この動画は小泉純一郎元総理が音楽をいかに愛しているかを感じる番組。
思うに、政治家と音楽、特にクラシック音楽との結びつきは一般にはイメージ出来ない。まあ、政治家に限らずだが。
私としては、ジャンルを問わず音楽を愛する人に対して共感を持つのだが、中でもクラシック音楽を愛する政治家ともなると、あまりにも失礼ながら、先ずはその存在すらイメージ出来ない。
が、しかし、これは聞いた話なのだが、アメリカの感覚が浸透している日本人の多くには知られていないが、ヨーロッパでは、極端な話、お金を稼ぐことより、人として、いかに中身があるか?教養があるか?ということが重んじられると聞く。だから、ヨーロッパ人の全てが教養あるとは思わないが、先に述べたことをヨーロッパに於いては感じる。その証拠に、主な町には必ずオペラ劇場が存在しているではないか。オペラを愛する人が現実に沢山いるから、劇場は存在しているのだ。
クラシック音楽を教養として捉えるのもありだが、娯楽として捉えるのも、どちらでも良いと思う。どちらでも良いから、日本人も、クラシック音楽に限らず、広い意味で芸術と捉える物事の存在が、もっともっと当たり前になった時に、日本という国が何か変わったものになると思う。余談だが、昔の西ドイツのシュミット首相はピアノはプロ級の腕前だったと聞く。確か、レコーディングもしていたと思う。
お金を稼ぐ、地位を得る、成功するなど、日本人の意識には、そのような類を人生のターゲットとして生きる者は多いが、それだけでは人生に潤いはないと私は思う。