木下大サーカスが、8月から9月の中旬頃まで、公演を行うようです。
木下サーカスは、動物を利用しています。
日本人は、動物に共感できる人が非常に少なく
「動物達は楽しんでサーカスをやっているんだ。」とか
「野生の危険な環境で育つよりも、外敵のいない餌をたっぷりもらえる環境だから幸せなんだ。」とか
「団員さんは優しく接しているんだ。動物達は家族同然なんだ。」といった考えの人が多いのが現状です。
動物があんな不自然な行動をすすんでやると思いますか?
サーカスも、犬猫の繁殖家と同じで、しょせんはビジネスです。
動物はお金であり、お金にならない動物は彼らの中では無価値どころか、赤字を生み出す邪魔者です。
となると、何がなんでも自分たちの思い通りに動いてもらう、というのが金儲けが第一の人間たちの自然な感情でしょう。
なんママさんのこちらの記事を読めば、いかにサーカスの動物達が虐待されているかが分かります。
例えば、こちらですね。
画像の通りです。
四足歩行が自然である熊は、上記のように、しゃがむと首が締まるような状態で拘束されます。
そうして、強制的に二足歩行を強いられるわけです。
見ての通り、ただの虐待です。
次は、こちらです。
象にしろ、ライオンにしろ、なぜ言われた通り芸をするのかというと、早い話が暴力を奮われるからです。
象の場合は、ブルフックという金具です。
このブルフックを皮膚に突き刺し、痛みを与えて服従させるのです。
いわずもがな、ただの虐待です。
木下大サーカスのHPでは、ライオンと、ムチと棒をもった団員の姿がうつっています。
果たして、あれはただの飾りなのでしょうか?
アニマルライツセンター「2020年木下大サーカス 動物虐待の廃止を関係者へ要望。」によると
こちらは2017年の木下サーカスのバックヤードの様子です。
ブルフックをかざし、象を脅しています。
さらに、アニマルライツセンター「インスタグラム」によると、こちらも2017年の木下サーカスのバックヤードの様子です。
象が収容されている場所は、左にある小さなコンテナです。
家族をこんな狭いところに入れますか?
これらを見れば、どれだけひどい扱いをされているのかがよく分かります。
いかに表向きで仲良しアピールをしていたとしても、裏ではこのようなことを行っているのです。
これがサーカスというものです。
ハワイのホノルルの象 タイクの話を知っていますか?
1994年までサーカスに利用されたメスの象です。
日本にもきたことがあるそうです。
タイクは、ひたすら調教という名の暴力によって虐待され、苦しみ続けてきました。
その年数は、なんと15年・・・。
終わりのない虐待で精神的に追い詰められ、耐えられなくなったタイクは、
とあるサーカス公演の日に、ついに暴走します。
公演中、暴れだしたタイクは、目の前の調教師を踏み殺したのです。
暴れだすタイクを恐れ、叫ぶ観客たち。
その後、何人もの団員たちをなぎ倒し、タイクは自由を求め、脱走を試みます。
しかし、脱走した先に自由が待っているはずがありませんでした。
獰猛で危険と判断されたタイクは、その後、86発もの銃弾を浴びせられ、無慈悲に殺されました。
タイクは殺されるべきでしたか?
悪いのはタイクですか?
タイクをこんな風にしまったのは誰ですか?
それはサーカスの団員たちと、そのサーカスを見に行き 支援した一般人です。
アニマルライツセンター「サーカスでの動物利用を禁止・制限する国々」によると、サーカスを制限・禁止する国は、56か国に及びます。
しかし、動物愛護後進国の日本は、いまだに何の制限もありません。
これは日本人が、サーカスの動物利用の残酷さに無知な人が多いからです。
動物にお金を絡めた時点で、必ず最後には虐待が起こるのです。
仮に最初は動物達を大事にしていたとしても、そのうち余裕がなくなれば、正当化して雑に扱うようになります。
そんなことを繰り返しているうちに、いつしか表向きは家族といい、裏では奴隷として扱うことが当たり前になります。
服従させることに快感を覚えるようなレベルの人間もいるでしょう。
動物問題の本質は、資本主義と、人間の欲、人間の無知です。
サーカスなんてものは、人間のパフォーマンスだけで十分です。
動物利用を行っているサーカスに行くのはやめましょう。
サーカスの動物利用が虐待であることを周りの人に知らせましょう。
そして、抗議しましょう。