盲導犬は人助けだから、何となく「素晴らしいもの」 というレッテルが貼られてしまっていますが、実際のところどうなのでしょうか。
以下は、パピーウォーカーを経験した佐藤まちえさんという方が書いた、盲導犬の実態に関する記事です。
****************引用****************
人間のために働かされる様々な動物がいますが、人間に利用される動物の実態はどれも悲惨です。
JAVAはいかなる動物の使役にも反対しています。
今回は、盲導犬のパピーウォーカーのボランティアをして、予想外の悲しい現実を知り、盲導犬制度に大きな疑問を持った佐藤まちえさんに盲導犬の一生についてご寄稿いただきました。
我が家で育てた犬。盲導犬団体に返して1ヶ月半後の面会時に撮影(1才4ヶ月)。
本格的訓練前だが表情が激変、激痩せしていた。
「私が見た盲導犬の一生」(佐藤まちえ)
我が家では人の役に立つと思い盲導犬のボランティアをしましたが、疑問や驚くことが多く、盲導犬制度についてあまりにも無知だったと後悔しました。
気がつけば、私は今まで一度も楽しそうな盲導犬を見たことがありません。
◆次々に代わる飼い主
盲導犬は、せいぜい15年の短い一生に 飼い主が最低5回も代わります。
① 繁殖家庭で生まれ、
② パピーウォーカー家庭 (団体に登録したボランティア家庭、以下PWと略す)で育ち、
③ 次は訓練を受ける盲導犬育成団体(犬の所有者)、
④ 4番目は盲導犬の使用者(いわゆるユーザー)、
⑤ 最後は現役引退後の引き取り先です。
PWが途中で交代した例もあります。
盲導犬育成団体(以下団体と略す)は全国に11団体あり、
それぞれに繁殖犬を何頭か所有し、
計画的に交配・出産させ、
生まれた子犬を盲導犬に育てています。
繁殖犬は雌雄別々にボランティア家庭で飼育されており、
子犬は母犬のいる家庭で誕生し、
授乳期は母犬と一緒に育ちます(この間、母子を自らの施設に連れ戻して育てる団体もあります)。
現在盲導犬の犬種は主にラブラドール・レトリバーです。
生まれた子犬達は、約50日後に母犬から離され、
PWに1頭ずつ、約1年間預けられます。
PWになるには審査を伴うのが一般的ですが、
無審査で事前の家庭訪問もなく契約書も交わさない団体があるのは驚きです(この団体では単身者のPWも可)。
PWの責務は、預かった犬を健康で人間好きな犬に育てることで、盲導犬としての訓練は要求されません。
この先の運命を知らない子犬達にとって、家庭犬として過ごす一番幸福な期間です。
なおこの間、多くの団体は定期的にPWと犬を招集し状況をチェックしますが、招集も訪問も全く行わない団体もあります。
◆過酷な訓練
犬は1才2ヶ月頃にPWから団体に戻され、盲導犬にするための訓練が開始されます。
訓練法は各団体により多少異なりますが、多くの団体が提唱している「陽性訓練」(ほめて訓練する)でさえも、
排泄の制限、
鳴き・吠え・走り厳禁、
人や犬とのスキンシップ禁止
等、犬の本質否定に基づいています。
なお犬を従わせるのに体罰を続ける団体もあります。
走行中の車の直前に犬を無理やり引き出し、急ブレーキをかけて車の怖さを実感させるといった手荒な訓練を行なっている団体もあります。
訓練施設の状況も団体により様々ですが、
運動場もなく、建物の1室にケージを2段積みして常時60頭もの犬を収容しているところもあります。
この団体は訓練士が4名だけで、他は皆見習いだそうです。
なお盲導犬の訓練士は国家資格ではなく、各団体が自己基準で認定しているものです。
訓練は2才過ぎ頃まで続きますが、訓練の過程で盲導犬に不向きと判断された犬は随時脱落していきます。
最終的に盲導犬になるのは、多くても候補犬の3割以下なのです。
訓練中に脱落した犬達(いわゆるキャリアチェンジ犬)は、一般家庭に譲り渡され、その後は家庭犬としての生涯を送ります。
一部は団体に残り、見学会などの広報活動に使われ、
他には盲導犬より合格基準が緩い介助犬の候補として介助犬団体に譲渡されることもあります。
◆盲導犬と使用者
最終的に訓練に合格した犬は、
団体がマッチングした盲導犬申請者(身障者手帳を所有する18才以上の視覚障害者)とペアで約4週間の宿泊訓練に入り、
