日本では、あまり知られていないかもしれない児玉桃さんの演奏です。
私は昔、ザルツブルクの講習会でご一緒しました。
桃さんは、(当時は桃ちゃんと勝手に呼んでいましたから、なんだか桃さんというのが変な感じがしますが、今ではご立派になられて、桃さんという感じです。)フランス育ちの方で、私よりも少しお若い方です。当時、メシアンの20のまなざしを弾いていたのを思い出します。ニコラーエワ先生も、momo!momo!と可愛がっておられました。おそらく、先生とは旧知の間柄のようでした。その後ミュンヘン国際で優勝し、私もザルツブルクでテレビ中継を見ていたのを憶えています。
失礼ながら、日本人とは言え、何せ日本には住んでいませんでしたから、たどたどしい日本語で話していたのを覚えています。
で、この演奏ですが、物凄い演奏だと思います。和声感に則っている、とても哲学的なショパンです。パリのコンセルの教育を受けたならではの演奏なのですかね。こういうショパンはなかなか聴けるものではないと思います。多くの日本人がショパンに対して、このようなアプローチはしていないと個人的には感じます。
Spotifyでスケルツォ2番を聴きました。とにかく凄い!私が今まで聴いたスケルツォ2番のなかで、圧倒的に1番な演奏だと思いました。
30年ぶり?ですかね。彼女の演奏を聴いたのは。ヨーロッパでは大変ご活躍されているようで、今回のロンティボー、そのほかエリザベートなどの国際コンクールの審査員もされて、どうやら、ドイツのカールスルーエ国立音楽大学でも教えているようです。日本に於いて、彼女はもっと知られるべき実力を持っていると思います。素晴らしい演奏家になられたと思います。