塾講師として、どのような知識が必要なのでしょうか?
新しく講師になった方へ、まず、ものすごく極端なことを言います。
【自分で問題を解けなくていい!!】
それよりも大切なことがあります。
【解答用紙をみて、解説ができるようになる!!】
解説ができるようになったら、
【伝え方を工夫する!!】
これを繰り返すように、意識すると良いと思います。
すると、自分でも解けるようになります。
「自分で解けないと、塾講師として失格ではないのか!?」
そんな声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
始めは誰でも忘れています。三角形の合同条件と相似条件をすぐに言える大人はあまりいません。やっていくうちに、思い出していくんです。
解答用紙を見て解説をする→伝え方を工夫する→改善する
このサイクルをずっとやっていけば、自然と知識が身に付いていくと思います。
なので、「解答用紙を見ても解説が出来ない講師」は、…………頑張ってください(笑)
ここまでの話は、学校の教科書を教える為の知識の話です。
多くの塾講師は、受験を対象としているでしょうから、受験についての知識があると、さらに説得力が増します。
例えば、都立の高校受験に限って言うと、国語だったら、漢字は読みは中1、書きは小6程度のものが出やすい、数学だったら、連立方程式の文章題は過去に一度も出題されていない、英語だったら、英作文の配点が12点ある、社会だったら、世界史に関わる問題は出にくい、理科だったら、電流の問題は毎年出ている。
他にも、細かい出題傾向はたくさんあります。
それを知っていれば、通常授業で指導する時に大きく差が出ます。
「これは受験でも使う知識だから、絶対に覚えよう!」
この一言を言えるかどうか、で、指導の質が大きく変わります。生徒の授業の受け止め方も大きく変わります。
こういう講師の方がいました。
「これはテストに出るから、絶対に覚えよう!」
それを、授業中に何回も言う講師。
学校の先生でも、いるそうです。
「ここ、テストに出すからね!」
を何回も言う先生。で、案の定テストに出ない(笑)
これを言う講師は、こういう講師です。
「自分の指導に自信がない、あるいは、生徒が話を聞いていない」
つまり、テストに出る、というワードを使えば生徒が話を聞く、と安易に考えている講師です。
しっかりと過去問を研究した上で、このワードを使うのは、アリです。
しっかりと過去問を研究していないのに、このワードを使うのは、ナシです。
自分がしっかりと情報を得て、それから発言するようにすると良いと思います。
さらに、身に付けると良い知識があります。それは伝える為の知識です。
自分が問題を解ける、だから教えられる、こう考えてしまうと、大失敗をやらかします。
例えば、
5:15=x:45
これを、みなさんはどう教えるでしょうか?
新人講師は、1次方程式で解こうとします。(内がけ外がけ)
でもこれは、小学6年生、そして、中学1年生の1学期は、解けないんです。
理由は簡単です。1次方程式を、習ってないからです。
では、小学6年生は、この問題を扱わないのでしょうか?答えはノーです。扱います。
つまり、1次方程式を使わなくても、この問題は解けます。
問題の答えは、x=15です。
15から45は、3倍しているから、5からxも3倍をする。 だから答えは15。
15から45が、3倍しているということがわからないという児童は、
45は15の何倍?という問題が解けない児童。45÷15ができない児童。
式を作ることができないのか、2けたのわり算ができないのか、で、このあとの指導は変わります。
つまり、目の前の子どもが何を習っているはずで、何を習っていないのか、というのを把握しなければ、適切な指導はできない、ということです。また、教室長の先生から「ここはこうやって教えてね」というのも、ただそれをやっているだけでは、自分の成長はありません。なぜ、そう教えるのか。これが大事です。
つまり、伝える為の知識がある=わかりやすい講師、ということになります。
それが、この仕事の醍醐味と言ってもいいと思います。
「教科書を教える為の知識」
「受験の知識」
「伝える為の知識」
これを磨き続ければ、きっと良い講師になれます。
もちろん努力は必要です。急に出来るようになるものでもありません。
しっかりと意識して、知識を吸収していきましょう!