私が高校3年から大学3年までの4年間。そしてザルツブルクに留学した5年間。前者のレッスンはいつも「ちがう!」とだけ言われるレッスン。後者のレッスンは先生が弾いてくださり、勝手に俺から盗めというレッスン。つまり両者ともに先生は先生の立ち位置にいて、下にいる私の所までは絶対に降りてきて下さらなかった。私は私がいたらないから、私がダメだから、相手にしてもらえないし、ぼやぼやしていたら、いつクビにされるかと必死な9年間を過ごした。振り返ってみると、そんな感じだったが、おかげさまで、それにより自分で考える癖がついたと思う。レッスンと言うものは基本的に能動的に受けるものだと思う。理想だが。