ブリーダーの本質 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以前、「ブリーダーが動物愛護法改正を見直すべきという署名活動を始めている」 という記事を紹介させていただきました。

これまで何の愛護活動もしてこなかった、蔭山 奈尾美というブリーダーが、法改正による数値規制により商売が危うくなると見るや、突然、数値規制を見直すべきという署名活動を始めたという話です。

現在、署名は1600人くらいです(一部の日本人情けないですね)。

世の動物のためではなく、お金のためということがよく分かる文が書かれていました。

 

 

そして、2週間ほど前に、ユーチューブで配信をしているブリーダーの男が、「動物愛護法による数値規制は無意味」という動画をあげていました。

 

再生回数に貢献しないために、動画は張りません。

 

 

まず、動画の最初に

この話をするとバカが騒ぐから嫌だったんですが、ネタがなくなってきたんで話しますね。

という前置きから、話が始まります。

 

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非常にこの件(数値規制)に関して、甘いなと思う。

僕は数値規制をどんな風にしてもらっても大丈夫。優等生なんで。

ケージの大きさ、ケージの素材、繁殖回数、犬1頭に対するスタッフの人数に規制を加えるよう、一般人の方が署名活動をされているようですが、ちょっと甘いかなって。

ブリーダーの観点から見ると、規制をするとコストがかかってしまう。

1個1万円のケージ全部買い替えろってなると、100頭くらい犬がいる犬舎では100万、200万かかる。

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甘いも何も、それが狙いでしょう。

そうして、ブリーダーを減らす方向に持っていきたいわけです。

 

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費用が整わないなら頭数減らせってなるけど、そうなると保健所もっていきますよね。

そしたら、殺処分なりますよね。

里親って言っても誰ももらってくれないし。

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びっくりしました。

当たり前のように、「保健所もっていきますよね」って語ってるんですよ。

つまり、このブリーダーは

「一般に、ブリーダーは、手に負えなくなったら、その分だけ保健所に持っていくものだ」

っていうことを認めたことになりますよね。

 

生体販売って、まさにそこが問題なわけじゃないですか。

別に問題は、悪徳繁殖家だけではありません。

普通のブリーダーであっても、しょせんは金儲けだから、今回のように不測の事態があって儲からないとなった時点で、余った犬たちは不要になり、保健所に持っていくってことでしょう。

この流れを断ち切るために、皆が活動をしているわけじゃないですか。

 

里親、誰ももらってくれないって、そんなことはないでしょう。

純血だったら人気だろうし、長い期間かければもらってくれる人が現れます。

要するに、商売だから長い期間かけたくないし、売れる子をどんどん増やしたいから邪魔なのでしょう。

犬ではなく、自分たちの儲け、生活が優先だから。

それが良いブリーダーなのでしょうか?

 

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頭数が減ったら、ブリーダーの収入が減るじゃないですか。

収入が減ると廃業になるブリーダーが増えてくるんですよ。

ブリーダーが廃業になるってことは、世の中からペットが減るってことなんですよ。

これは世の中の誰もが避けたいはずなんですよね。

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な、何言ってるんでしょう、この人・・・。

 

今、世の中に、里親を募集している不幸な犬猫がどれだけいると思っているんでしょうか。

捨てられた、虐待された、多頭飼育崩壊の現場から救助されたなど、色々な辛いめにあった子達が、どれだけ飼い主を待ち望んでいると思っているんでしょうか。

 

そんな現状があるから、生体販売禁止に向けて、色々な人たちが発信して、活動しているわけじゃないですか。

その人たちが、ペットが減るのを避けたいと思っているわけないでしょう。

 

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ペットがいなくなるのは誰もが避けたいと思うけど

スタッフを増やすと廃業になっちゃうわけですよ。

だから、一般人と現実ではかなりの温度差があるんですよ。

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一般人と現実が温度差があるのではなく、愛護家とブリーダーにかなりの温度差があるのはよく分かりました。

 

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早めに引退させればいいってなるけど、引退犬なんて誰ももらってくれない。

簡単にもらってくれないから、保健所があるんですよ。

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それが生体販売の問題なんじゃないんですか。

簡単にはもらってくれないから、生み出してはいけないわけですよ。

そういう流れを断ち切るために、生体販売をなくそうという話なはずですが・・・。

本当に何を言っているのでしょうか。

 

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帝王切開は1回までってなってるけど、そうなるとフレブルなんて1回しか生めない。

てなってくると、1頭を高く売るしかない。

高く売ると手売りで売れないから、ペットショップに卸すしかなくなる。

ペットショップも高く仕入れたから、高く売る。

そうなると売れないから、保健所へ持っていく。

だから、高く売れない。そうなると廃業。

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その廃業が狙いなんですよ。

 

