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ぼちぼちと

宇宙人に出会ったら、どうする? ブログネタ:宇宙人に出会ったら、どうする? 参加中
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宇宙人に遭遇したら

痛くしないでっ!

って頼む。



23年の歳月を過ごし、親友との関係を終えたのは約2年半前。
お互いに短所も長所も認め合い、心から信用し合う仲だった。

「軽蔑する」と言われ、突然別れを言い渡されて、寝ても覚めても奴の事を考えた。
中学時代から積み上げてきた思い出を振り返ると、身を切られる思いがした。
しかし奴は一回言った事を取り消す奴じゃない。
って言うか、取り消すくらいなら初めから言わない。
それくらい奴の自己責任は完璧なまでに完成されていて、自分の選択に責任を負う覚悟を
持っているのだ。
だから永久にオサラバ。

あいつは初めて会った時からちょっと普通とは違ってて、教師さえも黙らす迫力があった。
普通の大人じゃ敵わないくらい見透かしていたから、教師がビビってたんだな。

そんな奴の言う事は、ガキの俺にはサッパリだった。
「だってこうじゃねーかよー」なんて言ってると「馬鹿は黙ってろ」の一言で終わり。
俺の言う事は「屁理屈」に分類されるらしかったのだが、俺には分からんかった。
悔しくて、必死でカラカラな脳味噌を使って、理屈とか道理ってもんを考えたものだった。

俺は奴のようになりたかった。
だから色々と吸収しようとした。

奴の言う事はいつでも間違ってなかった。
最後の話でも、奴は間違ってなかった。
けど俺も間違ってなかった。

ほんの数か月前に絶縁した軽蔑しきった親兄弟と、俺の選択が同じだった事が
あいつに別れを決定させたのだと思う。
それであっけなく23年間の付き合いに幕を閉じる。

俺は奴を100%認めてるし信じてるから、あいつが出した答えに異論も文句もない。
いや、3日間くらいは少~しはあったかな。
了解!ってな具合に簡単には受け入れ難く、文句の一つや二つも思い浮かべなきゃ、
悲しみに呑まれるじゃん。


数日後、お互いに役割が終わったんだという考えに至った。

正しいが、俺はその選択は好まないと思う事が増えて来ていたのを見つめると、
生き方が違い過ぎて潮時だったのかも知れないとも思えた。
今振り返ると、あれは共に過ごし積み重ねていった時間が消え去ってしまうような錯覚からの、
過去への、思い出への未練だったと思う。消えやしねーのに。

今度は今の俺に合った、親友に代わる存在が現れるのではないかと思った。
新たな役割を持って現れる人が。
そう思って1年数か月・・・・本当に現れた。

初めて会った時から惹かれたが、個人的に酒を酌み交わせる仲になれるとは思わなかった。
向こうがガンガン近づいてきて、奥ゆかしい俺は「え、なんで俺なの?」と乙女のように
戸惑った(笑)

その人がある時言った。
「初めて会った時、絶対前世で会ってるって思った。そんな気しなかった?」

それで声掛けて来たのか!?
そんな繋がりは俺には分からんけど、ただ話せば話すほど俺が欲しいと思っている物を
持っている人で惹かれる一方だったし、この人と出会えた俺は、進んでいる方向は間違って
いないと根拠のない自信が持てた。
類友の法則を信じてるから、俺の変化が引き寄せたのがこの人ならイケるはず。
そう思えるくらい自分自身を受け入れてきている人だった。

その人は不思議な事を言う。
「のり、3月22日以降にロトクジ買いな。今回のは・・・厳しいかな」とか、
「おー、割れたか~!!ヒビ入ってたもんなぁ♪」とか
「魂に従え」とか、いつもいきなり。

博識で良識ある普通の会話(笑)が出来る人で、初めは全くそういう面は見せず
知らなかったが、俺もたまに相手を見て、前世とか魂とか、寒気がする人には
ゾゾっとくるような言葉を出すから、その人も出してきたようだった。
「ノリの今日の色は紫だ」とか言い出し、それを皮切りに不思議な事をポツポツ言うようになった。
オーラが分かるらしい。蓋を開けたらそれどころの能力じゃなかったが。

そんなこの人の言う事は理解を超える事がちょこちょこある。
今回の友達は親友以上に手強い。

けど俺はその人に底なしに惚れた。
その人のようになりたい。
その人みたいに深みのある優しさを持った人になりたくなってたんだよ。
正しいか正しくないかよりも、もっと大切にしたいものがある世界。
そこに身を委ねても許される世界から、この世を見ている人。
もちろん葛藤も持っていて「気になるからこそ関心のないふりをしている俺を見付けたー!
でもどうしたらいいのか分からねーー!」とか叫んでいるのもまたいい。
うん、自分に本当に正直なんだ。

「のりは自由だぞ~~」←やっぱりいきなり
「そう見えるんだ?いやぁ、でも俺は思い込みだらけでガチガチだよ」
「思い込みたいんだね(言い過ぎかなという愛想笑い)」
「そう。思い込んでいた方が都合がいいって事だね。怖いんだろうなぁ」
「そうかぁー、怖いかぁー」
「怖いよねぇ、自分のままになるって事は」
「ごちゃごちゃやってると存在感あるしね」
「∑(゚Д゚) そっちか!?」
「どっちもなのかもねぇ。罠は巧みに張られてるよ( ´ー`)」

こうして何気に自信をくれて、何気に気付かせてくれるこの人をハンパねえと思う。
この人からはこれから沢山の事を学ばせて貰えるんだろう。
そしてこういう会話が出来る事を幸せに思う。


しかし世の中はうまく出来ている。
親友みたいな奴になりたいと、ずっと願っていたのは俺だった。
ママンが損をしない生き方や主張を通す強さを望んだから。
まあ、ママンの判断基準はハチャメチャだが、親友は自己責任が根っこだから、
望んだ以上に素晴らしい手本が俺の前に現れてくれたわけだ。

そしてそれは俺が望んでいるものとは違うと思い始めていた時、それが終わり、
また別の望んだものを持った人が現れた。
やっぱり俺が望んだ以上の素晴らしいものを持ってる人だ。

どっちも初めて目に留まった時に強く惹かれた。
しかし今度の人は、一生「生き方が違う」と思う事はない。
今度は、他の誰かの望みではなく、俺自身が望んだものを持ってる人だから。


出来るだけ無駄にしないように生きる事くらいでしかお返しは出来ないが、
それが二人への感謝の気持ち。

ありがとう。よろしく。