それが無事終了すれば、その視覚障害者のもとで盲導犬としての生活を始めます。
しかし短期間で気心が通じるわけはなく、使用者と盲導犬の呼吸が合うのには1年以上かかります。
指示に従わない犬を「叩いたり蹴ったり」、
排泄の後始末が面倒だから「水や食事は最低限に」といった誤った扱い方が独断で繰り返されることが虐待につながるのだと思います。
なお各団体は都道府県などの地方自治体と盲導犬育成の任意契約を結んでいるので、
盲導犬を使用者に貸与すると(盲導犬は貸与が主流、1団体のみ譲渡)、
使用者の住む地方自治体から、育成費として1頭につき約200万円が支給されます。
貸与後に問題が生じても団体に育成費の返還義務はありません(譲渡の場合も同じ仕組みです)。
盲導犬は、中途失明した人に繰り返し貸与されるケースが非常に多いですが、
使用者には育成費の負担はなく、盲導犬5頭目という使用者もいます。
使用者の年齢に上限もなく、80代の男性に初めての盲導犬を渡し、それを自慢している団体もありました。
また現役中に万一犬が死んでしまっても、使用者は希望すれば早急に次の犬が貸与されます。
◆盲導犬の寿命と生活
現役引退は10才前後が一般的で、引退後は引き取り先のボランティア家庭で余生を送ります。
その際、PWが希望すれば犬をPWに戻す団体もあれば、逆にPWや使用者に引退後の行く先すら教えない団体もあります。
なお大手の団体は、「老犬ホーム」のような施設を有し、一般家庭に譲渡できない引退犬を飼育しているようです。
昔から「盲導犬はストレスが多いので、同種の家庭犬より短命」と言われてきました。
盲導犬業界はこれに反論していますが、容易に算出できるはずの盲導犬の具体的な寿命データすら公表していません。
それに問題は寿命の長短以上に生活の質なのです。
「現役中でもハーネスを外せば家庭犬と同じ扱いをする」と主張していますが、
実際は、室内でも短いリードで繋がれ、散歩も一切させない。
「走らせる必要はない、食事は1日1回」と公言する団体もあり、とても家庭犬と同様の生活とは言えません。
重く固いハーネスを背負っての仕事中は、排泄を我慢させるために飲み水も制限され、夏の日中に熱中症で倒れた例もあります。
ラブラドールは特に暑さに弱いのに、夏でも毛が飛ばないよう全身を被う服や雨具を着せられています。
肉球が焼けるほど熱い、真夏のアスファルト道路も歩けるように「犬に履かせる靴を作った」とホームページに載せた団体もあります。
靴は脱げたり擦れたりで、盲導犬には不向きだし、犬にとって足の裏は大切な情報収集のセンサーです。
そんな道を歩かせないですむよう人間側が配慮するのが先決のはずです。
一日の「労働時間」や使用形態も使用者任せでストレスは計り知れません。
盲導犬の尻尾は殆ど下がったままです。
犬は飼い主とのアイ・コンタクトが最重要と言われますが、
使用者の目が見えない状況で、
晴眼者でも苦労が多い大型犬のケアが十分にできるのでしょうか。
使用者に家族がいても、盲導犬の世話は使用者自身が行うのが原則なのです。
2014年の夏に世間を騒がせた埼玉の盲導犬オスカー刺傷事件も、実は刺し傷ではなく皮膚病の一種で、使用者や周囲が気づかなかったのが原因でした。
盲導犬の引退を10才頃と規定する団体が多く、10才は人間の60才相当だから十分早いと主張していますが、
ラブラドールのような大型犬にとって「10才はもっと高齢に当たる」が大方の一般の飼い主や関係者の実感だと思います。
おまけに引退年齢の規定すらない団体では、13~14才まで現役を強いることもあります。
引退後も、現役中のストレスやケアの怠慢によって、例えば
長年狭いケージに入れられていたための大きな座りダコ、
痩せすぎ、
重病発覚、
犬種本来の特性の欠如・回復不能
等々、痛ましいケースが後を絶ちません。
◆結びにかえて
2012年1月に長崎で3才の現役盲導犬アトムが失踪する事件が起こり、
アトムの歩きながらの失禁写真がネットにアップされ、
アトムの使用者やアトムを所有する九州盲導犬協会の非常識な対応が問題視されました。
しかし結局協会も、現地調査に赴いた主だった盲導犬団体が加入する連合団体(九州盲導犬協会も加入)も、何の責任も取らず、釈明もなく改善策も打ち出さなかったようで、アトムは今も行方不明のままです。