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抜き打ちで立入検査なんかやったって無意味。

居留守つかって、1日かけて掃除すればいくらでもその場しのぎでなんとでもなる。

ちょっとあれなんで、2時間待ってくださいって言えば、バカでも回避できる。

年齢制限の案もあるみたいだが、私の後輩の年配のブリーダーはめちゃめちゃいい人で、めちゃめちゃ犬大好きで、犬舎もきれい。

若いヤクザみたいなのは、ブリーダーOKなのか。

論点が違う。

適正な食事を与えろ、適正な運動量とか、適正って何だよ。

どこからが汚いとか、どこからが綺麗とか決められない。

規制が変わったとしても守らない人は守らない。

規制じゃなくて排除しないと意味がない。

こういうこと言うと、行動することに意味があるとか言う人いるけど、微力じゃ変わんないのよ。

もっと大きく変えないと変わんないから。

じゃあどうするの? って話だけど、ペットショップなくすのが1番早い。

パピーミルとペットショップがwinwinの関係になっている。

よって、甘すぎる。

現実を知ってる現場だからこその意見。

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ここまでです。

ツッコミどころが多すぎて疲れるので、1つだけにします。

 

ペットショップの生体販売をなくすべきなんて、皆とっくの昔から分かってます。

 

自分のは本質的な意見で、君たちは分かってないんだ、みたいな雰囲気出して言ってるのですが、まさかのもったいぶった結論がこれです・・・。

そんなことは分かり切ったことであり、意見にすらなってないです。

そのためにどうするのか? って話なんですよ。

 

ペット産業は、業者、獣医師、行政など、利権でズブズブの連中が沢山いるので、ペットショップの生体販売をなくすとなると猛反発をくらうわけです。

お金でしか動かない連中が、世の中には沢山いるのです。

善意の寄付のみで成り立つ複数の団体が、力を合わせて日々活動して、戦って、戦って、戦い続けても変わらないことがほとんどなのです。

なので、変えれるところから少しずつ変えるしかないんですよ。

考えが甘すぎるのは、このブリーダーです。

 

行動していない人たちの意見って必ずこうなります。

最後は極論なんですよね。

日頃から行動しないから、変えるということがどれだけ大変か分からないんです。

そもそも本気で変えたいとも思っていないし、戦いもしないので、永遠に理解できず、謎の上から目線で ただ極論を述べるだけになります。

 

世の中の誰もが、ペットが減るのを望んでいなくて

さんざん引っ張った、画期的な意見が、ペットショップをなくせ、だそうです。

改めて、ブリーダーの感覚はすごいですね。

 

この人物にしても、蔭山 奈尾美にしても、本当に自分たちのことしか考えていませんね。

結局は、ブリーダーが赤字になるとか、廃業する、ということを言いたいだけであり、その主張を通すために動物達が殺されるって話にもっていって、同情を誘っているだけです。

赤字になっても他の仕事を探してでも最後まで面倒見る、とかではなく、生活に困れば保健所に持っていくと。

どこが良いブリーダーなのでしょうか。

 

この人たちにとって、良いブリーダーの条件とは、悪徳ブリーダーでないことのようですね。

犬好きで、ちゃんと世話して、注文があってから生むみたいな。

それは、普通のブリーダーです。

良いの基準が低すぎるんです。

 

ブリーダーがやっているようなことは、愛護活動家は、無償で、仕事の合間の時間を削ってやっています。

そして、無用に生み出したりしません。

 

 

ただ、今回の件で、どうやらブリーダーが相当焦っているというのは理解できました。

今まで何にも行動してこなかった人たちが、突然行動し始めてるわけですからね。

世の動物のために動かなくとも、自分たちのお金のためなら動くということです。

これは世の中にはびこる、利権でズブズブの連中たちと同じです。

今まで隠してきたのでしょうが、法改正のおかげで、ブリーダーの本質が見えてきました。

 

 

「生体販売縮小チャンネル」さんのこちらの動画でも、このブリーダーの無知を批判しています。

というか、私はこの方の動画から、そのブリーダーの動画を知りました。

 

 

今回の件で、法改正により、どんどん規制を進めなければならないと改めて思いました。

次は5年後ですかね。

 

 

畜産は残念ながら、今回の動物愛護法改正では、全く進展がありませんでした。

犬猫以上に、利権でズブズブの政治家が沢山いる上に、日本人の知識も関心もなく、全く進みません。

 

↑ずーっとこの檻(分娩ストール)に閉じ込められたまま、身動きもできないメス豚

 

拘束飼育、品種改変による体の負担、麻酔なしで体の一部切り取り,斬殺など、生産過程そのものが虐待で満ちており、加えて暴力も日常化しています。

無法地帯です。

畜産動物達は、ただただ苦しみの毎日です。

感謝とか、いただきますと言って、正当化されるような話ではありません。

5年後には日本でも理解が広まっていることを祈ります。