昨夜の光賀晴紀サロンコンサート。
いやー。とにかく嬉しかったです!
先ずは、これまで体調不良が長らく続いていた彼の見事な復活でもありました!最初のスクリャービン、恥ずかしながら、殆ど知らないので、コメント出来ませんが、笑、次のシューマンの子供の情景で、先ずノックアウトでした!その構成感、センスの良さ、柔らかい表現に、やられました!日頃から、羊のような柔らかい、とても優しい心の持ち主とは思っていましたが、それが演奏の隅々まで反映されていて、なんとも柔らかい毛布に包まれているような心地良さに私の気持ちが柔らかくされる感覚に心がほぐされるようで、とにかく温かい気持ちになりました。次のショパンのノクターン。8番のエレガントな世界観に、口がポカーンとなりました。後半に出てくる右手のパッセージのあまりにもの見事な表現に、ハッとさせられ、ときめきさえ感じた瞬間でした。13番においても、弾きづらさを全く感じさせない、それでいて、音型がそうさせる角張りやすい演奏が多い中、彼のとても流麗な表現はお見事でした!ラヴェルにおいての、構成感も素晴らしく、最後の彼自身で編曲されたリヒャルト・シュトラウスのばらの騎士からのファイナルトリオの圧巻な演奏で幕を閉じました。彼のコンサートを生で聴けなかった方には申し訳ない気持ちになってしまうほど、次から次へと押し寄せてくる感動の波に涙が溢れてきました。本当に幸せな気持ちで満たされ、しばし茫然となりました。総じて彼の持つ心の優しさと繊細さ、洗練されたセンスの光る瞬間の数々、そして音楽に対する愛情たっぷりの演奏であったと感じ、そんな彼を教えさせてもらえる自分、そして、こんな私のレッスンを受け続けてくれることに、喜びと感謝の気持でいっぱいです。