この事件を始め、ネットに上るケースは氷山の一角に過ぎず、盲導犬虐待通報は関係機関に頻繁に寄せられています。
しかし盲導犬育成団体や関係官庁は、常に黙殺するかデマとしてもみ消し、マスコミも完全無視で、問題に対応してきませんでした。
税金や善意の寄付に頼り、ボランティアを多用する制度なら、せめてこういった問題にも具体的な窓口を設け真摯に対処するべきです。
「犬はモノではなく命」という犬への思い入れからだけではなく、
実際は希望者もごくわずかで、限られた視覚障害者しか使えず、非効率と不公平の極みである盲導犬制度が今後も必要なのか検証し、
より広範囲の人が恩恵を受けられる、人間のガイドヘルパー制度の充実や歩行補助機器などの開発にもっと手厚い助成制度を設けてほしいです。
どうか皆さんにも盲導犬に代わる方法について考え、その実現を応援していただけたらと思います。
****************引用終****************
または、ゴールデンレトリバーです。
飼い主のいない犬を盲導犬にするわけではありません。
従順な遺伝子を維持するために、わざわざ繁殖犬を使って繁殖させています。
つまり、生体販売と同じで、殺処分される犬がいるにも関わらず、わざわざ犬を生みだしているのです。
(この繁殖犬を預かるボランティアを、ブリーディングウォーカーと言います。)
盲導犬は一生のうちに、少なくとも5回も、飼い主を変えられます。
① 繁殖家庭(生まれる)
② パピーウォーカー家庭(人慣れ)
③ 盲導犬育成団体(調教)
④ 盲導犬のユーザー(労働)
⑤ 引退後の引き取り先
パピーウォーカーが途中で変わったり、ユーザーが途中で変わったりすれば、さらに飼い主を変えられる回数は増えます。
盲導犬に不向きと判断されれば、盲導犬としての運命を逃れることができますが、
良い子にすればするほど、従順であればあるほど、盲導犬に適正と判断され、飼い主に裏切られ続けるのです。
そして、適正と判断されれば、普通の犬として暮らすことができず、長い長い労働生活が待っています。
我慢ができる子ほど、さらなる我慢が待っているだけであり、非常に理不尽です。
盲導犬たちは、
排泄の制限、
鳴き・吠え・走り厳禁、
人や犬とのスキンシップ禁止
など、犬の本能を、訓練により全て抑えこまれます。
盲導犬協会の人たちは楽しく訓練などと言いますが、本能を抑え込む訓練に楽しさなどあるはずがありません。
それが楽しいというなら、自分達も排泄を日々制限されて、刑務所のような生活を送ってみるといいでしょう。
ユーザーの元で行う仕事は、人助けという名の、延々と続く無償労働です。
盲導犬は大型犬にあたりますが、つまりは目が見えない人が大型犬の飼育を行うということです。
私は小型犬のメリーを飼っていますが、健常者の私ですら、犬の世話をするのは全然楽ではありません。
毎日2回の散歩、餌やり、週1回のお風呂、日々のスキンシップ。
日々、この「目」で毎日観察してるからこそ、普段と異なる微妙な変化に気づくことができ、対処ができ、健康管理ができます。
ここまでやってようやく、お世話、と言えるわけです。
動物を世話をするというのは大変なことなのです。
目が見えない人が、しかも大型犬の子を、しっかりきちんと世話できるとは到底思えません。
他の家族の方が面倒を見ていない限り、不完全な世話になっていると容易に推測できます。
私の知り合いのユーザーの方は、大切に世話している、体調が悪くないか毎日体を触って確かめている、
などというパピーウォーカーのコメントを見かけたことがありますが、
そこまでやってる人もいれば、ろくにやってない人もいますので、そんな一例を出したところで何の意味もありません。
健常者ですらろくに世話しない人がいるのに、目がみえなければ色々とずさんになる確率は圧倒的に高いでしょう。
実際に、このような記事がありました。
***************引用***************
私の利用者に盲導犬を使用する人はいなかったが、使用経験者は1人いた。
その男性は現在60代前半だが(既婚、妻は外勤)
「犬の世話、特に排泄の始末がすごく大変だったので、1頭でやめた」そうだ。
