さてさて、今回の妊娠から出産を経て思うこと。
もちろんわが子を抱いた時の気持ち、感情は言葉にならないくらい幸せです。
ただ、それまでの過程があったからこそ余計なのかもしれません。
結婚してすぐに子どもが欲しいと思っていました。
子どもはすぐにできるものと勝手に思い込んでいましたが、そんな単純ではありませんでした。
毎回毎回生理が来るたびに凹み、大泣きしての繰り返し。
こんなにも大変なことなの?と悩みました。
不妊治療なんて。。。
と、どこかで思っていたのかもしれませんが心が毎月折れそうになっていたので力を借りることにしました。
もちろん初めて病院に行く時は不安で仕方ありませんでした。
うちは治療に対しそれ程旦那が協力的ではなかったので。
内診もほぼほぼ初めてだし、何が行われるのか分からないしでほんと不安に押しつぶされそうな思いで病院を受診したことを今でも覚えています。
もちろん病院に行ったからと言ってそうそう簡単に妊娠出来るわけではありません。
はじめはタイミング法から。
その後タイミング法からホルモン注射。
毎回この注射に悩まされました。
痛いわ、気持ち悪いわ、モヤモヤするわ。。。
もちろん注射だって一回じゃあ終わりません。
月に何回も。
仕事しながらの受診は大変でした。
大っぴらに会社に言えるわけではないので、遅刻して行く日々。
それでも何も言わずに了承してくれた会社に感謝です。
不妊治療を始めてからもなかなか結果が出ず。
毎月心折れそうでした。
受診し始めてから1年近く経ち、なかなか結果も出ず転院かステップアップかを考え始めた頃。。。
本当にタイミングよく今回の妊娠へと至りました。
毎回検査薬を試すたびに凹み、2本線を見る日が来るなんて。。。
1人興奮してました。
ただ妊娠反応が出たからと言ってすぐに安心できるわけでもなく、次は流産との恐怖との戦いでした。
私の場合つわりが酷く毎日トイレと仲良し。
つわりが終わったかと思えば、切迫流産と言われ、安定してから仕事もできるようになって産休まではと少し無理をすると今度は切迫早産と言われ。。。
全くもってアクティブな楽しいマタニティライフなんて縁遠いものでした。
難儀な妊娠と家では散々言われてました。
それでもお腹が少しずつ膨らみ妊娠らしい体型になると少しずつ実感出来ました。
お腹で初めて感じた胎動。
不思議だけどお腹にわが子がいるんだと思える幸せ。
母親にしか感じられない特別な感覚です。
毎回エコーで見るわが子もはじめは袋だけだったのが段々人間らしくなっていく。
人間の神秘を感じるところでもありました。
10ヶ月にもなるとお腹はボールが入ったようにまん丸になり、胎動も激しくなりました。
何より外から見てもはっきり分かるくらいの大きな胎動。
そしてNSTをつけるとしっかりした心音を聞かせてくれる。
もう一人ここにいるんだと改めて実感出来る瞬間でもありました。
予定日が近くなると今度はいつ産まれる??
とまた新たな不安が。
痛いとは聞くけど、ちゃんと陣痛ってわかるの?耐えられる?自分はどうなるの???
そんなことを考えてました。
少しの痛み、変化でもドキドキ。
突然くるその日を楽しみに、でも不安に待っていました。
今回は破水からとなりました。
破水したら。。。意外と冷静にいた自分もそこにいました。
それからはお腹の子が頑張ってくれたおかげで、破水してから陣痛間隔を測るとか以前の問題で
うまい具合に陣痛がつき、思いのほか短時間での出産となりました。
破水からだったから陣痛が始まるってどんな感じか分からなかったけど、
陣痛そのものはよく分かりました。
痛いのは間違いありません。
キューっと子宮が締め付けられるような痛さ。
話が出来なくなる、呼吸で逃さないと痛みは増すと言った具合です。
分娩の最中も痛いは、でも段々疲れてきて気は遠くなるわ。
分娩室の時計を見ながらいつまで続くねんと思ったことも事実です。
それでも頑張っているのは私だけではありません。
お腹の子も必死に狭い産道を通って外の世界へ出てこようと頑張っているのです。
産後助産師さんからは臍の緒が長かったからか2回も首に巻きついてたよ。と教えてもらいました。
それでも心音は分娩中落ちることもなく元気に頑張ってくれていたと言うことは何よりの証拠ではないでしょうか。
初めて聞いた産声。
感動のほかありません。
常に産まれるまで、顔を見るまでは不安。
それも声を聞いて、抱っこして。
あぁ、ここにいるんだという新しい命の重み。
本当に奇跡なんだなと。
妊娠したのもそう。
お腹で大きくなるのもそう。
産まれてきてくれるのもそう。
奇跡の積み重ねがあってここにいるんだと思います。
だからこそ守らなくてはいけない命。
これからしっかり育んで行こうと思います。
すべての人にその奇跡が訪れますように。