人たちが作ってきた負のシステムのために、子供たちまでもが立ち上がっています。
こちらはイルカショーが行われている目の前で、活動家の方がスピーチを行っています。
このショーにきている大人たちは聞こえているはずですが、何を思うのでしょうね。
あなたは、いつまで、無知な恥ずかしい大人として過ごしますか?
水族館に行くのをやめましょう。
追い込み猟、イルカの真実を撮影しているのは、LIAです。
映像がなければ、この問題は広がっていきません。
このためにLIAは、太地に事務所を構え、毎日毎日、休みもなく、早朝から調査を行っています。
事務所費に加え、機材は非常に高額で、LIAでは資金不足が続いています。
この問題を解決したいと思う人は、ぜひLIAを支援してください。
11/16 ブルーコーブデイ