盲導犬の世話は、家族がいても使用者が全て自分でする決まりだ。
彼は盲導犬使用時も、初めての場所に行く際には犬は留守番させ、ガイドヘルパーを利用したそうだ。
犬のおやつにはパン屋でもらった無料のパンの耳をよく与えていたとのこと。
他には40代の利用者が「盲導犬を考えたが、犬の毛が散ると聞きやめた」。
室内飼育の犬の毛はほぼ1年中抜ける。
盲導犬になる大型犬も例外ではなく頻繁なブラッシングが必要。
なお犬の毛は人間について家中に広がる。
時には食器や冷蔵庫の中にも。
この2人以外は口々に「盲導犬…聞いたことはあるけどねぇ」との反応だった。
また「視覚障害者にもいろんな人がいるから、犬も大変だ」と言った利用者もいた。
****************引用終***************
排泄の処理が大変だったのでやめた。
抜け毛が散らばると聞いてやめた。
非常に現実的なお話です。
さらに、こちらにはカリスマ盲導犬使用者とやらの、衝撃的な一言。
***************引用***************
あるカリスマ的な盲導犬使用者が
「散歩なんかさせたら(盲導犬の)仕事をしなくなりますよ。」
と笑顔で私に言ったのには心底驚いた。
犬が本当に楽しんで仕事をしているのなら、散歩と盲導犬の仕事は両立するはずだ。
どんな屁理屈を並べても「盲導犬に散歩は必要ない」という主張に整合性はない。
他の使用者からは「盲導犬をもらう際に、飼い方について何も習わなかった」とも聞いた。
そのせいで犬のおやつにパンの耳や、もっとひどい飼い方が平気で行われている。
盲導犬の使用者は、犬本来の習性や飼い方について少しでも学び、次はぜひ盲導犬以外の選択をしてほしい。
****************引用終***************
このカリスマとやらによると、散歩をさせたら盲導犬が仕事をしないそうですよ。
つまり、このカリスマとやらに飼育されている盲導犬は、散歩をしてもらっていないということです。
普通の犬なら不適切飼育となるようなことを、笑顔で語っていたのです。
盲導犬協会から犬の飼い方について何も説明がなく、パンの耳を与えたり、もっとひどい飼い方が平気で行われている、とありますね。
表面的な部分しか見えていない、都合の良いエピソードしか見ていない、一部の妄信したパピーウォーカーたちは目を反らすのでしょうが、
ペットを飼育するというのはとても大変なので、不適切飼育が蔓延してしまっています。
普通に考えればこうなるのが当たり前。
目が見える人ですらろくに世話しない人がいるのに、
目が見えない人たちになればその割合が増えることは分かりきったことです。
2014年に盲導犬のオスカーに刺し傷のようなものがあり、飼い主が外に連れ出している途中に、誰かに刺されたのではないかと世間を騒がせました。
↓↓↓
フォークで刺されたはずの盲導犬オスカー……(週刊現代) | 現代ビジネス |
警察が必死に捜査するも、犯人は見つからず。
しかしその後、その刺し傷は実は皮膚病だった可能性が出てきたそうです。
結局、真相は分からずじまいのまま、刺し傷のようなものは治ったとのこと。
周りが大騒ぎしすぎたという問題が指摘されていますが、それは違いますね。
そもそもとしてユーザーが刺し傷なのかどうかさえ判断できないことに問題があるんですよ。
そんな事も判断できないのに、どうやって適切な世話が出来るんでしょう?
まさに、ケアができていない典型例です。
2012年の1月、長崎県で失踪した盲導犬アトム号は、
ユーザーの排尿管理が出来ておらず、歩きながら排尿していました。
我慢の限界だったのでしょう。
排尿すら制限される一生を強いられて、あなたは耐えられますか?
悪気があったとしてもなかったとしても、まさにケアが出来ていない例です。
この証拠を撮られても「問題なし」としか言えない、九州盲導犬協会のいい加減さも明確となりました。
そもそもパピーウォーカーたちは、排泄を我慢させられていることをどう考えているのでしょうね?
崇高な目的のためには仕方のないことだわ、犬は喜んで我慢しているのよ、とでも思っているのでしょうか。
自分が盲動人となり、排泄の度に許可を取らなければいけない立場になってみてはいかがでしょう?
