芸術家は学者ではない。確かに学者的な要素が必要不可欠であるが、そこに執着し過ぎても良くない。と言っても、ただただ楽しんで弾いてばかりでは芸術家にはなれない。多くのことを探求し、インプットして、感覚的な要素にも気を配り、と芸術家はなんとも大変な生き方をせねばならないのだが、そこに幸せを見出し、実感できる人は、芸術家的な思考を持ち、演奏で実践する。そこには、必然的に芸術家としての何か深みといったら良いのか、そういう類の何かが存在する。それが、人を魅了する。