光と人間が怖い ボロボロのりりちゃん | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

アニマルライツセンターで、採卵鶏のりりちゃんを、養鶏場からレスキューしたそうです。

 

 

 

************animalrightscenter************

 

バタリーケージからレスキューされた、りりちゃんが、桜サンクチュアリに降り立ちました。

 

人以外の住民第一号。
ボロボロでどろどろですが、元気です。

 

※桜サンクチュアリーは個人のお家でありアニマルライツセンターの資金や寄付でつくられたものではありません。

ごはん代などの動物にかかる消耗品費のみをアニマルライツセンターから支援します。

 

 

 

ウィンドレス鶏舎にいたためか、りりちゃんは、明るい場所を怖がります。

 


バタリーケージで、かつ、ウィンドレス鶏舎である場合、ずっと薄暗く、自然の光が一切はいりません。

 

 

 

 

りりちゃんは人間不信です。


これまで保護してきた子と違うのは、この子が屠殺場に連れて行かれるために、補鳥され、トラックに乗せられたこと。


補鳥は乱暴でケージから十秒に6羽勢いよくコンテナに叩きつけられたり、脚や羽や頭を掴まれたりします。

聞いたことのないような悲鳴を上げます。


このとき骨折したり死ぬ子もいるし、このときのショックによる心的外傷で輸送中に死んだり殺されるまで苦しんでいます。


これが卵を産み続けた彼女たちにする、仕打ち。

なんの思いやりのかけらもありません。

それが、卵です。
卵は、肉より残酷です。

 

*******************************************

 

 

 

りりちゃんの姿や振る舞いだけで、どれだけ過酷な状況で生きてきたのかがよく分かります。

 

鶏たちをこのようなひどい状態に追い込んでいるのは、卵を食べる人たちです。

 

 

 

 

投稿にもある通り、卵を産む鶏のメスは、主にバタリーケージという、非常に狭いケージの中に、ぎゅうぎゅう詰めにされて一生のほとんどを過ごします。

 

 

1匹あたりA4サイズ以下の面積で、拘束されます。

 

不衛生で、病気になりやすく、

 

 

死んでしまうことも日常茶飯事です。

 

 

90%以上の養鶏場で、この虐待飼育を行っています。

 

 

バタリーケージの鶏たちは、りりちゃんのようにボロボロの姿になっている鶏が多々みられます。

 

 

 

 

 

ウィンドレス鶏舎とは、ウィンドウレス つまり 窓のない鶏舎のことです。

窓のない密閉空間で、換気扇のみで、鶏舎の空気を入れ替えています。

 

 

換気が停止すると、酸素の低下、鶏の体温による鶏舎温度の上昇を引き起こします。

もし暑い時期に停電が起こると、換気はストップし、ウィンドウレス鶏舎の鶏は1時間もせずに全滅します。

 

 

野鳥と接触をさせなければ鳥インフルエンザを防げる、換気の停止がウィルス拡散防止になる、という迷信により、

このウィンドレス鶏舎が増えているそうです。

 

しかし、そのような証拠は見つかっておらず、2020~2021年の鳥インフルエンザが発生した農場の半分はウィンドウレス鶏舎だったそうです。

 

 

こちらはブロイラーですが、ウィンドレス鶏舎の鶏たちは、太陽の光を浴びず、電灯の光のみで一生のほとんどを過ごすことになります。

 

りりちゃんは、自然の明るい光を浴びたことがなく、保護当初は明るい場所を怖がっていました。

 

 

 

 

鶏が、養鶏場から屠殺場に運ばれるとき、鶏たちは足や羽や頭を掴まれ、コンテナに叩き込まれます。

 

 

このときに骨折をしたり、脱臼したり、打ち身になり、足がもげたりすることもあります。

 

 

この経験からか、りりちゃんは当初、人間を怖がっていました。

 

 

今は、少しずつ、日常を楽しめるようになってきたようです。

 

 

 

 

卵の生産の異常な部分は、他にも沢山あります。

 

 

採卵鶏において、卵を産むのはメスです。

オスは卵を産まないので、養鶏業者からすれば、存在するだけで赤字になる邪魔者です。

なので、オスの雛は生まれて間もなく殺されます。

 

 

殺し方は、袋に入れて窒息死

 

 

圧死

 

 

生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。

 

 

 

メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。

 

孵化場で、ヒヨコが機械で運ばれる際に、機械のローラーなどに巻き込まれ、体に傷ができたり、ちぎれたり、死ぬことがあります。

 

 

鶏は本来、一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。

しかしケージ飼育のせいで、その欲求を満たすことができず、その欲求不満が仲間をつつくという行為に発展します。

 

そのため 生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。

クチバシには神経が通っており、当たり前ですが痛みを感じます。

 

その後も、慢性的に痛みが継続します。

 

 

日本の養鶏場の80%以上で、この虐待が行われています。

 

 

 

 

また、卵質や産卵率が低下した際に、約2週間、絶食させ栄養不足にさせる、強制換羽が行われることがあります。

 

換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。

 

ショック療法の強制換羽では、死亡率が上がります。

 

時には、水まで絶たれます。

 

日本の採卵養鶏の65%以上で、強制換羽が実施されています。

さらに5%の採卵養鶏農家は、絶食させるだけでなく、絶水までさせています。

 

 

 

鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
 

卵は鶏の生理です。

年中、生理がくる体にされているのです。

 

鶏たちは1日がけで卵を産んでいます。

人間は食べる数分のために、この卵を何個も使います。

 

この問題は、 平飼いにしても、放牧にしても一切解決しません。

 

 

何個も生む体にされた影響で、卵巣か卵管に疾患を抱える子が多くなっています。

 

卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまうことがあります。

卵にカルシウムを奪われ、どれだけカルシウムを摂取しても、カルシウムの備蓄機能がうまく働かなくなってしまうこともあります。

廃鶏の約9割は卵巣か卵管に疾患があります。

 

卵詰まりを起こして、死亡する子もいます。

 

 

 

 

これらの苦しみを経て、生産率が落ち、使い物にならなくなれば、ぎゅうぎゅう詰めにされ屠殺場へ運ばれます。

 

 

そしてと殺が翌日に行われる場合は、ぎゅうぎゅう詰めにされたまま、夜間、放置されることがあります。

 

 

当然、餌も水も与えられません。

どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。

 

 

仲間の卵で体が汚されても、何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。

 

 

そしてこの苦しみの後、と殺場の中へ運ばれ

 

麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。

 

 

 

卵は、殺されないから可哀そうではない、と考えている人も多いと思いますが、

殺されますし、生きている間もこのような残酷な扱いをされています。

 

 

日本人はすぐに、感謝していただいています、とか言いますが、

このようなひどい扱いを受けても、感謝されたら許すって方がいらっしゃいましたらぜひお知らせください。

 

感謝とかいただきますなんて、誰でも言える中身のない建前の言葉です。

そのような言葉で正当化されると思っている時点で、命と何も向き合っていない証です。

 

 

人間は、卵を食べなくても生きていけます。

 

本当に感謝をしているなら、飽食で、栄養学が進んだこの時代に、不必要に動物を虐殺して食べるのをやめてください。

 

にほんブログ村 猫ブログへ にほんブログ村 犬ブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ヴィーガンへ

 

※リブログ、SNSなどへのシェア、引用は、ご自由にお願いします。 確認は不要です。

 

 

 

↓現在のりりちゃんたちの様子(1:07:58頃)。