盲導犬は、ここまで不遇な思いをしているにも関わらず、
人によってはその大人しい性格を利用し、
指示に従わない犬を叩いたり蹴る、
排泄の後始末が面倒だから水や食事は最低限にする、
室内でも短いリードで繋ぐ、
散歩を一切させない
といった虐待を行う輩がいます。
中には、ストレス発散で虐待する輩もいます。
2017年10月8日。
埼玉県の駅のホームで、盲導犬を連れた男は犬を怒鳴り、蹴り上げました。
この男は、盲導犬にやりたくもない仕事を強制して、自らが世話をしてもらっておきながら、
怒鳴りつけ、蹴り、虐待していたのです。
日常から暴力をふるっていたわけではないと主張していますが、もちろんそんなわけがありません。
虐待が表に出てくるときは、必ず裏で日常的に行われているときです。
日常化し、歯止めが利かなくなり、表に出てくるのです。
「たまたま1回だけ暴力を奮った場所が、人目のつく駅のホームでした」なんてことはありえないのです。
この男に盲導犬を貸与していた、公益財団法人アイメイト協会は、人間側を完全擁護するコメントを発表しました。
こちらの文にも、盲導犬協会の本質がよく現れていますね。
盲導犬の虐待は頻繁に通報されるようで、叩く、蹴る、怒鳴る、八つ当たり。
ただでさえ我慢を強いられる一生にも関わらず、ストレス解消の道具にまでされるのです。
先ほどのガイドヘルパーレポート第2弾【前半】で
視覚障害者にもいろんな人がいるから、犬も大変だ
という意味深なことをおっしゃられた方がいらっしゃいましたね。
要するに、障害者全員が良い人だと思ったら大間違いだということです。
私は大学生の頃に、夫婦で障害のある方のサポートを、アルバイトで行ったことがあります。
お2人とも優しくしっかりした方でしたが、お2人がしきりにおっしゃられていたのは、
「日々障害者の人と接しているが、非常に常識のない障害者の方は多い」ということです。
多いか少ないかは主観によるものですが、
大事なことは、健常者か障害者かどうかと、良い人か悪い人かどうかは全然関係がないということです。
むしろ、障害がある分、健常者よりもストレスの溜まることが多いと推測できます。
自分の目となることを期待して犬を利用するわけですから、期待に反してそれがスムーズにいかなければ、イライラも募るでしょう。
あくまで目的は道具としての利用であり、飼育が目的ではありません。
そうなると、飼育を負担に感じる人もいるはずです。
飼育目的でペットを買う人ですら、簡単に考えて飼って、ネグレクトや遺棄する人が後を絶たないじゃないですか。
それが飼育目的でない人が飼うわけですから。
犬好きでない人の依頼も多くあるのでしょう。
犬好きでないが、思い通りにいかず、飼育を負担に感じたらどういう行動に出るでしょう?
虐待が頻繁に起こる、というのは容易に想像ができる話です。
室内でも短いリードで繋がれ、散歩も一切させない輩もいる。
「走らせる必要はない、食事は1日1回」と公言する団体もある。
重く固いハーネスを背負っての仕事中は、排泄を我慢させるために飲み水も制限され、夏の日中に熱中症で倒れたケースもある。
盲導犬の尻尾は殆ど下がったまま。
盲導犬はストレスが多いので、同種の家庭犬より短命と言われています。
業界はこれに否定していますが、寿命データを公表しないので事実でしょう。
使用者には育成費の負担はなく、
万一犬が死んでしまっても、使用者は希望すれば早急に次の犬が貸与されます。
盲導犬5頭目という使用者もいます。
引退後も、現役中のストレスやケアの怠慢によって、
長年狭いケージに入れられていたための大きな座りダコ、
痩せすぎ、
重病発覚、
犬種本来の特性の欠如・回復不能
等々、痛ましいケースが後を絶たないとのことです。
一場面だけを切りとった、信頼関係、などといった曖昧なものを人間が感じたところで、
見えていないところでは、犬が我慢させられてばかりということを考えましょう。
表面だけの人間目線の判断は、何の意味もありません。
そもそもが犬は盲導なんて望んでおらず、信頼関係があろうとなかろうと、犬にとってはただの無償労働です。
人間の役に立ってればいいんですか?
自分に置き換えて考えてみてください。
あなたは、人間の役に立って、最低限のご飯させもらえていれば、
一生無給で、何もかも我慢を強いられても耐えられるんですか?
自分が嫌なのに、犬には強いるんですか?
