前期授業第10週です。天気は晴れ。6月後半だが、気温は上昇。新大阪駅は、少し混みあう。やはり、「こだま」乗車、それでも、窓側は席が埋まる盛況ぶり。阪急の並走区間での追い抜き・すれ違い、近江鉄道五箇荘駅での交換はいつも通り、名古屋駅手前で、名鉄特急豊橋行きを追い抜く。東山線の混雑は、さらに増した感じ。森の中の緑は濃く、教室は冷房が入って快適。帰りのバスも、分散乗車で、乗車はスムーズに。夕刻のJR高島屋デパ地下は大賑わい。食品は、名古屋の地元店が入っていたりするが、菓子、特に洋菓子店は、全国展開店が多く、意外と「地元菓子」を探すのに手間取る。しかし、そこに気づいたのか、大きな荷物を持った、いかにも「名古屋土産」を探している客には、「名古屋」を「猛」アピール、勿論、試食も勧める。価格設定も、気軽さを出す。名古屋からは、東京方面と新大阪方面等の両方への新幹線客があるため、窓口は大混雑、JR東海ツアーズも、旅行窓口業務部分を閉鎖し、「切符販売」に専念する模様。帰りは、新大阪行き「のぞみ」乗車、意外と空いている。

 さて、教員採用試験の受付締め切り(試験日が早まっている)となり、表向きの競争率が発表されています。やはり、地方を中心に、小学校教員採用試験が「過去最低」を更新、限りなく、1・0倍にじわじわと近づいています。さらに、中学校は、社会科が高倍率のため、中学校全体では小学校よりも倍率が、あくまでも比較的で高いが、教科によっては、何と「定員割れ」、例えば、中学校国語などは「0.9倍」も出ています。かつては、地元女子大の文学部・家政学部が、国語・英語・家庭科の教員を輩出していましたが、学生が集まらないために、学部統合・学科統合などによって縮小、さらに、指定校推薦などの、「本格的な入試」を経験せずに大学入ってくるために、教員採用試験などの「試験」を避ける傾向が影響しているようです。ある意味、「チャンス」を生かしきれていない。「小学校教員」はいまや、地元「〇ラン」大学の「独壇場」ですが、「中学校教員」も、「国語や数学」など、地元私立大学の占有率が高まっており、「地方私大の生き残りのチャンス」ですが、それに取り組める大学とそうでない大学で差が出る模様です。関西でも、奈良・兵庫・滋賀の大学で、「地方大学と同様」の事態となっています。実は、古くから(現在の年齢でいえば60歳台でも)、高等学校で、社会科の競争率が高いため、文学部で歴史等の社会科系専攻だったのが、文学部では、国語・英語・社会科の教員免許が取得できることから、特に、文学部で学科を統合、人文学科1学科にするなどもあり、歴史等が専門なのに、国語・英語の教員免許を取得、国語・英語の教員となる人が少なからずあり、特に、京都のR大では、その教員免許取得状況がホームページで公表されています。しかし、教員免許取得に必要な「最低限」の教職科目しか履修していないため、例えば、国語の教員となったが、「僅かな古典」しか学んでいないこともあるようです。勿論、意外と多いのが、〇〇専攻といっても、「卒業に最低限必要な専攻科目」しか履修せず、むしろ、専攻ではないが、専門科目を専攻生以上に履修する場合もあり、専攻所属の意味は、昔からではありますが、「意味が薄い」のが現状です。私立の難関大学進学高校では、「一般入試」が中心で、「一般入試」対策指導が必要です。そのためには、教員自らが「一般入試」の経験が必要で、また、大学で、最低限以上の専門科目の履修が必要です。教員採用に当たっては、「大学・学部・学科・専攻」だけでなく、「一般入試で入学したか」、「どれだけ指導教科に対する専門科目を履修したか」が問われるべきでしょう。企業の中には、面接で「入試・入学方法」を問う企業もあり、それを確かめるために、「入試で受験した科目」を問う場合があるようです。さらに、「地理」と答えた場合には、その高校で「地理」の授業があったか(実は、「地理総合」必修化以前に、「地理」をカリキュラムに設定していない高校も多くあった)、「わかっている企業・学校」は、ここまで問うわけです。難関大学で、「一般入試」を維持する理由は、「就職対策」でもあり、これが、「難関大学の就職状況」を維持しています。ということは、「難関大学に一般入試以外で入学すると・・・」ということでしょう。