フェネック・スナネコ カフェの件に、関心のある方が多いようですので
続報を出しておきます。
この件を簡単に述べると、砂漠に住む野生動物、フェネックとスナネコの専門のビジネスカフェを作るということでクラウドファンディングを始めた女性経営者がいました。
そして
・ 野生動物を見世物にすることは動物虐待である
・ 乾燥地帯に住む動物を、湿気の多い日本で育てることは無謀である
・ 密輸乱獲の啓蒙をすると言いながら その密輸乱獲を助長する行為になる
などといった理由で炎上した、という話です。
これに対し、当事者が4/25にツイッターで回答を行いました。
この度は様々なご意見を頂戴し、誠にありがとうございます。誤解を招くような表現、説明不足であった点回答いたします。重複するご質問やご意見が何件かありましたのでカテゴリ分けしております。ご拝読の程お願い申し上げます。引き続き「砂漠の隠れ家。カフェ」を宜しくお願いいたします。 pic.twitter.com/KuQ60HNEGa
— 砂漠の隠れ家。 (@sabaku_kakurega) April 25, 2021
ここでは簡単に言うと
・ 私たちは、正規輸入によって輸入している事業者と提携している
(違法ではないからいいじゃないかという意味?)
・ 24時間スタッフがいて、経験豊富な動物取扱事業者が参画していて、医療体制も万全
(気候に合わない、病気になったらどうする、に対する回答?)
・ フェネック・スナネコは莫大なお金がかかるので、カフェにしてお金儲けをする必要がある
(カフェで金儲けをする必要はない、に対する回答?)
・ 本事業は、密輸・乱獲・動物保護に対する正しい啓蒙である。安易なペット需要を食い止めたい。
(金儲けが目的ではない、という意味?)
という事が書かれていました。
このツッコミどころが満載の回答に、さらに炎上し、私もブログで紹介した流れとなります。
そしてその後、4/29にも回答を行いました。
この度は多くのご意見を誠にありがとうございます。クラウドファンディング掲載内容に一部誤解を招くような表現があり、本来お伝えしたかった内容が伝わっていないとのご指摘を受け、本取り組みの目的について改めてご説明させていただきます。ぜひ、御一読いただけましたら幸いです。 pic.twitter.com/HLRfzmL5qB
— 砂漠の隠れ家。 (@sabaku_kakurega) April 28, 2021
一部を抜粋。
要するに
・ フェネック・スナネコは、すでに別の事業者が輸入してしまったものであり、私たちが新たに輸入、購入するわけではない。販売も繁殖もしない
・ 様々な事由で引き取り手がなくなったフェネック・スナネコが、狭いケージで飼われているので、彼らを救うのが目的でカフェを作ることにした
というもの。
これが本当であれば、レスキュー、保護が目的ということになります。
しかし、モヤモヤは残ります。
その事業者からはお金を払って購入したのか、それとも譲渡してもらったのか。
購入してしまえば、結局は、生体販売業界を支援することになり、その子達を救えても、新たに犠牲なる子達が生まれ続けるだけになります。
雰囲気的には、引き取る代わりに廃業してもらう、という感じではなさそうに思います。
様々な事由で引き取り手がなくなったとありますが、様々な事由とは・・・?
要するに、売れなくって処分に困っているってことではないのかと勘ぐってしまいます。
そこまで莫大なお金がかかるのに、ビジネス目的の事業者が囲い続けるでしょうか?
生体販売を行っている時点でまともな事業者とは思えませんが、その事業者は一体何者なのでしょうか。
続いて、こちら。
ここが本当によく分からないのですが、なぜブリーダーの資格を取る必要があるんでしょうか。
取り締まるための法律をより強化していく活動ってなんでしょう?
愛護の基本的な知識も分からないのに、どうやって正しい知識を学べる場を提供できるのでしょうか。
どう見ても輸入した側にしか見えないカフェが、輸入リスク、密輸問題を発信して、誰が聞き入れるのでしょうか。
最後に、こちら。
1番の問題は、この方には動物問題に対しての知識がかなり不足していると感じます。
知識があれば、かわいさやリターンを前面に押し出したり、レスキュー保護の件に触れないといったことにはならないはずです。
にも関わらず、私たちは正しい知識を持っている、という強調が数多く見られ、謙虚さがありません。
今は、動物愛護ではなく、動物解放を掲げて活動されている方もいる時代です。
まずは、保護団体で活動するなどして、動物愛護とはどういうものか、から学んだ方がいい気がします。
確かに、ケージに入れられているフェネック・スナネコはかわいそうですが、ひどい目に合っているのはこの子達だけではありません。
目先のことに振り回され、やり方を間違えば同じ目に合う子達をさらに増やすことになります。
現在は、支援者40人、39万4000円の支援額が集まっていますが
かなりペースダウンしており、このままいけば目標に届かないと思われます。
やめる、という発言はまだありませんが、どうするのでしょうか。