芸術家は皆、結局のところ自己肯定感が高くなければ生きて行けないのかもしれない。それぞれに確固たる揺るぎない信念が存在する。それを演奏や言葉で表現するのだが、もしかしたら、私も含めて、それは承認欲求が強い現れであり、深層心理では、実のところ自己肯定感が低いのかもしれない。
私事で恐縮だが、私はここ何十年と、この場に於いての投稿も含め、ある事柄、それはピアニズムのことだが、その事柄に執着して、それは他者から見れば偏りともとれる主張であり、意図的ではないにしろ、異なる考えを否定し、阻害し、他者を不快な気分にさせてしまったと思う。
結局のところ、私自身が自身の自己肯定感が実は低いから、そのように生きてきてしまったのかもしれない。簡単に言えば、自分自身が理想の音を出せなかったから、出せるようになるまでの何十年と自信がなく、だから声高に叫んでいたようなものだ。
幸運なことに、その時期は過ぎ去り、理想の響きを得たと自身でも認めることができて、自己肯定感の低さから来る承認欲求という負のスパイラルから抜け出せたように思う。
つまりは、自分で自分の首を絞めていたとも言える。
今の私は次のステージに立ち、新たな事柄に取り組んでいる。それは芸術や音楽をより幅広く寛容に捉え、つまりそれらを俯瞰することであり、より真理に近づくことでもある。
あー、それにしても、本当に長かった。笑笑