毎日毎日来る日も来る日も、ベートーヴェンの第九をオーケストラとリスト編曲のピアノ、両方とも、とにかく聴いて聴いて聴きまくっている。
1日に3、4回。全楽章で1時間を超えるから、3.4時間聴いていることになる。
私は凝り性なので、ひとつはまると、徹底的に追求しないと気が済まない。だから今が在るのかもしれない。
で、ベートーヴェンの偉大な本質的な事が、今になって、やっと見えてきたように感じる。ベートーヴェンは第九で宇宙と繋がったのかも知れない。
ベートーヴェンが第九を作曲してしまったため、後に続く作曲家達はさぞかし苦悩したであろう。
第九を、ベートーヴェンを超える作品、作曲家になりたかったに違いない。ベートーヴェンという高い高い壁を超えるのは容易では無い。
ちなみにシューベルトもそのひとり。ベートーヴェンの最後のソナタの第二楽章の終わりの音が消えた瞬間にシューベルトの21番のソナタの第一楽章に繋がることを発見した。これは私の憶測に過ぎないのだが、おそらくシューベルトは何処かで意識してこれを行ったのではないかという仮説が浮かぶ。そして、シューベルトもベートーヴェン同様、宇宙と繋がったのだ。ベートーヴェンが亡くなった翌年にシューベルトも亡くなる。何かを感じることができる。ベートーヴェンという高い壁の上に手が届いたのだ。