お恥ずかしいことに、私はベートーヴェンの最晩年の傑作と言われるディアベリ変奏曲を殆ど知らないし、今朝早く5時から生まれて初めて最後まで通して聴いた。
演奏にほぼ1時間かかる大作であり、一度聴いただけでは、何かの感想を言えることはできない。それだけ難解なのだ。
この年齢になっても知らない作品があるのは、誰しも同じかもしれない。だから日々勉強しなくてはと思うのは私だけではないだろう。
それにしても、何の世界でも同じだが、私にとっての音楽と共に歩んできた人生を振り返ってみると、40歳の頃にやっと土から芽が出て、最近になって、やっと自身でも芸術家の仲間入りができたような感覚になることが出来た。でも、まだ、芸術家グループの中では新参者でお茶汲み程度ではあるが。それほど時間が必要な世界であるのはわかってはいたが、実際に実感してみて、歩んできた道は本当に遠かったと改めて思う。
先にも述べたが、ディアベリ変奏曲も今日初めて聴いた次第で、これからもひたすら前を向いて歩んでいかなくてはならないと気持ちを新たにした。