先日 明るみとなった、日本ハムの養豚場の実態。
子豚の耳をつかんで持ち上げる。
放り投げる。
オスの子豚を、麻酔なしで去勢。
母豚を、身動きのできない拘束檻(妊娠ストール)に閉じ込める。
心臓に消毒剤を注射して殺す。
死産の豚や、殺した豚を、ゴミのように捨てる。
などなど、数々の虐待があることが分かりました。。
日本ハムに電話をされた方によると、今回の暴露を受けても、今後一切何も変えるつもりはない、と日本ハム側が答えたそうです。
日本ハムに電話したらこの映像は2年前の物で事実だとやっと認めた。
— チー (@MOMO76823967) October 15, 2021
今後どう改善するのか聞いたら、アニマルウェルフェアの考えの元、従来通り無麻酔で陰嚢を取り、尻尾、耳も切り妊娠ストールもそのままだそうです。
これのどこがAWの幸福で良く生きていると言えるのだろうか?#豚 #畜産動物 https://t.co/kXkuvt5gCX
これが日本を代表する企業、日本ハムということころです。
そりゃそうですよね。
何もしなくても、今後も買い続ける日本人がいるわけですから。
日本ハム側は、この事実がそれほど広まらないと見ているでしょうし、知っても消費をやめられない日本人は多いと見ていると思われます。
そして、それが現実でしょう。
このような虐待をやっている企業が、アニマルウェルフェアをうたい、
畜産をやっているような企業が、SDG'Sをうたい、
加工肉をやっている企業が、食育をうたうわけです。
もう何でもアリです。
日本人が消費をやめない限り、この問題は一切解決しません。
ところで、皆さんは、「グリーンウォッシュ」という言葉は知っていますか?
グリーンウォッシュとは、
「実際は、環境に優しくないにも関わらず、あたかも環境保護をしているかのように見せかけている広告や企業活動」
のことを言います。
例えば、
「この商品はリサイクルプラスチックを使ってます!」と謳いながら、「実際はごくわずかしか使われていない」
とか、いったことですね。
使ってるので嘘はついていないわけですが、環境に優しいわけがありません。
実際にあった企業の事例として、マクドナルド、キンバリー・クラーク、H&Mの例をあげます。
① マクドナルド
欧州のマクドナルドでは、ストローを全て紙製のストローに変えるが、
使用済みの紙製ストローをリサイクルせずに、すべて廃棄していた。
「環境に優しい、ピュアでナチュラルなおむつ」と謳って商品を売り出したキンバリー・クラークだったが、
実はおむつの内側に石油化学製品のゲルが使われていた。
③ H&M
「H&M コンシャスコレクション」は、
全てのアイテムにオーガニック・コットンやテンセル、リサイクル・ポリエステルといったサステイナブルな素材を使用したコレクションだが、
リサイクル素材の使用量など環境上の配慮に関する十分な説明がなく、どのように「持続可能」なのか明確な情報が不足していると、ノルウェーの消費者庁に指摘された。
日本は環境問題に対する意識も遅れているので、あまり話題になりませんが、
海外では環境問題に対する意識が高い消費者を狙って、企業がエコや環境への配慮をアピールし、商品を売り込むというマーケティングが行われています。
しかし、企業はイメージアップすることと、金儲けすることしか考えていませんので、特に大手などは、実際に環境に良いかなど考えていません。
なので、このようなグリーンウォッシュという、実質詐欺のようなことが行われています。
で、実際にエコかどうかを判定する1つの指標として、認証マークのようなものが導入されたりしていますよね。
じゃあ、この認証マークが絶対的に信頼できるものかっていうと、全くそんなことはないんですよ。
企業や業界が独自に作った認定基準が、あたかも第三者機関のマークかのように記載されることもあります。
仮に、認証マークを発行するところが第三者機関であったとしても、
認証マークを発行する方がお金が入ってくるわけですから、基準を緩めたり、確認もせずに認証することが多々あります。
Netflixのドキュメンタリー映画「Seaspiracy」でもあったように、サステナブルな漁業の認証を行っていた団体は、一切現場を確認することなく、次々と認証マークを与えていました。
すなわち、認証マークがあるから、それがイコール、絶対信頼できる わけではありません。
で、最近、山梨県でアニマルウェルフェア認証制度というものを策定したらしいんですよ。
自治体がやってるわけだし信用できるのでは? と思うかもしれませんが、早速おかしな実態が明らかになっています。
点数制になってて、牛のつなぎ飼いでも、母豚のストール飼育でも、鶏のケージ飼育でもアニマルウェルフェアロゴを貼れてしまう。https://t.co/Lk08UyOdW0
— 動物の解放 (@wilkinson190412) October 15, 2021
無麻酔去勢でも、牛のつなぎ飼いでも、母豚のストール飼育でも、鶏のケージ飼育でも
アニマルウェルフェアロゴを貼れてしまうとのことです。
https://www.pref.yamanashi.jp/chikusan/documents/awninnsyouseidogaiyou.pdf
例えば、乳牛。
点数制になっていて、
つなぎ飼いあり、カウトレーナーあり、除角ありでも、点数が満たされていれば、アニマルウェルフェア認証がなされてしまいます。
そんなの福祉でも何でもないですよね。
異常行動がないか、清掃されているかなど、色々な基準はあるものの、
これが抜き打ちで、しかも長期間にわたって調査されるのかどうかが問題です。
○月△日の□時にうかがいますって宣言してから、1回だけ調査、とかだと、
生産者側はいくらでも対策が取れてしまうので、そうなるともはや認証なんて飾りにすぎないことになります。
海外でグリーンウォッシュが問題になっているように、アニマルウェルフェアウォッシュが今後、問題になっていくと思われます。
日本ハムが、アニマルウェルフェアを謳うわけですからね。
なので、そんなものに左右されないように、消費自体をやめるべきです。
肉食をしている人、卵を食べている人、乳製品を食べる人は、しっかり現実を見てください。
どうぶつ達は、レイプ、監禁、誘拐、虐待、殺害 の毎日です。
このようなことをしている人達が、本気で福祉に取り組むわけがありません。
人間は動物性のものを食べなくても、生きていけます。
動物の消費をやめ、動物達を解放しましょう。
10/17 ブルーコーブデイ