令和6年能登半島地震で震度7の発生は16時、東北地方太平洋沖地震の発生は14時でした。すなわち、午後の昼間です。ちなみに、関東地震は、ほぼ12時でした。内陸活断層型地震は、九州・北海道では夜間(深夜)に発生、東海・近畿は朝(早朝)に発生と、夜から朝に発生しています。この時間の傾向から、「可能性」ですが、「気を付ける」時間と生活リズムの対応が取れます。兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)は、今回と同じく1月発生、前年の夏は異常な高温という「条件も同じ」です。今回の地震を「内陸活断層型地震」とするならば、「寒暖差」「気温の年較差」が、「大きな要因」とも見え、すでに拙著で指摘しています。1944年の昭和東南海地震・1946年の昭和南海地震、1943年の鳥取地震、その「間(あいだ)」で発生したのが1995年の兵庫県南部地震、1993年の北海道南西沖地震、2003年の北海道十勝沖地震、その「間(あいだ)」で発生したのが2018年の北海道胆振東部地震、そして、1948年の福井地震、1964年の新潟地震、その「間(あいだ)」で発生したのが2024年の令和6年能登半島地震です。能登半島は、地形から見て一目瞭然ですが、東北東から西南西の方角に、何本もの活断層が走っており、北北西に面した海岸、奥能登丘陵、邑地潟地溝帯、宝達丘陵と、断層地形が並びます。邑知潟は「地溝湖」で有名で、拙著でも、20万分の1帝国図「七尾」大正8年製版を提示しています。余震が多数発生していますが、過去の大地震と比べて、その余震の数は膨大で、それだけ、「多数の活断層」があり、「多数の活断層が動いている」ということでしょう。全般に、「西(西北西)」の方角へ、1m以上動いたようです。今後の調査で、地上で、地層の「ずれ」が特定される可能性があります。全般的に、過去の例と同じく? 「海洋プレート型地震」の「発生後」に起きた、その「間(あいだ)」で発生した「内陸活断層型地震」とみることができる可能性があります。その規模や頻度は、その場所の活断層の状況(数や規模)により、左右されると考えられます。今後も、地球の温暖化により、「気温の年較差」が拡大、「活断層の活発化」が予想されます。まずは、「間(あいだ)」が要注意でしょう。まず、その対策ですが、「古い家屋」が倒壊した、との指摘ですが、どうも「一定期間内に建てられた家屋・建物」に見えます。日本海側は、「積雪地域」で、屋根は「雪の重み」を考慮して「軽量のトタン屋根」等にし、「瓦はできるだけ使用しない」のが、「自然環境から見た原則」です。瓦屋根を使用すると、雪国では、経年劣化が特に「柱」にのしかかり、最も重さがかかる「一階部分」の柱にひびき、一階部分が押しつぶされることとなります。実は、すでに、阪神淡路大震災でも、指摘されました。すなわち、実は共通点は「瓦の大産地」の存在です。家屋の建築年、使用材料、特に屋根材、これらの調査が待たれます。ついで、陸路が寸断されています。大型船が入港できない港が多いのも問題です。過去の震災でもあったのですが、大型船(フェリー等)が入港できれば、風呂や厨房設備もあり、「避難所」として活用できます。せっかくの「能登空港」が機能していません。実は、能登空港を守るためにやったことがあります。それがどう影響したか、も検証されるべきでしょう。陸上が寸断されれば、「空路の活用」は「必須」です。特に、空港を拠点にして、ヘリコプター等で、「孤立地帯」への物資輸送に活用されるべきです。ドローンの出番でしょう。ここで、「能登空港」の存在意義を示してほしいところです。なお、この文章の内容を引用、再度提示されるときは、引用元を必ずお示しいただきますよう、明記しておきます。また拙著『自然地域学』もご参照ください。