競馬というものから 私たちが考えること | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

 

問題は蹴り上げたことなのでしょうか?

 

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先日北海道帯広市で行われていた
ばんえい競馬中に坂道で動けなくなった馬を騎手が蹴るという事件がありました。

ばんえい競馬とは北海道帯広市で行われてる数百キロの重さのソリを馬に引かせる競馬競技です。

この出来事は動けなくなっている馬を騎手が2度蹴り上げた様子が中継カメラに映っていたことから非難が殺到しテレビでも報道されました。

ネットニュースでは
酷すぎる、可哀想、騎手死ね
などのコメントが殺到しテレビのコメントでもこれは良くないなどの意見が見られました。

中には競馬のお客さんからも苦情がいったそうで

これに対しては日本全国多くの人が同じような思いを抱いたと思います。

でも今一度もう一歩踏み出して考えてみて欲しいんです。

もちろん馬を蹴った騎手に対しては弁明の余地はないです。

どんな理由があれ馬の顔を蹴り上げるなど言語道断ですよね。

でも可哀想だと思った人の中には競馬には何も思わない人や馬肉は普通に食べている人もたくさんいると思います。

私は昔豚が妊娠ストールという檻に閉じ込められているあまりにも可哀想な姿を見たときこれは酷すぎる虐待だよと思いました。
普段豚肉を食べながら。
私は自分はお肉を食べてるくせに飼育環境に文句をつけていたのです。

何故今回騎手が馬を蹴り上げたのか。

動かなくてイライラしたから
馬が砂を吸ったら大変だから

どんな理由であれそうしてしまった背景には競馬という競技が存在したからです。

そして競走馬として生まれてくる馬の殆どが馬肉にされているのです。

私が酷いと思っていた豚の妊娠ストールだってなぜそんな酷い飼育が行われているのか。
それは私が豚を食べていたからなんです。
それなのに私は自分を棚に上げ酷い行いだけをすくい上げて「酷い」だの「可哀想」だの思っていました。

競走馬として生まされただただ苦しい訓練に耐え走れなくなったら蹴り上げられ殺されて馬肉にされる馬たちも
経済動物として生まされ身動きの取れないような場所に押し込められて子と引き離され糞尿まみれで死んでいく家畜動物たちも
 

これらが終わらない原因は

馬を産ませる馬主さんのせいでしょうか
家畜を育てる畜産農家さんのせいでしょうか

わたしは それを求めている消費者がいるからだと思います。

競馬を楽しむ人がいる
競馬を容認する人がいる
お肉を食べる人がいる
それを容認する人がいる

それがあるうちは何も無くならないし変わらない。
逆を言えばそれが無くなればその産業は衰退していくのです。

もしも急にゼロが無理ならシフトすることはできないでしょうか。

ギャンブルがしたいなら競艇や競輪などにシフトする。
お肉がやめられないなら食べない日を作ったり違うものに変換していく。

少なくして少なくしてこの悪循環な環境を少しずつでも変えていきませんか。

そうやって私たちが変わっていくことが
誰かを責めるよりも一番の近道だと私は思います。

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ここに書かれていることが全てだと思います。

 

競馬があるから、このような虐待が起こります。

動物を利用する産業がそこにある限り、虐待は必ず起こります。

 

そもそも鞭で叩くことも、ハミで制御することも、重いソリを引かせることも、やりたいと思ってやっていないことを強制的にさせること自体が虐待ですからね。

 

やりたくもないことを強制させ、不必要になれば、あっさり苦しめて殺します。

 

とはいえ、これを支えているのは、まぎれもない「消費者」です。

生産者や業界で働いている人達を責めても全く意味はありません。

 

そもそも、このようなことは、当の本人たちは認識しています。

なのに、こういう現実があるからやめてくれ、と言ったところで、なぜ変わるのでしょう?

認識した上で続けているのに。

 

供給側は、需要があるからそれに応えているにすぎません。

変わるべきは、消費者です。

消費者がこのままでいいと思う限り、このような問題はいつまで経っても終わりません。

 

 

こういう意見を見て分かる通り、馬がどう感じるか、という話は一切出てきませんね。

自分がどう感じるかに終始しています。

 

現実に気づいてすぐやめる人もいらっしゃると思いますが、そういう人はこのような意見はせずに去っていくでしょう。

 

 

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