障害者の気持ちに立って考えてみろ! とでも言いますか?
そんな人に、先ほどのガイドヘルパーレポート第2弾【前半】の記事から。
***************引用***************
盲導犬と使用者への接し方の啓発広報はよく目にするが、
視覚障害者(身障手帳所持者)31万2千人中、盲導犬使用者はわずか840人余りで(しかも年々減少中)
他は皆白杖を使って歩いている。
かつて私が交流した視覚障害者が
「周囲の温かい見守りさえあれば、白杖で十分歩ける」
と言っていたのが忘れられない。
***************引用終**************
31万2000人いて、盲導犬の利用者はたったの840人。
たったの0.27%ですよ。
1000人の視覚障害者のうち、3人も利用していないってことです。
これは、「盲導犬がいなくても障害者は生活ができる」という結論が出ていることに他なりません。
盲導犬がそれほど有効であれば、障害者の間でもっと広がっていてもおかしくはないはずです。
ところが、全国でたったの840人ですよ。
報道とかを見ると、盲導犬利用者の事を理解しない国民のせいだ、みたいな雰囲気になっていますが、
それだけでこんなに少ないのは到底考えづらいでしょう。
実際は、飼育が大変で返って非効率だということが、障害者の方の間で広がっているからでしょう。
つまり、障害者にとっても、盲導犬は不要だと判断しているということです。
こんな不必要なシステムですが、かわいい犬を利用しているため莫大なお金が集まります。
盲導犬協会は、盲導犬を引退したシニア犬たちを引き連れ、募金活動を行っています。
中部盲導犬協会支援センターは、かつて
酷暑の日や、極寒の日も、犬たちを引き連れ募金活動を行っていました。
これは、2022年7月26日。
名古屋のこの日の最高気温は33.8℃、日中の湿度は60~70%でした。
普通に暑い日ですね。
これは、2023年1月11日。
なんと氷点下の中、シニア犬たちを引き連れ、募金活動を行っていました。
ご覧のように、酷暑であろうと、極寒であろうと、お構いなしで募金活動をしていたのです。
ヴィーガンの落語家「立川平林」さんが上記の投稿をされ、中部盲導犬協会支援センターの実態を啓発されたため、
中部盲導犬協会支援センターは、批判を恐れ、今年の夏は路上での募金活動をやめました。
批判されなければ、酷暑の中でも、犬たちを連れまわして募金していた事でしょう。
しかし、この2023年12月はしっかり名古屋駅前で募金をする予定みたいですよ。
↓↓↓
もうそれなりに寒いですよねぇ。
12月末はかなり冷え込むことが容易に推測できますが、2023年12月28日までしっかり募金の予定が立てられています。
募金なら自分達だけでやればいい話なのですが、
犬を連れまわした方が、犬の可愛さに釣られて募金をする人が増えるので、
自分達だけでなく、犬を連れまわすのが盲導犬協会の定石です。
↓以下は、中部盲導犬協会の募金報告ページです。
毎月、概ね200万~300万の募金が集まっているようです。
2023年9月は282万。
なぜかは分かりませんが、2022年4月は696万もありました。
ぼろ儲けです。
2022年と2023年を見比べると、募金額は増加傾向にあります。
全く盲導犬の虐待が周知されていない証拠ですね。
盲導犬のシステムは、犬を奴隷にした、助成金、寄付金便りのビジネスです。
盲導犬を使用者に貸与すると、使用者の住む地方自治体から、育成費として1頭につき約200万円が支給されます。
税金が使われています。
公金から育成費や補助金を得、その他にも寄付など莫大な収入があります。
某大手団体では、年度総収入を、その年度の盲導犬育成数で割ると、1頭あたり4000万円以上になったほどだそうです。
日本盲導犬協会に至っては、1頭あたり1億6274万円にもなるようです。
中部盲導犬協会の決算報告書を見てみると、2017年の盲導犬事業収入は、1億8065万円です。
そして2017年を最後に、盲導犬事業収入の項目をなくして分かりにくくしています。
おそらくは、経常経費寄付金収入という部分は、盲導犬事業収入に大きく関係していると考えられます。
2021年の経常経費寄付金収入は、9679万円です。
それが全て犬にあてられるわけがありませんから、大部分は人間のため、宣伝のために使われていくのでしょう。
また寄付金以外にも、今はamazonほしいものリストなどによる物資の寄付もあるでしょう。
そして、パピーウォーカーに、最も手のかかる子犬時代の飼育をさせ、
餌代や医療費は、一部だけ負担する協会もありますが、基本的にはパピーウォーカーの負担です。
何も考えない日本人の寄付が盲導犬という奴隷システムを支えていることになります。
盲導犬の団体は、度々CMを流せるほど大儲けしています。
CMを流すことで、盲導犬は幸せ、盲導犬は必要、などといった嘘を我々に刷り込み、寄付を促し、普及を目指しています。
佐藤まちえさんのような後に盲導犬に疑問を抱くパピーウォーカーは少なく、
ほとんどのパピーウォーカーは、自分達が良いことをしている、社会貢献をしていると思い込んでいます。
特に子犬時代は、調教も行われていない普通の犬の飼育ですから、盲導犬の問題に気づくこともなく、
盲導犬批判をしている人に、「私が育てた犬を見にきてください」などという全く問題点が分かっていないコメントをするパピーウォーカーを度々見かけます。
障害者の気持ちに立って考えてみろとか言う人がいますが、人間がよければ、犬の気持ちなんてどうでもいいってことですかね?
