メリーを飼い始めてから、およそ2か月半経ちました。
↑ 偶然コアラっぽい絵になったメリー。
犬を飼おうと思ったのは、もっと前からです。
私は、ヴィーガンになった日を正確に覚えていないのですが、多分、2年前くらいからだと思います。
豚が、職員に鉄棒で殴られ、その後、と殺映像が流れる動画を、偶然ネットで見かけました。
その日から肉をやめました。
私は、元は大の肉好きで、大学生のときは、あだ名が肉と呼ばれるほど肉ばかり食べていました。
全く食べなくなる日がくるなど、その時は誰も思っていない、どころか、本人も思っていませんでしたね。
犬猫の生体販売問題、動物園やサーカスの問題は当時から理解しており、周りにも動物好きを公言していましたが
動物が好きと言いながら、動物虐待に加担し、積極的に肉ばかりを食べる日々を送っていたということです。
勝手に、動物達は殺されるその日までは、幸せに過ごしているもの、と決めつけていたのです。
おめでたい男です。
しかし、動画を見て一気に目が覚めました。
ショックだった一方で、色々なものがつながったような感覚もありましたね。
肉をやめ、しばらくは肉以外を食べていました。
しかし、調べていくうちに、卵を産む鶏も、乳牛たちも、虐待されていることが分かりました。
その時に、動物達が人間にいかに利用され、殺されているか、完全に把握できたような気がします。
畜産もただの金儲けですから、モノ言わぬ動物がいて、虐待した方が安上がりで、他者の苦しみなんてどうでもいい人間がいたら、そりゃそうしますよね。
こんな簡単なことに気づかなかったんですね。
正直、犬猫問題というのは、動物問題の入り口でしかなかったということです。
動物達は、人間のせいで、レイプ、監禁、誘拐、虐待、殺害 の毎日です。
自分の悩みとか、本当にくだらないと思うようになりました。
こうして、卵、乳製品、魚を食べるのをやめ、菜食になると同時に、毛皮、ダウンなどの動物性の衣類を買わない、動物実験のものは買わない、前から行ってませんが動物園や水族館などの動物利用の娯楽施設には行かないことを改めて決め、ヴィーガンとなりました。
勘違いされている方が多いですが、ヴィーガンは動物を搾取をしない「ライフスタイル」です。
食だけの問題ではありません。
菜食でも、毛皮を買ったり、水族館に行ったりしてたら、ヴィーガンではなく、完全菜食主義、という言い方になります。
菜食に関しては、最初はやっぱり大変でしたね。
まず料理なんてやらないので、何をどうしていいかが完全に手探り状態。
大豆ミートにたどりついてからも、調理の仕方がさっぱり分からず、しぼれば大豆臭さが抜けるとか、そんなこと分かるわけもありませんので、最初はクソまずかったです(^_^;)
おまけに偏食なので、女性が好むような青々とした料理なんて、おいしいと思わないし・・・。
本当に試行錯誤の毎日でした。
今でも下手くそですが、数週間経った頃には、自分がおいしく食べれるレベルにはなりました。
当時は仕事が忙しいこともあり、ヴィーガンになることがしばらくは限界でしたが、将来的にはもっと活動なり、なんなりできることがあればやっていきたいなぁと思っていました。
今、仕事に余裕ができてきたのですが、これは1つ1つの仕事をこなす余裕ができてきただけで、時間的な余裕が大きくできたわけではありません。
その中で何ができるか、というのが、動物問題を発信することと、動物を新たに保護することの2つくらいかなぁと思いました。
なので、このブログを立ち上げ、メリーを飼い始めた、という流れになります。
↑ おやつのりんごを食べるメリー。
メリーを飼って良かったことは、ある生徒のお母さんが、ペットショップの問題に気づいてくれたこと。
そのご家庭では犬を飼ってますが、ペットショップで購入されています。
私は仕事上、裕福なご家庭を担当することがほとんどですが、そういうご家庭はペットショップで購入されている方が非常に多いです。
メリーが繁殖犬として利用されてきたことを話したら、そういった事実を知ってはいたものの、そんなに身近にあるものとは知らなかった、とショックを受けておられましたね。
きっと次飼うことがあれば、ペットショップで買わないと思います。
「身近にある」
動物問題は、これがキーワードです。
事実を知っても、そんなこともあるんだ、とか、自分の預かり知らぬところで起こっているんだ、と、考え、身近にあることとして捉えられない人が多いです。
これは、畜産問題も同じです。
事実を知りながら、肉、卵、乳製品、魚をやめられない人は、その事実が現実のものと認識できず、つながっていないことが多いです。
つながるかどうかは、その人の共感力や、人生経験によって変わってきます。
先日は、仕事用のブログでもメリーのことを発表しました。
繁殖犬として利用されてきた話もしましたが、やはり知らなかったという人が多いです。
教養のある方々が、動物問題の初歩も知らないんですね。
いかに日本が、動物問題に関して遅れている国かがよく分かります。
今回メリーを譲渡してもらうまで、いくつかの保護団体にメッセージを送りましたが、正直、常識があると感じた団体はメリーを譲渡してくださった団体くらいでした。
期日までに連絡しなかったり、こちらが時間をかけて書いたメッセージを明らかに読んでる気配もなく定型文で返答してきたりとか、上から目線で言われたり、
ぞんざいな扱いを受けることが非常に多かったです。
保護団体の人は、変わっている人が多いとか、病んでいる人が多いとか噂を聞くことが多いです。
活動の大変さは理解していますが、こんなことをしているようでは評判が下がるのは仕方がないと思いましたね。
まともな団体の方々がかわいそうですが、愛護団体の足を引っ張るのは、実は愛護団体が多いって話も最近よく聞きますし、目の当たりにします。
つぐみを譲渡してもらったとき関わった人たちは、常識がある人ばかりでしたが。
たまたまだったんでしょうかね。
今回、譲渡いただいた預かりの方は、とても良い方でした。
メリーとのお見合いの際、仕事もされていてお忙しい中、わざわざ駅まで迎えにきてくださいました。
犬猫問題に関して、胸を痛め、預かりをされている優しい方です。
お見合いは親と行ったのですが、親は余計なことに私がヴィーガンであることをしゃべってしまいました。
その方から、なぜヴィーガンになられたのかを聞かれたので、先ほどの豚への暴力の話をしましたが、
「感謝して食べるって言いますもんね。」と言われて、目を伏せられました。
まぁ予想通りの反応です。
この方だけではなく、これが現代の日本人のリアルな反応だと思います。
犬猫には胸を痛めても、家畜はまだまだ現実とつながりません。
どこかで矛盾に気づくといいのですが。
それ以上何も言わず、話題を変えました。
仕事がもっと落ち着いたら、次のステップにいきたいのですが、
ひとまずにメリーが体のあちこちに問題がありますので、手をかけたいと思ってます。