前期授業第11週です。天気は、雨のち晴れ。新大阪駅は、かなり落ち着く。やはり、本来ならば、梅雨のシーズンで、国内旅行客が一時期、減少する時期。しかし、インバウンドは相変わらずで、東南アジア系団体観光客の姿も。「ひかり」乗車。比較的、空いている。この列車は、浜松・静岡以外に、熱海にも停車するので、時期によっては、国内観光客に人気の列車。京都駅に5分停車、これは、臨時の「のぞみ」が運転される際、京都駅で追い抜くため。勿論、京都駅であれば、対面乗り換えができ、乗り換えに便利。名古屋駅は、雨の影響でタクシー乗り場は長蛇の列、客待ちするタクシーはなく、たまに来るタクシーを目指して、人・人・人。東山線の混雑は相変わらずだが、雨の影響か、リニモは比較的すいている。勿論、いつも通り、インバウンドの家族客も。帰りは、新大阪行き「のぞみ」乗車、比較的すいている。京都駅で「ひかり」を追い抜く。

 高等学校でカリキュラムが変更となり、「地理総合」と「歴史総合」が必修となった。それ以前は、長らく、地理歴史では、「世界史」が必修、「地理」「日本史」が選択、さらに前は(といっても、相当古いが)、「地理」が必修であったため、全国の都道府県で「地理」「専門」の教員が採用されたが、「地理」の選択化で、一部(多く?)の県で「地理」「専門」の教員の採用がなくなったところもあり、その前に採用された「地理」「専門」と称する?「教員」が、いつまでも「稀少性」があるとされたことがありました。いわゆる、「他のひとがいない」ということで、地元学会役員をいつまでも務めることなどがありました。反対に、「世界史」が必修で、教員採用試験も「世界史」の採用が多く、「世界史」で教員採用試験を受験するとなりやすい? その結果、「世界史」での採用者は、他の科目と比べて、出身大学が異なる? 大学で、「世界史(東洋史・西洋史)」の専攻者は比較的少なく、なりやすいとともに、本来は世界史専門ではないのに、「世界史」で教員採用試験を受験する、特に、「日本史」が専門の学生が受験、採用後は、「自分は日本史だ」と主張することもあった? 大学入試も、地理歴史では、「地理の選択化」で地理の受験生が激減、某D大学を代表例として「地理」がなくなり(もっとも、問題作成者の問題が基本的にあったわけですが)、某KG大も一時期なくなりました。減少以外の理由もありますが・・・。反対に、「世界史」は、必修もあり、比較的早くに(1・2年次)に学ぶため、「日本史」「世界史」が受験科目となりました。大学の中には、教員に「世界史全般」が専門の教員がいない、例えば、人文系学部がない大学では、世界史入試問題作成のために、「世界史」の教員を採用することもありました。ところが、「世界史」が「選択」となり、入試に大きな影響が出ると考えられます。すでに、予備校の「世界史」担当者に影響が出ています。すなわち、「世界史」受験者の減少により、予備校での受講生減少となっています。反対に、「地理」が増えるかというと、教員の問題があり、簡単とはいかないようです。長らく、公立高等学校で採用がなかったため、入試対応の地理が担当できないことがあるようです。現実的には、「専門外」担当があるようです。まったく対応していない高校から、対応は、理系を中心としたクラス(入試に必要者)と「探求」のみ、地理専門の講師採用、そして、「地理選択」の時代から、「地理」専門教員を採用して、難関国立・私大の実績を伸ばした高校(私学中心)まで、多様です。実は、「受験界では、「地理」がねらい目」で、進学実績を伸ばした「私学」は、このことをよく理解しているところです。反対に、「地理」専門教員の採用停止、進学実績が低下となった、「公立」高校も多く、入試科目の影響は、「知る人ぞ知る」ということでしょう。進学実績が低下した府県の「公立」高校では、「全府県一区」の学区改編で、特定高校に集中、特定高校は「低下していないように見える」ことがあったり、地元私学に有力な受け皿がないために、「公立優位」の状態が続いたりしています。大都市高校なのに、難関国立・私学の進学者が少ない「公立高校」や、唯一の有力私学に集中、「抜きんでている」と評される場合がありますが、客観的な状況・事情とその要因を見る必要があります。いずれにしても、「カリキュラムの変更」に伴って、「大学入試状況がどう変化するか」、この見極めが、生き残りに、必要でしょう。「少子化」が加速しています。その結果、「公立」「私立」ともに、二極化するでしょう。いうまでもなく、対応した高校としない高校で、よく「難関大に合格している」とされる「公立」高校も、実は高校が対応しておらず、浪人して「予備校」の力で合格しているのが「実態」だったりします。特に「中堅」とされる「公立」「私立」高校が、どちらに行くか、二分化されます。実は、「実績を上げている」とされる「私学」でも、「校内で二分化されている」ことに注意が必要です。「校内に、二つの高校がある?」 勿論、「公立」でも、難関国立・私学に合格するのは、浪人を経た一部(ところが、難関国立・私学に合格とネットで「超進学校」と表現された高校もありましたが)で、かなりは、私学二番手校にも不合格が続出するところもあります。以前からよく言うのですが、「高校の進路指導の実力は、比較的下位の生徒をどこに行かせるか」「ここ以上の大学に進学させているか」が、高校選択の注目ポイントです。勿論、大学もそうで、「有名企業に就職させている」といっても、「マンモス大学」(実は、難関大学は、「肥大化」して「マンモス大学」です)では一部だったりします。「多くの学生を、どこに就職させているか」、「いかに有名大学でも、多くの就職状況はどうか」をみて、進学先を選ぶ必要があります。今は、「転職サイト」のテレビコマーシャルが大流行ですが、「実質的な就職状況」が反映されています。すなわち、大卒の内定率・就職率は高いと報道されています。かつては、大卒の離職率は低かったのですが、今は「3年以内に3分の1」と言われています。「とりあえず内定が出たところに就職する」「とりあえずは、期限付き雇用で<就職する>」「とりあえずはアルバイトをする<大学には、就職を希望しないと伝える「就職希望者数から外れる」>」、そして、かつてであれば、「ハローワーク」にいって、「希望の就職先を探す」(実は、早い場合は、4年生の10月ぐらいから、多くは、卒業直後から、実は、世間では「難関」とされる大学生が多い)、しかし、今は、「いくつもの、<転職と称する>サイトに登録する、「ここがダメだったら、こっちも」というわけで、大学入試も「延べ志願者数と実志願者数が大きく異なるように」、「転職サイトも、重複登録が多く、企業からすれば、転職サイト登録者は<同じ人ばかり>ということとなります」。世間では「難関」とされるため、「ハイクラス」という言葉が「響きます」。「入試・入学方法は・・・」というところですが。今一度、「面倒見がいい」大学の、就職指導力が問われます。ここについても、重要な大学選択の基準でしょう。「指定校推薦がある」という理由で選ぶのではなく、大学卒業後の就職、その後までも考えたいところです。