あなたは人間の利益のためなら、犬が奴隷になることも必要だと考える方ということでいいですか?
つまり悪徳繁殖家の繁殖犬だって、人間の利益のために生まされているわけですからそれでもいいってことですよね?
さらに、先ほどのガイドヘルパーレポート第2弾【前半】の記事から。
***************引用***************
自分がガイドヘルパーになる以前はあまり気づかなかったが、
白杖を持った人とガイドヘルパーらしきペアが歩いている姿を街中や駅で時々見かける
(ガイドヘルパーは所属を記した名札を首から下げていることが多い)。
先日2組のペアがおしゃべりしながら駅直結のデパートに入っていくのを見たが、これからショッピングを楽しまれるのかと嬉しくなった。
しかしその反面、同行援護制度をよく知らない視覚障害者もかなりいるそうなのだ。
これは事業所だけでなく、制度利用の窓口となる地方自治体の責任も大きいと思う。
同時にガイドヘルパーは人手不足に加え、ヘルパーの高齢化も進んでいる。
私の住む市ではガイドヘルパー養成研修の実施やヘルパーの定年撤廃などで対応しているが、根本的な解決にはつながっていない。またガイドヘルパーは非常勤扱いで時給は1100円~1500円程度、単発の利用が多いためそれだけで生計を立てるのは難しい。これも若手や人材不足の要因だ。
なおこれらの問題点は、「わが国の視覚障害者の将来〜将来ビジョン検討委員会報告書」(2019年3月 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合)の中でも詳細に指摘されているが(第5章「外出保障」・第1節「同行援護・移動支援の利用と拡充」)、就中そこには「(同行援護事業は)今や視覚障害者の外出手段の中でも最も安全で、視覚障害者の外出の自由を保障する柱となっている」と明記されている。
つまり視覚障害者自身が、同行援護を最善の外出手段だと認めているのだ。
ガイドヘルパーの一員として、今後この制度が視覚障害者を始め社会に周知されて利用者の便宜が図られ、労働条件の改善によりヘルパーの増員と質の向上が実現され、視覚障害者が気軽に利用できるようになることを願っている。
そのためにもガイドヘルパー未経験の視覚障害者は面倒がらずに是非利用してほしい。
この制度は事業者側と利用者側の双方で意見交換しつつ所轄の公的機関にも積極的に改善を訴えていくのが最良の道だと確信する。
***************引用終**************
外に行きたければ、ガイドヘルパーによる「同行援護」というシステムがあり、
同行援護が最善の手段だと、視覚障害者自身が認めています。
つまり、障害者の気持ちに立って考えてみろと言うのであれば、
盲導犬なんかよりも、障害者の方々に、同行援護のシステムを知らせ、勧めていくべきでしょう。
以上のことから、「障害者の気持ちに立って考えてみろ」などと言っている方は、ご自身がいかにズレた発言をしているか認識した方がよいです。
障害者の気持ちは考えていないし、犬の気持ちは考えていない人ってことです。
まぁ私は仮に盲導犬が役に立っていたとしても、人間のために犬が利用されるなど反対ですがね。
警察犬しかり、救助犬しかり、供血犬しかりです。
自分が自由を求めるなら、他者の自由も認めるべきです。
盲導犬ユーザーは、たった840人しかいないのに、団体が11もあり、そこに人が群がっています。
税金がつぎ込まれ、日本人が何も考えずに寄付をしたり、パピーウォーカーやブリーディングウォーカーをするがために、経費がかからず、金が大量に集まっているのです。
犬を苦しめるだけでなく、利権に群がる人間たちを支援する非常に無駄なシステムです。
盲導犬協会が、良い団体ばかりと思ったら大間違いで、
引退年齢の規定すらない団体では、13~14才まで現役を強いることもあります。
使用者の年齢に上限がなく、80代の男性に初めての盲導犬を渡し、それを自慢している団体もあります。
