スコティッシュ、マンチカンを買うということ | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

人間好みの外見の犬や猫を作ることによって、どれだけの犠牲があるのか知っていますか?

 

 

 

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マンチカンを迎える前に知っておいて欲しい事。

 

マンチカンの繁殖が本格的に開始されたのは1983年以降。

このマンチカンの短足は劣性(潜性)遺伝。

 

この短足を生まれさせようとすると安直に、短足 × 短足の交配が考えられます。

 

しかし、短足 × 短足 は、

親の致死性遺伝子を色濃く引き継ぐため、高確率で死産や奇形などの障害を持って生まれる確率がとても高くなります

 

死産や生まれて間もなく死んでしまう子もいれば、内臓などの奇形で成猫になってから突然死するなどのケースもあります。

なので、短足 × 短足の交配は、短足が出る確率は高くても避けるべき。

 

短足 × 長足での交配では、死産や奇形などの障害を持つ子が生まれる確率は減ります。

 

なのですが…

短足 × 長足の交配で生まれる子猫は、短足25%  長足75% ぐらいだそうです。

ちなみに販売価格は、長足の子は短足の子の半値以下

 

高額で販売出来る短足マンチカンをたくさん産ませるために、タブーとされる短足 × 短足の交配にはなんの規制もない為、秘密裏にまかり通っているのが現状です。

 

短足の子が生まれるまでには、たくさんの犠牲があり、たくさんの長足の子が生まれる。

それが現実のようです。

 

そのマンチカンですが、その短足が障害なのか突然変異なのか、意見が分かれ議論が続いています。

 

腰、尻尾、脊髄への問題があるとかないとか。

寿命(平均15歳 マンチは11〜13歳)も歴史が浅くて正確に分析ができる程のサンプル数がないためグレーな状態です。

 

今のところ品種登録団体では1団体だけ公認していてあとの大手団体さんは保留だそうです。

 

 

 

スコティッシュは特に買う(飼う)前に知っておいて欲しい事があります。

 

 

可愛い折れ耳は、「骨軟骨異形成症」という病気です。

折れ耳の子はほぼ100%罹患しています。

 

骨軟骨異形成症…

主に四肢の主に関節に骨瘤(こつりゅう)ができます。

進行性の病気で発症を防ぐことも進行を遅らすことも出来ません。

 

何より骨瘤が出来ると、神経を圧迫して激しい痛みを伴います。

痛みに鳴き叫ぶ子もいる程の激しい痛みを抱え、生きていかなければならないのが耳折れスコです。

 

スコティッシュフォールドの折れ耳は、優勢(顕性)遺伝。

 

折れ耳 × 折れ耳だと、ほぼ100%の折れ耳の子猫が生まれます。

 

ですが、マンチカンの危険な掛け合わせ、短足×短足  同様に

折れ耳 × 折れ耳もまた、致死性遺伝子の働きで、死産や奇形などで生まれてすぐ亡くなる子がとても多く

生き残っても骨軟骨異形成症、内臓を含むなんらかの奇形の可能性もほぼ100%です。

 

折れ耳 × 立ち耳だと、30%〜50%折れ耳の子猫が生まれます。

 

マンチカン同様に、販売価格は、立ち耳の子は折れ耳の子の半値以下。

 

そうなるとこちらも同様に、やっちゃダメな交配!とされていても、それを縛る法律や規制がないために折れ耳同士の交配はしれっと多くされているのが悲しい現実。

 

ブリーダーさんの善意に任せてる現状ですが…

善意のブリーダーさんはごくごくごくごく一部…

きっと皆様の想像よりごく一部。

 

 

海外ではスコティッシュフォールドの繁殖は動物虐待だとされ、イギリスとフランスでは繁殖禁止になっていて

その他にも繁殖禁止に向かって動いている国もあります。

 

立ち耳のスコティッシュホールドが、骨軟骨異形成症になる可能性は低いとされています。

 

しかし可能性はゼロではありません。

 

折れ耳>>>>>>立ち耳>>お外猫 くらいかな。と思います。

 

 

可愛い短足っ子や折れ耳っ子がどれだけの犠牲の上に成り立っているのか。

 

知って買う(飼う)のは、個人の考え、個人の自由です。

ただ、知らずに買う(飼う)ことは、良くないと思います。

 

****************引用終***************

 

人間好みの外見を作る事が、いかに動物を苦しめ、殺しているかということです。

 

ブリードで重視されるのは、ほぼ外見ですよね。

そうしないと、高く売れないから。

 

劣悪な環境でなかったとしても、弱い遺伝子を残し続けているのであれば、ブリードという行為そのものが悪ではありませんか?

良いブリーダーとはなんなのでしょうか?

 

その外見は、動物達が望んだものなのでしょうか?

人間好みの外見を残していくことが、種の保存なのでしょうか?

 

外見を残すために多くの犠牲を出し、生きているだけで苦しい思いをさせる種とは一体なんなのでしょうか?

 

 

保護犬猫がメジャー化してきたようにも感じますが、実際はまだまだ、ペットショップ、ブリーダーで買っている人が大多数です。

 

各愛護団体が、保護、TNRなど頑張ってくれており、行政にかけあっている人もいらっしゃいます。

法改正で、数値規制も導入されます。

 

しかし結局のところ、日本人の大多数が現実を知り、ペットショップやブリーダーから買わない、という選択をしない限り、根本的には解決しない問題だと思います。

 

 

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