前期授業第7週です。天気は快晴、ただし、空気はもやっており、伊吹山など、山間部まではよく見通せない。新大阪駅は先週と同様の人出、コンコースには、インバウンドの団体客が、どうも欧州系が多い模様、円安の影響か。「こだま」乗車、やはり空いていて、落ち着く。もはや空いているのは「こだま」のみ、と言っても、名古屋駅からは乗客が多くなる。近江盆地では、小学生の田植え姿が、濃尾平野も水田に水が張られる。関ヶ原、「しまむら」付近で「ひだ」を追い抜き、稲沢付近では、「植木林」が点在するのを確認したい。名古屋駅手前で重連のコンテナ列車とすれ違うのはいつも通り。東山線・リニモは相変わらず。授業は、グループ討論とグループ代表発表、担当者のコメントまとめ。名古屋駅からは、新大阪行き「のぞみ」乗車、2列窓側着席、窓側が埋まり、先週よりは空いている。京都駅で岡山行き「ひかり」を追い抜く、ここで乗り換えるのが、新神戸より先へ行く場合は便利。九州巡検のお話。今が旬なのは、何といっても、熊本県菊陽町に進出した半導体工場の「Tsmc」、周辺にも既設の工場が多数あり、内陸工業地域といったところか。道路は通称「Tsmc」通りと称され(なんと、店の名前に登場!)、朝の通勤時間帯は大渋滞が発生、豊肥本線の肥後大津行き電車は大混雑、最寄り駅、といっても工場までは坂を上ってかなり歩くが、原水駅はホームに人があふれる通勤ラッシュ、新駅が建設されるとの話も。本来ならば、熊本方面への通期通学客流動が、反対方向の肥後大津方面への通勤客も。地元の不動産は高騰、菊陽町のみならず、隣接の合志市、大津町も。熊本電鉄が通じる合志市は熊本の郊外住宅都市として人口増加が著しい。熊本電鉄が残ったおかげ。極めて対照的なのは菊池市、熊本電鉄の路線が廃止となったため、人口減少が著しい。地方では、道路整備が遅れ、通勤時間帯の道路渋滞が著しい。安定通勤通学ということで、鉄道が重要です。また高齢者は自家用車が使えず、病院の立地も、鉄道駅近くが重要、生き残る医療機関は、「鉄道駅前立地」を考えている。阪急千里線の某病院が典型例。菊陽町・合志市・大津町は、いずれも阿蘇からの白川右岸、北岸の河岸段丘上、ちなみに左岸、南岸は益城町や御船町は熊本地震で大きな被害があったところ、勿論、きわめて対照的。立地条件で、よく指摘されるのが熊本空港の「臨空立地」そして、白川などの豊富な「水資源立地」、河岸段丘上の「地盤がしっかりしていること」です。しかし、「熊本空港は霧の発生が比較的多く、欠航の心配がある空港」として航空業界では知られています。阿蘇の噴火や今後の地震の心配もあります。白川の過去の氾濫も有名です。意外と地理学、特に自然地理は考えていない? 話は戻って、そこで、巡検案は、熊本城・水前寺公園・県庁のルフィ像、Tsmc工場遠望、肥後大津のゾロ像、肥後大津から豊肥本線乗車、立野のスイッチバック、熊本地震で被害を受けた旧・九州東海大学校舎見学(真下を断層が走る)・ロビン像も、崩落した阿蘇大橋と新阿蘇大橋、宿泊は、阿蘇ファームランド、温泉もおすすめ、さらに「裏見の滝」、黒川温泉もおすすめ、特に「新明館の洞窟風呂」、黒川温泉のアクセスは、博多からの高速バスがあり(予約した方が良い)、湯布院・阿蘇駅・肥後大津駅・熊本駅とのバス便も本数は少ないのですが、あります。阿蘇は、大観峰からカルデラ一望、カルデラ内に「鉄採掘場」があります。高森駅(駅前にフランキー像、駅ギャラリーに多数の日本を代表するアニメ作家の色紙も圧巻)から南阿蘇鉄道乗車、立野から熊本へ、新大牟田で三井三池炭鉱跡見学、三川坑と万田坑が見学できます。曜日に注意ですが。鉄道マニア的には、大牟田から福岡へは西鉄乗車がおすすめ。教材としては、「工場立地」や「カルデラ」の地形図読図への活用が考えられます。