金が絡んでいるので、必要がないという結論が出ているにも関わらずやめようとしないし、
経費を削って雑にこなす団体も出てくるし、
酷暑でも極寒でも、犬を連れまわし、寄付金を募るわけです。
犬の従順さを利用し、金を集める仕組みを生みだし、それに群がる人間たち。
盲導犬ボランティアをやって、盲導犬システムに疑問を持った人たちはやめていきます。
必然的に盲導犬ボランティアの人たちは、完全に麻痺しきっている人たちが残っていきます。
動物利用業界はすべてこの構図です。
犬はただ、言われたことをやらされているだけです。
労働せずに、やりたいことをやって暮らしたいでしょう。
当たり前の事です。
盲導犬に寄付をしたり、補助金を出したりくらいなら、
ガイドヘルパーの普及、機械やAIの利用、開発にお金を出していくべきでしょう。
先ほどのガイドヘルパーレポート第2弾【後半】の記事から。
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ガイドヘルパー研修時に全盲の講師が、視覚障害者用のスマホを駆使しながら「こういう便利なものは高いんですよ」とこぼしていたが、
盲導犬が使用者の収入に関わらず無料で支給される一方、
視覚障害者がスマホやIT機器を購入する場合には国や地方自治体からの補助は出ない。
スマホ各社に障害者用使用料割引制度はあるが、月に数百円程度の割引に過ぎない。
例えば東京都では盲導犬1頭につき約200万円が盲導犬団体に育成費として支払われ、都は毎年約10頭分の予算を組み追加支給もしている。
使用者1人に頭数の制限はなく、50代で8頭目の盲導犬を使用している例もある。
この人1人に約1600万円の育成費が税金から使われている計算だ。
そして、盲導犬が現役中に死亡しても死因は問われず、使用者が希望すれば速やかに次の犬が支給される。
片やスマホやIT機器の購入には何の補助もないのはあまりにも不公平だ。
私の市の担当課は「スマホは嗜好品扱いなので補助金は出ない」との見解で、東京都も今後も補助金などを出す予定はないとの回答だった。
しかし今やスマホの一般普及率は非常に高く、もはや嗜好品ではなく生活必需品で、視覚障害者もスマホを持つのが当たり前になりつつある。
スマホを使った歩行介助法も急増しスマホは白杖歩行にも不可欠な機器と言える。
盲導犬制度には多大な公費や寄付金が投入されているが、国や地方自治体は同行援護事業への予算増、スマホなどIT機器購入時の個人への援助を早急に実現してほしい。
今後は非効率で問題の多い盲導犬制度より同行援護事業の強化、IT機器の研究開発やバリアフリー環境の整備普及に尽力するべきで、その方がずっと広範囲の視覚障害者に役立ち、税金の不平等も減り、犬に犠牲を強いることもなくなるはずだ。
海外ではここ数年マイクロソフト、アップル、グーグルといった大手IT企業が社会貢献につながるアプリやプロジェクトの開発に力を入れていることもあり、視覚障害者の生活もそれらの活用によって飛躍的に向上している。
いずれ盲導犬どころか白杖を持たずに歩ける日が来るだろう。
近年、大手の盲導犬団体が「使用者と一緒にいるのが幸せ」だと盲導犬に言わせる広告をテレビ等で頻繁に流していたが、散歩もさせてくれない飼い主の元で「幸せ」とは牽強付会の詭弁にすぎない。
その証拠にこの広告映像の盲導犬はちっとも楽しそうな顔をしていない。
関係者はその矛盾にも気づかないのだろうか。
****************引用終****************
こういった世の中になるには、皆さんがまず正しい知識を持つことが重要です。
メディアに踊らされず、盲導犬は虐待である、盲導犬は視覚障害者にとって不必要であることを認識し、広めなければなりません。
犬は、制限だらけの一生など望んでいません。
盲導犬システムに、反対してください。
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