再び、偏差値ランキングのお話です。かなり昔、某予備校のお話です。模試や合格・進学結果から、偏差値ランキング表を作成していました。そのまま出すと、〇〇〇〇の最後の〇が、入れ替わりました。一番手の最後と、二番手の募集人員が少ない(その結果、合格者が少ない)ところが入れ替わりました。そこで、某〇大卒の方が、「〇〇〇〇」というではないか、やはり偏差値ランキングは、「〇〇〇〇」とすべきではないか、というわけです。予備校や受験産業業者の偏差値ランキングが異なるのは、実は、「調整」が行われているわけです。しかし、実際は隠しようがなく、某〇大は入学式を迎えて大幅な欠員に、大量の補欠合格を出し、マスコミで大きく報道されました。そこで、某〇大が採った策は、後々に。以前に書きましたが、地方の国立大学の教育学部が「優しく」なっているわけですが、「中央の予備校や受験産業業者」は、「やはり、国立大学」ということで、「調整」していたわけです。最初は、「カリスマ進路部長」のみが知っていました。同様のお話が、「地方」(ただし、某「大きな地方」も含む)の「帝大」にもあるわけです。共通一次が始まった当初、まずは「カリスマ進路部長」が気付きました。よく、高校の進学実績を示すのに、「旧制帝大に何人」ということがあるので、関西のある高校が、新幹線が開通していた某旧帝大に大量に受けさせに行きました。狙いは的中、大量に合格、その旧帝大のある地方紙に合格者数上位の高校が掲載され、「関西の高校が掲載されている」と、すごい反響となりました。「地方」の「旧制帝大」も、共通一次以来の情報の明確化、そして新幹線開通や航空交通の発達(航空運賃が安くなる)によって、変化が起きているわけです。これについていける「カリスマ進路部長」や「予備校」が生き残れます。すなわち、「地方」の「名門」とされた予備校が淘汰されました。某Y予備校が典型例です。関西の「カリスマ進路部長」のところへ、関東の「〇〇〇〇〇」の一員とされる、大学ではなく「校友会」の方が来られました。母校愛にあふれ、関西で、自主的に広報活動をされているわけです。そこで、「カリスマ進路部長」が尋ねました。「関西での校友の数はどれぐらいですか」「〇〇〇です。」「桁が大きく違いますね」。関東ならいざ知らず、関西ならば、「〇〇〇〇」と同窓の数がまったく違うわけです。同様の話が、「地方」の「旧制帝大」は、その地方では「一番」の大学とされるかもしれませんが、他の「地方」は勿論、「大都会」では、「比較的」「少数派」ということがあるわけです。高校にとっては、「進学実績作り」ですが、その後の就職「場所」ではいかがでしょうか。偏差値ランキングは、大学単位だけではなく、国立大学の教育学部の例のように、大学学部(さらには学科)単位、すなわち募集区分・合否判断区分で見なければいけません。「一番手」の〇〇学部より「二番手」の○○学部の方が、偏差値ランキングが上のことがあります。その理由は、「資格」が関わることがあります。典型例は「医学部医学科」で、「地方」の「医学部医学科」が、「旧制帝大」の「医学部医学科」以外よりも偏差値ランキングが高いことです。「医学部医学科」以外でも、「資格系」とされる「学部学科」が、大学全体の難易度ランキングと大きく異なることがあるのは、すでに常識となっています。「資格」を売りにする大学は多いのですが、意外と知られていないのが、「資格」の種類と「就職」です。「資格」には、「国家」資格と「民間」「資格」があり、「国家」資格は、さらに「業務独占資格」(その業務を行うのに必要)と「名称独占資格」(その資格名称を使用することができる、必ずしも必要とは限らない、法律で指示される)があり、「民間」「資格」は、かつては「技能検定」とされてきましたが、今日では「〇〇士」と称したりして、「資格」とされることがありますが、あくまでも「民間」の団体(特定の企業もある)が認定を行うものです。高等学校の「進路説明会」でここまで話をする進路部長かどうかで、「判断」ができます。質問してみるのもよいでしょう。勿論、「企業」も熟知している必要があります。とにかく、「民間」「資格」が急増しています。また、教員免許のように、大学で単位を取得すれば取得可能な資格もありますが、多くは「受験資格ができる」ということが多く、実際は、実質的な合格率は低い場合が多いのです。実質的に「受験制限」を行っている場合もあり、受験者数から合格率を出すのではなく、入学者数から合格率を出すと、「驚異的」となることがあります。このことも、進学前に、確かめておく必要があります。資格を取りに、あえて「ここの〇〇大へ来た」が、取れなかったということも実は「多い」のです。当然、「資格」がなければ、「就職」にも大きく影響します。さらに、「資格」を取っても、「わが社の業務とは直接関係ない」「資格を生かして独立されるのではないですか」と指摘される場合もあるわけです。「資格」取得=「就職」に有利とは限りません。

 今日はここまで。以上に関連して、大学学部学科と資格・就職の求めれるものの突っ込んだ話は次回へ。