数値規制は確定! 帝王切開は議論なし | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

10/8に、動物愛護部会がありました。

 

動物愛護部会とは、数値規制の検討会で決められた内容を承認してもらう会だそうです。

環境省のホームページで、資料が見れます。

 

無事、承認されたそうで、つまり、これまで検討されていた数値規制は確定しましたグッド!

 

改めて大まかにいくつか、確認してみましょう。

 

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<寝床や休息場所となるケージ(分離型ケージ)>

犬 : タテ体長の2倍 × ヨコ体長の1.5 倍 × 高さ体高の2倍

猫 : タテ体長の2倍 × ヨコ体長の1.5 倍 × 高さ体高の3倍

 

 

<運動スペース>

犬 : 分離型のケージサイズの床面積の6倍 × 高さ体高の2倍

猫 : 分離型のケージサイズの床面積の2倍 × 高さ体高の4倍

 

※1日3時間以上運動スペースに出し運動させる

 

 

<ケージ等の構造>

・ 金網の床材としての使用を禁止

・ ケージ等及び訓練場にサビ、割れ、破れ等の破損がないことを義務付け

 

 

<従業者の員数>

犬 : 1人当たり繁殖犬15 頭、販売犬等 20 頭まで

猫 : 1人当たり繁殖猫 25 頭、販売猫等 30 頭まで

 

 

<繁殖回数>

犬 : 生涯出産回数は6回まで

   メスの交配は6歳まで

 

猫 : メスの交配は6歳まで

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こんな感じでしたね。

 

これまでの日本を考えると、飛躍的な進歩だと思います。

今までは本当に何にも決まっていなくて、業界のやりたい放題でしたからね。

 

もちろんこの程度の数値では、動物愛護としてはまだまだです。

ケージはもっと広くていいし、従業員1人あたりの頭数も現実的な10頭まで下げるべき。

猫の出産回数は決まっていませんし、今回の部会では結局、帝王切開の数も入りませんでした(14000名をこえた帝王切開3回までの署名は提出されました)。

 

そもそも守らなかった場合に、本当に自治体からの指導が入るのかといった問題もあるでしょうし、将来的に、権限を持ったアニマルポリスは必須だと思いますね。

 

今後もより一層、声を上げ続ける必要があることは言うまでもありません。

さしあたっては、10月と11月に、環境省は、一般人からパブリックコメントを募集するようなので、これらのことについて、国民全員で声をあげていくことになります。

 

また、パブコメの詳細に関しては、いずれ記事にさせていただきたいと思います。

 

 

そして、今回の動物愛護部会の細かな内容が、参加者の発信から明らかになっています。

 

かなり話題に上がっているのは、動物愛護部会の委員、脇田亮治という人物のことです。

 

この脇田という人物は、全国ペット協会専務理事であり、愛知県岡崎市にある丸和総合ペットの取締役です。

つまり、バリバリのペット業界側。バリバリの利権が絡んだ人物です。

 

そんな人間が委員にまぎれこんでおり、動物愛護ではなく、ブリーダー愛護の発言が数々飛び出していたようで、SNS上で叩かれまくっていますね。

 

 

塩村あやか議員がまとめた、脇田委員の問題発言ツイートを見ただけで、お金のことしか考えていないろくでもない人物であることがよく分かります。

 

動物愛護に関して話し合っているので、業者が死活問題かどうかは全く関係がありません。

動物に生活を依存させず、別の仕事を探してください。

 

 

あと、ハガキアクションの効果が絶大ということが話題になっています。

 

 

脇田委員が、ブリーダーから従業員数についての要望書が3000枚きているという発言に対し

環境省の長田室長が、1人当たり10頭にしてほしいとのメールが10万通もきている、と言われ跳ね返されました。

10万という圧倒的な数。桁違い。33倍。

 

動物問題は、国民の関心がいかに重要か、ということですね。

 

 

また、同じく動物愛護部会の委員、打越綾子さんの発言が、脇田委員 つまりは 業界側をバッサリ切り、かなり評価されていますね。

 

 

 

杉本彩さん率いるEvaにて、打越委員の発言を含めた報告が上がっています。

 

 

脇田委員の発言にはイライラしますが、ぜひ全文読んでみてください。

 

 

以下は、打越委員の発言の部分。

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脇田委員の「不適正な事業者が残ってしまったのは、行政の放置によるものではないか」について、いくら何でも言うに事欠いて。

 

動物取扱業者の問題については、この1年2年に始まったことではない。

2005年に法改正の時に登録制になり、2012年に様々な数値基準があった。


その度に「自主努力・自主規制」と業界側が発言なさったことを信じようということだった。

「自主努力・自主規制」であれば、ブリーダー崩壊などがあった時には、真っ先に業界団体の長が記者会見するなり釈明するなりの覚悟と誠意が欲しかった。

ブリーダー崩壊がある度に批判を受けるのは自治体職員であり「いつまでも対応しない」と言われてきた。自治体の職員は苦労してきたと思う。
ブリーダーの施設に自治体の担当者が行った時に、すぐに中に入れていただき写真を撮らせていただいて、その写真を全てインターネットに載せて、国民的議論が出来るよう協力していただければ、ブリーダーというのはこういう施設なんだ、思ったより綺麗だ、こういう業者もいるんだと。


情報提供をしてこなかったのは業界団体であり脇田委員の発言に違和感を感じた。

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まさに国民の気持ちを代弁してくれたと言えます。

 

業界側は誠意がないどころか、今も昔も、愛護に関してはただ足を引っ張ってきただけ。

今の数値規制反対がまさにそれですね。

 

愛護で動くことなんて全くなく、本気で動くことといえば、自分たちの生活がかかっているときのみ。

愛護をしているのは、いつも関係のない一般人。

自分達は、ちゃんとやってますアピール、種の保存アピールをしてるだけ。

保護犬猫がこれだけ余っている日本で、無用に生み出してしまっているという自覚すらない。

 

この数年で業界は、一切の信頼を失ったと言えると思います。

そして今回の数値規制の件により、業界はどこまでもお金なのか、と痛感された方が多数いらっしゃると思います。

この人たちには何を言っても通じない、私たちが行動しなければ何も変わらない、と感じた方が多数いらっしゃると思います(そういう意味では国民の関心を高めることには貢献しているが…)。

 

動物問題は全てそうです。

誰かが何かをやってくれる、と思っていも何も変わりません。

お金が絡んだ人間、利権が絡んだ人間を倒すには、圧倒的な関心、そして数が必要です。

 

今後も、声なき動物たちのために、皆で行動していきましょう。

 

近々、帝王切開の件、猫の繁殖回数設定などについての、パブリックコメントを皆で書くという流れになると思います。

各団体の作戦に従っていきたいと思います。

 

 

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