ここ最近の私は古い楽器に興味を持っている。なぜならば、まず第一に作曲家たちや往年の巨匠たちが実際に、現代の楽器ではなく、古い楽器を使って、その響きで作曲や演奏をしていたからに他ならない。
今、海老彰子先生の録音で約200年前のエラールで弾くショパンを聴いている。
なんとも、しっくり来るのだ。ショパン自身が耳にしていたであろう響き。
如何にも木の音がする。
他にも上野真さんの弾く、やはり100年以上前のベヒシュタインで弾くドビュッシーは、特に私の琴線に触れた。
そんなわけで、私も昔の響きに憧れ、100年前のエラールとNYスタインウェイを買ってしまった。その上、1800年代、140年前のNYスタインウェイも試弾し、気に入れば購入したいと考えている。
思うに、古い楽器の方が、それぞれのメーカーの個性を強く感じる。
新しい楽器にも、勿論、個性はあるが、そこには、メーカーが違っても、その距離が近づいているように感じる。
私は、いつもなんらかの変化を求め生きて来て、これから先も生きて行きたい。既にヤマハで育った私がヤマハから多くを学び、ハンブルクスタインウェイを買って、また新しい世界を知ることが出来たし、その後ベーゼンドルファーでまたまた新しい世界を知るに至った。楽器から学ぶことは、実に多く、今の私の音楽を形成する一助となっているに違いない。